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目黒インテリアストリートで住まいのアイデアを発見【後編】

2017年12月22日

アチュー・ワークス

目黒インテリアストリートで住まいのアイデアを発見【後編】

インテリアのコツをプロに訊く

目黒インテリアストリートで住まいのアイデアを発見【後編】

倉庫をイメージした「Blackboard」2階。店内には、マニアックなヴィンテージやアンティーク家具のほか、インダストリアルなどクセの強いものも多く、マニア心に火をつけられる。


「目黒インテリアストリート」とも呼ばれ、ツゥな人たちが足繁く訪れるという目黒通り周辺。中でも個性的なショップを訪ね、住まいづくりの参考になるアイデアやコーディネイトを教わる企画の後編。約40もの小規模なインテリアショップが並ぶのは、世界的にも類を見ないのだそう。お散歩しながら好みのインテリアを探し、住まいがより快適に、よりフォトジェニックになるポイントを教えていただきましょう。
目黒インテリアストリートで住まいのアイデアを発見【前編】

ヴィンテージ家具ならではの歓びを「Blackboard」で満喫

後編の最初に訪れるのは、前編でリアルな住まいでのアイデアを教わったkarf(カーフ)がプロデュースするヴィンテージ家具のプロショップ「Blackboard(ブラックボード)」。マニアックなヴィンテージ家具が所狭しと並ぶ2階に加え、2017年10月21日には新たに1階店舗もオープン。インダストリアルな雰囲気が漂う2階とは対照的に、1階は明るく解放的な空間になっています。ヴィンテージ家具のほか、オリジナル家具や生活雑貨も揃い、より現実的な視点で今の暮らしにヴィンテージ家具を採り入れるアイデアに溢れています。

●個性豊かなパーツに萌える

同じものにはなかなか巡り逢えない一期一会も、ヴィンテージ家具の醍醐味。見どころはたくさんありますが、特にチェックしたいのは取っ手やハンドルなどのパーツ。今ではつくることができないような細かな細工、真鍮(しんちゅう)や貝などの異素材を組み合わせたものなど、ひとつひとつが個性的で、好みのタイプに出逢ったときのトキメキは、クセになってしまうかも。小さなパーツでありながら存在感があり、空間全体のイメージを左右するほどの威力があるので、厳選を重ねて。

個性的な取っ手の数々。左上は19世紀のアンティーク。センターに貝らしき素材が光っています。左下のキャビネットは鋲打ちかと思いきや、近くで見ると、木材を小さな半球型に彫り込むという手の込みよう。 


●ちょっとした生活雑貨にも気を抜かない

ものの多い少ないに関わらず、素敵だなと感じるお部屋の共通点に挙げられるのが、何気ないものこそ、選び抜かれたものを置いているがどうか。タオルやクッキングツールなど、日常使いのアイテムが残念だと、一気に萎える感じ…分かりますよね? 細部にこそ、しっかりとこだわって選んだお気に入りを満たしていくことで、空間はぐっと見違えます。ヴィンテージ好きの方におすすめなのが、素材感を感じるもの。どこか無骨さえ感じる少しメンズライクなものを選ぶことで、空間に統一感を。

「Blackboard」が扱う生活雑貨は、実用を兼ねたものが多く取り入れやすい。左は天然の石版を切り出したカッティングボード。右は、ひとつあると便利なチューブ類を絞り出すツール。タオル類も今治産の上質なものから、ヴィンテージスタイルに合うカラーをセレクトしています。


●手仕事の照明を多灯使いで

もうひとつ、空間のイメージを左右するポイントが照明です。目線の高さ近くにあり、周囲が暗い中で光りを発するアイテムだけに、当然ながら目立つというのがその理由です。照明文化の成熟が遅れていると言われる日本では、部屋全体をまんべんなく照らす一室一灯(天井に明るい照明をひとつ)が永く採用されてきましたが、おしゃれな海外のインテリア写真などを見ると、ひとつの空間にさまざまな照明を配置していることに気がつきます。料理をつくる、食べる、本を読む…など、その時ごとに必要な場所を照らすことで、灯りが点在し、空間に奥行きが生まれるのです。スタンドライトやクリップライトなどで手軽に取り入れてみてください。

見えても雰囲気のあるコードを採用し、コンセントから電源をとることができる壁面照明なら、賃貸でも手軽にチャレンジできそう。

小さな照明器具をたくさんセットすれば、リズム感が。ガラスに彫り込まれた数字は、その照明器具の重さ。手吹きガラスの遊び心です。 

「M’amour(マムール)」で知る、フレンチアンティークの物語

小さなウッドデッキのテラスがある「M’amour(マムール)」が、後編2軒目のお店。扉を開けると、長くアンティークに携わるオーナーが買い付けた、アンティーク&ブロカントを中心としたフレンチスタイルのテーブルウエアや雑貨たちが、どこか誇らしげに並んでいます。店名である「M’amour」は、フランスの古語で“私の可愛い人”という意味。毎日の生活を愛おしく感じさせてくれるアイテムの中には、私たちの人生よりも長い歴史とともに受け継がれたものも多く、それぞれの物語を想像するのもアンティークの味わい深さです。ここでは、アンティークのテーブルウエアの使い方について伺いましょう。

●アンティークと現代のプロダクトのミックススタイル

店主がおすすめするのは、アンティークと現代のプロダクトのミックススタイルによるテーブルコーディネイト。その理由は、ヨーロッパと比べて比較的新しい日本の住まいでは、新しいものがある方が自然に見えるから。お気に入りのアンティークをアクセントに、よく使うものや扱いに注意が必要なものは現行品で取り入れることで、家事のしやすさと美しいヴィジュアルが整います。

右奥と手前の絵皿がアンティーク、それ以外は現在生産中のプロダクトで朝食をイメージしたテーブルコーディネイト。アンティークと今のライフスタイルを繋ぐ審美眼で選ばれているので、しっとりとした統一感が生まれます。


 ●“敢えての”異なる使い方

フレンチのフルコースなどをいただくと、ナイフやフォークの種類にとまどうことも多いのでは? それもそのはず、カトラリーは国や時代、様式や用途によって、大きさや形、装飾が異なるものだからです。カトラリー以外にも、アンティークのテーブルウエアには、一見、用途が分からないものもたくさん。店主からどのように使われていたかを教わることで、アンティークの知識を深めると同時に、その歴史から当時の暮らしを想像することもできます。とは言え、現代の日本で生活する私たちには、必要のないものも。そんな時は、敢えての違う使い方をするのもひとつのアイデア。歴史を知っていることで、日常が少しロマンチックに。

アールデコスタイルが美しいサリエール(テーブル上で塩コショウ入れる器)に、指輪やピアスなど小さなアクセサリーを。お出かけ前につける所作も美しくなりそう。 

お手紙やカードを立てたのは、イギリスアンティークのトーストラック。当時のイギリスでは、薄いトーストをカリッと美味しく食べるのが好まれたということが分かります。

ピクルスフォークのほか魚用、メロン用など、用途を絞り込んだカトラリーがずらり。魚用のフォークは、程よい大きさで日常使いにもぴったりです。プレートの外にあるのは、オードブルを取り分けるためのセット。アンティークで4本揃っているのは珍しいのだそう。 

日本の職人の匠を味わう「柿ノ木坂 匠 目黒通り店」

最後に訪れたのは、アンティークやヴィンテージの名店が軒を連ねる目黒インテリアストリートにある、日本の職人の技術を伝える「柿ノ木坂 匠(たくみ)目黒通り店」。“脚モノ”と呼ばれるテーブルやチェアなど脚のある家具を得意とする、匠工芸の工場直営店です。匠工芸は、1979年に創業された北海道の木製家具専門メーカー。日本伝統の木工技術を活かしながら、現代の暮らしに寄りそった家具づくりに定評があり、その技術はもちろんのこと、日本の居住環境を知り尽くしたメーカーならではのサイズ感も人気の秘密。こちらでは、住まいにフィットする家具の選び方を教えていただきましょう。

●動線を考えた家具の選び方

日本の(特に都心部の)住宅事情では、面積は有効に使いたいもの。面積が限られた中でリビングとダイニングを設けるため、小ぶりの家具に人気が集まっているそうです。そんな中、同じサイズのテーブルでも、同時に着席できる人数が異なる…と言ったら驚きますか? ポイントは“人の動き”。椅子を引く、横から入る、座る、座っている人の後ろを通る…など、徹底的に人の動きを観察することで、家具の選び方は異なります。ダイニングを例に見ていきましょう。


ほぼ同じサイズのダイニングテーブル。違いはテーブル脚の付き方です。それぞれにできること、できないことがあるので、ライフスタイルに照らし合わせながらチェックしてみてください。

  • テーブルの脚がセンターに付いているので、席に着くときにあまり椅子を引かなくても身体を入れやすい。
  • テーブル天面の短辺側(お誕生日席)に座ると、テーブルの脚がじゃまして動きが制限される。


→たくさんのお客様がくる機会が少なく、日常的にゆったりとした動線を確保したい方におすすめ。ハーフアーム(肘掛けが短いタイプ)を選ぶことで、座った時の快適さと、動線のよさが確保できます。


  • テーブル天面の短辺とほぼ同じ幅に脚がついていて、席に着くときに椅子の脚を回避しないといけないので、しっかりと椅子を引く必要がある。
  • テーブル天面の短辺側(お誕生日席)に座っても、テーブルの脚が当たらず快適。


→家族が多い、お客様が多いなど、着席人数を重視する方におすすめ。ベンチを取り入れることで、テーブル長辺側への着席人数をさらに増やすことができ、さらに誰も座っていないときは、テーブルの下に収納できます。


●機能的で住まいサイズの家具を見つける

お化粧やコーディネイトチェックに使う化粧台。身じたくのための家具ってなんだか贅沢で、優雅な気分を味わえそう。とは言え、そのための家具を置くのはなかなか…というのが現実的なところ。そこで取り入れたいのが、機能的でコンパクトな家具。化粧台に限らず、多くのことをまかなう家具を取り入れることは、結果的に省スペースにつながることも。日本の住まいを知り尽くした日本のメーカーだからこその逸品です。実際、写真右の化粧台は、「こんな家具が欲しい」と一般公募から製作されたものだそう。

天板は横にスライドでき、鏡は姿見としても。鏡背面のラダーやフック、収納など、小さな面積にたくさんの機能が詰まっています。

 

(取材・文:宮下菜歩/soretona、撮影:小野さやか)


最終更新日:2018年08月30日

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