ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
FLAT HOUSEを探しに行こう!(3) 平屋はどうやって...

2018年05月30日

アチュー・ワークス

FLAT HOUSEを探しに行こう!(3) 平屋はどうやって見つける?

FLAT HOUSEに住む#10

FLAT HOUSEを探しに行こう!(3) 平屋はどうやって見つける?

前回はFLAT HOUSE探しにはどのようなものを準備したらいいかの話をした。最終章の今回は、では実際にどうアクションを起こすかについてお話したいと思う。


最近では大手企業をはじめとした不動産会社がホームページを開設しているため、まずはそこを調べておくことは言わずもがなとなってきた。しかし、そういったサイトに上がってくるもの以外の物件というのもあり、FLAT HOUSEはそういう「こぼれ物件」の中に砂金のごとく混じっていることが少なくない。なので室内作業で終わらせず、実際に現地に赴くことがやはり重要となる。

地元の不動産屋をまわろう

どの業種においても大企業のチェーン店が跋扈(ばっこ)する昨今、不動産屋も御多分に漏れない。個人経営の酒屋がコンビニの看板に掛け替えるがごとく、この業種にも同様の現象が起きている。そんな中での狙い目は地元の中小の不動産屋だ。その昔駅前や目抜き通り沿いに多くあったが、今や地価の高騰や再開発から少し離れたところに移っているケースも見受けられる。こういう店舗には昭和の高度成長期から続けている個人店が多く、地元の古い地主たちの所有する不動産を専従で扱っていたりする。先代、先々代から世話になっているからなど、両者のつながりは強い。こういう物件が大企業のウェブには出てこないお宝物件だったりするのだ。そして古いFLAT HOUSEもその中に混じっていることが少なくないというわけ。


目的は明確に

店内に入ったら、店主や担当者に「古い平屋を探している」という旨をはっきり伝えよう。ちょっと変わったお客が来たと思われる場合もあるかもだが、最近は古家の人気も上がってきているので概ね理解されるはず。その上、地元の小さな不動産屋であれば「特別枠」の待遇を受ける可能性もなきにしもあらず。もちろん「またか」と思われる場合もあるが、そうなればなったで不動産業者たちにFLAT HOUSEの需要を知らしめられた成果と取れば良い。その際、前号で作っておいた例の名刺を手渡すことを忘れずに。そうすることで、たとえその日に該当する物件がなくとも出てきたら連絡してくれるはず。不動産屋に「平屋が好きなお客」という印象を持たせられれば、とりあえずは成功だ。

思い切ってノック

不動産屋の物件を見終わり時間が余ったら、今度は自分の足でも探してみよう。ここで前号で登場したフォルディングバイク(折りたたみ自転車)の出番だ。徒歩よりも効率よく広い面積を見て回れ、時間の節約はもとより体力の消耗も抑えられる。この時、街並みの構成も把握しておくとよい。もし運よく好物件が見つかったら、思い切って隣家のドアをノック。住人が出てきたら自分が住みたい旨をしっかり伝えよう。そうすれば有力な情報をくれるに違いない。隣人も隣家が長い間空き家になることを良しとしていないはず。もし運が良ければこの段階でオーナーの居場所がわかることも。特に古い平屋の集落であれば、貸し家の近くに大家の家があることは少なくないので、即日会えることもままある。


思いのたけを伝えよう

もしオーナーの家がわかったら、とりあえず行ってみることが大切。ここで躊躇したりしてはいけない。次回来たらもう借り手がついてしまっていたり、解体が決まったりしてしまうなんていう可能性もあるからだ。まずは訪ねて借りたい人間の存在を知らせることを第一に。即日オーナーに会えるようなことがあれば、自分が住みたいことはもちろん古い平屋が大好きということもしっかり伝えたい。やはり「情熱」は人の心を動かす第一要素である。そして、お目当ての物件を褒めることも大切。自分の所有する家屋を褒められることは身内を褒められることと同様。特に古い平屋の場合、オーナーの思い入れが強いことが多いので、褒められれば自分のことのように嬉しいはず。現に筆者は、こんなボロ屋を褒めてくれて嬉しいというオーナーの言葉を聞いたことがある。このときまた例の名刺を置いて帰れば効果は絶大。



もし不在だったり忙しかったりした時は、例の名刺とメモを残してその日は帰宅しよう。そしてなるべく日を開けずに出直すこと。個人の場合は菓子折りを用意して行くことも大事である。

オーナーが見つからなかったら

しかしながら、いい空き家は見つかったものの隣人も不在というパターンは結構多い。週末であれば案外こういうケースの方が多いかもしれない。もちろん帰宅するまで待つという方法もあるが、当日戻ってくるか否かは不明だし時間ももったいない。そういう時には再び不動産屋を利用すると良い。住所がわかればオーナーを探し出してくれる。運が良ければその店の扱う物件に属しているなんてこともあるが、そうでなくても同業者ネットワーク(電話連絡)を使って探し出してくれたりもする。見つけ出すことができれば、仲介は彼らがしてくれる。不動産屋は回ってきた案件をただ客に紹介するだけでなく、こういう逆の流れの仕事もするのだ。競争の激しい昨今、彼らとて、仕事が増えることはまんざらイヤなことでもないはず。大いに不動産業者を使おう。


それでも見つからなかったら…

不動産屋も判らない、という最悪のケースもある。そんな彼らにも探し出せないような物件は、もうオーナーの居場所が判らなくなっているという「不明空き家」の可能性が高い。しかし今やもうあの平屋以外考えられない!という、個人的に激しく共感できるような状況下にある場合の解決策は2つ。ひとつは張り込みを続けること。家の住人は現れずとも、遠方の親戚やオーナーに依頼された業者が家の管理に訪れる機会があったりするので、そこを待ち構えるという手段だ。こうなってくるともう刑事ドラマの様相だが、庭の草むしりに来た業者を捕まえてオーナーを探し出した例を筆者は知っている。そしてもうひとつは自分で登記簿をとって探し出す方法。正確には不動産登記簿謄本といい、オーナーが自分の所有権利を主張するために面積や建物を国に登記したもので、物件地域を管轄している法務局に赴けば取得・閲覧できる。昨今はインターネットからでも可能なようだが、いずれも数千円程度の料金がかかることを覚えておこう。



前回も書いたように、古い平屋探しは「こんなところにあったのか!」という驚きを見つけに行くことでもある。思わぬ物件との出会いはそれだけで大きな喜びだ。スマートフォンやパソコンのスクリーンの外で自らが見つけ出し、入居が叶ったときの喜びたるや筆舌に尽くしがたい。ぜひみなさんにもその面白さを味わってほしい。


アラタ・クールハンド arata coolhand

(イラストレーター/文筆家 東京出身)

ロゴタイプの制作からパッケージデザイン、広告、CDアートワーク、洋服の企画などを仕事とする。2009年と2012年に東京都下周辺の古い平屋ばかりを網羅した『FLAT HOUSE LIFE』を発刊し(2017年に『FLAT HOUSE LIFE1+2』として復刊)その後一冊一軒の平屋にフォーカスしたよりマニアックな『FLAT HOUSE style』をシリーズ化して自費出版。17年には九州の平屋だけを集めた『FLAT HOUSE LIFE in Kyushu』をリリース。幼少期に山口県の外国人向け平屋住宅での生活を体験、その後東京都下の文化住宅や米軍ハウスでの暮らしを経て、現在は都下の文化住宅と九州の米軍ハウス2拠点を軸に活動する平屋フリーク。

最終更新日:2018年05月30日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。