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平屋住人の節約術(1)平屋解体時のビンテージな建具やパーツを...

2018年07月12日

アチュー・ワークス

平屋住人の節約術(1)平屋解体時のビンテージな建具やパーツを救出せよ

FLAT HOUSEに住む#11

平屋住人の節約術(1)平屋解体時のビンテージな建具やパーツを救出せよ



何をする上でもまず「おカネ」というワードが口をついて出てしまうのが、この貨幣経済社会で生きるわれわれのサガだ。しかし古い平屋に住まうFLAT HOUSERたちは極力金銭を出動させない。お金で解決するのはあくまで最終手段であり、まずは無料で入手できる廃棄物のリユースを第一に考える。その次は中古品の購入。リサイクルショップは元より、ネットオークションやリサイクルのサイトをフル活用する。プロパーでの物品購入がほとんど頭にないのが多くのFLAT HOUSERである。今回は前者の廃材の再利用の話をしたい。

建築廃材を利用せよ

建築物を解体したあとに出る建築廃材を含む建設廃棄物は、国の産業廃棄物全体の約2割を占めるといわれている。そして、産廃物の不法投棄量のうち3割以上が建築廃材だという。当たり前のことだが、新しく建てられたショッピングモールや駅ビル、マンションや戸建て住宅などの影には、同量の葬られた家々があるというわけだ。焼却されたり埋め立てられたりする末路を辿るそれらを、救い出して再利用するのが真のエコロジーではないかと平屋生活者たちは考える。古家が解体される前に何とか食い止められればそれに越したことはないのだが、既に解体が始まってしまっているのであれば使えるものをサルベージ(救出)しリユースすることが最善策の次席であろう。


解体中の情報を聞きつけ急行した都下の米軍ハウスは、まだまだ住めそうに見える。その上これがすべて産廃にされてしまうことは見過ごせない。

解体現場へ急げ

近隣で木造家屋を解体する音がすれば、まずその方角に急行して現場を探し出す。そして見つけるや否や解体現場を仕切る責任者=親方を見つけ出して何者かを名乗り、建具や古材のサルベージを申し出るのが順序だ。安心してほしい。この申し出を断る職人は案外少なく、大抵の場合は承諾してくれる。中には頼んだものだけを間引いてキチンと用意してくれるような丁寧且つ優しき親方もいる。解体職人さんたちは見てくれはとてもイカついが中身はジツにジェントルで、それこそ永田町辺りでスーツを着て歩いている方々よりも何百倍も紳士的だったりするのである。この任務(?)を遂行しはじめた頃はそのギャップによく驚かされたものだ。もちろん彼らにも廃材の処分費用が倹約できるというメリットがあるので、気後れすることはない。堂々と申し出よう。


まだ前住人の物が残る解体直前のハウスのバスルーム。かなりキレイでとても解体待ちとは思えない。すべてサルベージしたいほどだ。 

こちらは福岡の解体前の米軍ハウス。ビンテージ級の蛇口が付いている。これも充分再利用できる。

浴室の壁に付いたフタ付コンセント。ペンキで塗り固められてしまっているがもう作られていないパーツだけに惜しい。

古いシャワーヘッドはオリジナルパーツだろう。魅力的なフォルムだがこの部品のリユースは難しい。 

最も救いやすく再利用しやすいパーツがこのスイッチパネル。並列2列はまためずらしい。 

やはり目玉はドアである。イチから造るとなれば手間も金額も張る建具だ。縦板が貼られたフラッシュドアは、細長い小ぶりの窓にレトロ過ぎないドアノブが付いており、コンディションも良好。ぜひ引き取りたい。

古材を救出せよ

サルベージするアイテムは、ガラス窓やドアなどの建具からスイッチパネルや洗面シンクまで、そして昨今ではフロア板や柱までも救出するようになった。先述したようにこれらはただ焼却されるだけ。救出はストックが可能であればいくらでもしたいところだ。工具は電動のものがあった方が格段によいが、ドライバーやペンチ、手ノコなどでもサルベージは充分できる。できれば自家用車で向いたい。軽トラであれば尚よしであることは言わずもがなだが、とりあえずはすぐ出せるクルマで急行することが第一。もたもたしていると解体が終わってしまうからだ。


解体の小休止のときに、めぼしいパーツを急いでサルベージ。このときはドライバー1本で勝負した。 

1960年代のトイレユニットも救出対象。このパーツは廃棄率が高いのでなかなか古い物は残らない。 

フロア板も1枚ずつ丁寧に剥がして再利用。建設当時は安価だったタモ材も今では高価な資材だ。 

照明器具も救出パーツの目玉のひとつ。筆者も東京でサルベージしたシーリングライトを福岡のハウスに取り付けて使用している。 

軽トラがあればここまでサルベージできる。こういうシーンではやはり1台あるといいなあと痛感。一人でが無理ならば何人かでシェアするという手もある。 


次回はこれらのレザレクション(再生)実例をご紹介しよう。筆者が現在住む2棟のFLAT HOUSEでは「リユース最優先」をモットーとしているため、こういった古材を磨き直して再利用している。お楽しみに!


【参考サイト】

アラタ・クールハンド arata coolhand

(イラストレーター/文筆家 東京出身)

ロゴタイプの制作からパッケージデザイン、広告、CDアートワーク、洋服の企画などを仕事とする。2009年と2012年に東京都下周辺の古い平屋ばかりを網羅した『FLAT HOUSE LIFE』を発刊し(2017年に『FLAT HOUSE LIFE1+2』として復刊)その後一冊一軒の平屋にフォーカスしたよりマニアックな『FLAT HOUSE style』をシリーズ化して自費出版。17年には九州の平屋だけを集めた『FLAT HOUSE LIFE in Kyushu』をリリース。幼少期に山口県の外国人向け平屋住宅での生活を体験、その後東京都下の文化住宅や米軍ハウスでの暮らしを経て、現在は都下の文化住宅と九州の米軍ハウス2拠点を軸に活動する平屋フリーク。

最終更新日:2018年07月12日

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