神職ですけど、失礼ながら、他の方の回答は無茶苦茶です。
地鎮祭の際に、(基本的に)お札はお渡ししません。
埋める、といっているのはお札ではなく、「鎮物(しずめもの)」といいます。
鎮物については、地鎮祭で通常、「鎮物埋納儀(しずめものまいのうのうぎ)」といって、まあ、パフォーマンスで埋める振りをするのですが、他の回答者さんが説明している通り、基礎を打つ前に、実際に埋めます。
次に、屋根裏に納める、という説明がありますが、これは地鎮祭のお札ではありません。
家の一番高い部分を「棟木(むなぎ)」といい、これを据え付けることを「上棟(じょうとう)」といい、この儀式を「上棟祭(じょうさい)」といいます。
地域によっては、建前(たてまえ)ともいい、建築における一つの象徴的な記念行事です。
これを記録するため、棟札という大きな板(場合によっては洗濯板くらいの大きさがあります)に、日付や施主の名前、棟梁(業者)の名前などを記し、取り付けるのです。
ですから、地鎮祭の時に、上棟時の棟札を渡すことなどあり得ません。
当地では、伝統的に、神職ではなく、棟梁がこの儀式を取り仕切り、もちまきなどを行い、工事に関わった職人さんに飲食接待などを行います。
当職の場合、地鎮祭の際にお札をお頒ちすることもありますが、これは完成時に神だなを設ける際に納めて頂く、天照皇大神宮(伊勢の神宮様)大麻、氏神様の大麻です。(竣工時には、竣工祭や、入居に際しての清祓の式を斎行するのが本義でありますので、地鎮祭にお札をお頒ちするのは、略儀です)
もし、これらお札であれば、「天照皇大神宮」また「○×神社(御璽、神璽)」などと書いてあり、大きさは概ね8寸(24cm程度)であろうかと推測されます。
いずれにせよ、地鎮祭を奉仕された神社に問い合わせをしてください。
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追記します
地鎮祭にあわせて、「工事安全祈願」「起工式」の意味合いも含めて、祭典を執り行った可能性があり、ならば「工事安全祈願のお札」とも考えられます。
大変失礼ながら、世の中には、インチキ神主(地鎮祭屋)と呼ばれる業者が存在し、商売として地鎮祭風パフォーマンスをすることがあります。
無論、違法行為ではありませんが、本義は、その土地をうしはく神様に対してのお願いをするという儀式になりますから、そもそも、遠方から神職が出張るということ自体、不自然なことなのです。
恥ずかしながら、神職の中にも生活に事欠くような方もいらっしゃいまして、そうい当たり前のことを当たり前にできない方も散見され、当地でも、問題になることがあります。
お札に関しては、当社の場合は、どちらのお宮で受けられた物でも、お納め頂けます。近年、納められる方のモラルの低下が著しく、お断りするお社もあるようです。ゴミでも処理するのに経費がかかります。お札であれば、なおさら、手間ひま(というのも不謹慎ですが)、つまり、費用がかかりますから、他社のお札を納められるのでしたら、常識として、一定のお供えをされるのが筋と思います。
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質問した人からのコメント
回答日時:2011/8/10 10:24:57
>つまり、費用がかかりますから、他社のお札を納められるのでしたら、常識として、一定のお供えをされるのが筋と思います。
ありがとうございました。そのようにします。
それから、遠方というか家から少し車で離れているところの神社です。
ハウスメーカーで、毎回頼む神社が決められているので、家から一番近い神社にはならなかったのだと思います。