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経験や人脈をシェアするスペース「起業家シェアハウス」とは?

2016年01月12日

@DIME

経験や人脈をシェアするスペース「起業家シェアハウス」とは?

経験や人脈をシェアするスペース「起業家シェアハウス」とは?


(c) irodori-factory

 かつて大きな注目を集めた「シェアハウス」。複数人で住居を借りて暮らすスタイルだ。一時は影をひそめたものの、現在、その利用価値を大いに活用しているビジネスパーソンたちがいるのをご存知だろうか。そこで、実際、シェアハウスがどのように活用されているのかを、シェアハウスを運営する事業者の代表の方に伺った。

シェアハウスは、ルームシェアとはどう違う?

「シェアハウス」と聞くと、家族以外の誰かと一緒に住むこと、というイメージがあるが、ただ友人や知人同士で一緒に賃貸物件を借りて住む「ルームシェア」とは少々異なるものだ。シェアハウスは、運営事業者が介在し、運営から管理まで一貫して行うスタイル。基本的に個人の部屋が用意されており、リビングやキッチン、浴室、トイレなどは共用というのが一般的だ。その共有スペースで、入居者たちは自由に交流できる。このように、ただ、「一緒に住む」のではなく、きちんとした管理の下で、他人と住むことができるしくみを持つのが、シェアハウスなのだ。

経験や人脈をシェアする場所「起業家シェアハウス」

 そんなシェアハウスは、出身も国籍も異なる、さまざまなバックグラウンドや職業を持つ人たちと関わり合えるのが特徴だ。今、ビジネスの交流の場としても盛んに活用されている。そこで、運営事業者の一つである、株式会社彩ファクトリーの代表・内野匡裕さんに、最近のビジネスパーソンたちは、どのようにシェアハウスを活用しているのかを聞いてみた。

「今、ビジネスパーソンの間で“起業家シェアハウス”が注目されています。起業家はもちろん、起業を目指す人も会社員として新規事業立ち上げを担当している人も入居することができ、定期的に勉強会やセミナーなどを実施する場所です。今、運営している“起業家シェアハウス”は、20代から50代まで幅広い年齢層の方々が40名住んでいます。業種もバラバラなので、皆さん、お互いの専門知識や経験をシェアしながら、刺激的な日常を楽しんでいます。自宅兼オフィスにしている若手起業家もいますし、中には20年経営していてセカンドハウスとして利用されているベテラン経営者もいます」

 起業家シェアハウスは、具体的にはどのように利用されているのだろうか?

「普段、共用のセミナールームやラウンジは、コワーキングスペースやお客様との打ち合わせ場所として使われていますが、週末にはビジネスセミナーやビジネスプランコンテストなどのイベントの場になります。また、住人専用のFacebookグループで困ったことを相談すれば、アドバイスがポンポン返ってきたり、「今夜、スマホアプリ会社の社長仲間が来るんだけど興味ありな方はラウンジで飲んでるから参加してね」という呼びかけに参加すれば、貴重なつながりを得られたりします。また、イベントなどでは、外からも優秀な起業家たちが集まってきます。起業家シェアハウスの最大のメリットは、“住んでいるだけで貴重な人とのつながりや知識や体験が舞い込んでくる”というところ。彼らにとっては、設備をシェアすることではなく、経験や人脈をシェアしていくことが一番の関心ごとなのです」


(c) irodori-factory

 実際、起業家シェアハウスで経験や人脈をシェアすることによって、成功している人もいるという。

「中には、周囲の先輩からのアドバイスによって、ほんの数ヶ月で会社を設立し、2年で年商4000万円を越え、今では都心にオフィスを構えてスタッフを何名も雇用している起業家も生まれています」

外国人の入居者から直接レッスン!「英語漬けシェアハウス」

 他にも、シェアハウスはビジネスパーソンにさまざまな活用がされている。中でも、英語が上達する場所もあるという。

「日本人の他に、外国人入居者もいて、英語で話すルールがある“英語漬けシェアハウス”というものがあります。シェアハウス内では、英会話レッスンを週2回開催しています。“会社を辞めなくても、日本にいながら留学と同じ環境が手に入る”というのがコンセプト。例えば、海外赴任を控えている有名企業のエリート社員の方で“仕事が忙しすぎて英会話スクールが開いている時間にとても帰れない。でも、ここなら24時に帰宅しても1時間英語を話して寝ることができるので、月に30時間トレーニングできる”と考え、入居してきた方もいます」

シェアハウスの魅力と価値とは?


(c) irodori-factory

 ビジネスの経験や人脈のシェアや英語漬けなど、シェアハウスはさまざまな活用がされていることが分かった。一聴しただけでも、シェアハウスには、非常に多くのメリットがあることが伺える。そこで、シェアハウスには具体的に、どのような魅力と価値があるのかを内野さんにうかがった。

「シェアハウスの一番の魅力は、やはり、“自分の視野を広げる機会の多さ”にあると思います。国籍、年代、職業、性別など、自分とは異なるバックグラウンドを持つ存在と近い距離で過ごすことで、信頼関係が生まれます。そして、異業種交流会ではできないような深い話を語り合ったり、一緒にプロジェクトを立ち上げたりと、深く刺激的な付き合いが実現します。“起業家シェアハウス”や“英語漬けシェアハウス”のように、モチベーションの高いビジネスパーソンしか興味を持たないような“コンセプトシェアハウス”では、人からの刺激を望んでいる人だらけなので、ますます深い刺激が得られます。互いに生き様を認め合える者同士だからこそ、一生の仲間に発展している入居者さんたちをたくさん見てきました。“社会人になって、こんな体験の味わえる環境はこれまでなかった”、“ここに住んだことで人生が変わった”と感激してもらえることがとても多いです」

 ただ一緒に設備や環境をシェアする場所ではなく、深い人脈が広がることで、自分の視野を、より深く大きく広げる機会を多数得られる場所。それが、今ドキの「シェアハウス」といえそうだ。

株式会社彩ファクトリー代表取締役・内野匡裕さん

「体験によって人生を変える」をテーマに、東京、京都、福岡にて15棟のコンセプトシェアハウスを運営。「起業家シェアハウス」「英語漬けシェアハウス」「東大合格シェアハウス」「シングルマザーシェアハウス」など、コンセプトごとに全く異なるソフトサービスを導入し、入居者が人生を前に進める環境づくりに注力している。http://irodorifactory.com/

取材・文/石原亜香利

最終更新日:2018年08月30日

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