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個人商店が元気で、物価が安い! 庶民にやさしい「十条」の商店...

2018年11月05日

アチュー・ワークス

個人商店が元気で、物価が安い! 庶民にやさしい「十条」の商店街

商店街のある街探訪

個人商店が元気で、物価が安い! 庶民にやさしい「十条」の商店街

「十条富士見銀座商店街」にある「高柳味噌専門店」

「商店街が元気な町は暮らしやすい?」を検証する連載企画。第3回となる今回は東京都北区「十条」エリアを調査。

東京の三大銀座商店街の一つに数えられる「十条銀座商店街」を中心に、この町の商店街は小ぶりながらも活気に溢れている。まさに“商店街が元気な町”十条の実態とは。


◆十条銀座商店街

十条駅北口から徒歩1分

◆十条富士見銀座商店街

十条駅北口から徒歩5分

◆十条仲通り商店会

十条駅北口から徒歩3分

◆十条中央商店街(演芸場通り商店街)

十条駅北口から徒歩3分

――――――――――

・周辺の家賃相場(駅徒歩10分以内、1K/1DK)7.9万円※2018年10月24日現在

激安店がいっぱいのお買い物天国!「十条銀座商店街」

「十条銀座商店街」は十条駅北口から赤羽方面に向かって約370m続く、活気あるアーケード商店街。

魚屋さんやお肉屋さん、八百屋さんなどの個人商店が元気なのは、恐らく近隣に大型のスーパーマーケットがないためだろう。

「今日は何がおすすめ?」「はい、おつり100万円」なんていう、どこか懐かしいお買い物風景がここでは健在だ。


十条駅北口のロータリーから見える「十条銀座商店街」の入り口。


しかも、ここ十条は物価が安い。野菜や果物、魚などの生鮮食料品類は、港区あたりのスーパーマーケットの半額といった印象。あれもこれも欲しくなるお買い物天国だ。


もちろん激安のお惣菜店もたくさんある。魚屋さんの新鮮な刺身や焼き魚、鶏肉屋さんの唐揚げやチキンソテーなども人気。十条なら、自炊しなくても生きていけそうだ。


1個30円のコロッケが人気の「惣菜みやはら」。


「惣菜みやはら」は安いうえに、しっかりおいしい。


十条界隈には外国人がたくさん暮らしていて、エスニック料理やアジア料理のレストランが多い。

「どんちゃんハウス A1 肉骨茶(エーワン バクテー)」もその1つ。マレーシアのソウルフード「肉骨茶(バクテー)」の専門店だ。


マレーシアに長く住んでいたオーナーが「日本人に肉骨茶の美味しさを知ってほしい」と、雑多で活気ある雰囲気がどことなくマレーシアに似ている「十条銀座商店街」に店をオープンさせたという。


スペアリブを煮込んだ「肉骨茶(バクテー)」。スープはあっさりスープと濃厚スープの2種類から選べる 。


「肉骨茶(バクテー)」のルーツは、出稼ぎに来ていた福建省出身の中国人が、肉体労働に耐えられるように考案したスタミナ料理。解体した後に残った豚肉の骨を漢方のスープで煮て、ご飯にかけて食べたのが始まりなのだとか。


「18種類のスパイスを調合した漢方のスープで煮込んでいるのでヘルシーです。夏バテ気味の弱った胃腸にも優しいんですよ」とマネージャーの飯塚聡美さん。


漢方とはいえ日本人にも飲みやすくマイルドに仕上げているので、さっぱりとクセになる味。柔らかく煮込んだ肉は骨からスルリとほどけで気持ちがいい。冬は体を温めてくれそうだ。


 「どんちゃんハウス A1 肉骨茶」の飯塚聡美さん。常連客は親しみをこめてaunty(アンティ―。おばちゃんという意味)と呼ぶそう。

古き良き商店街の風情が残る「十条富士見銀座商店街」

商店街は駅から離れるほど個性が出て面白い。「十条銀座商店街」を通り抜けた先にある「十条富士見銀座商店街」は昭和の風情が残る、温かみのある商店街。環七通りまでの190mほどの短い商店街だが、地元の人に愛される人気店が点在する。


ほっこりとした雰囲気が漂う「十条富士見銀座商店街」


「十条富士見銀座商店街」の入口にある「高柳味噌専門店」は、全国から産地直送で集められた約28種類の味噌が量り売りで買える店。


樽に入った味噌が並ぶ様子は、昭和の頃はごくあたりまえの光景だったはずだが、今ではかなり懐かしい。塩分などの好みを伝えれば、おすすめの味噌を教えてもらえる。


昭和33年創業の「高柳味噌専門店」。現在は2代目が切り盛りしている。


「高柳味噌専門店」はもともと卸をしていたそう。当時から付き合いのある味噌蔵の商品も並ぶ 

お寺に畳屋に飲食店……、カオスに進化する「十条仲通り商店会」

「十条仲通り商店会」は「十条銀座商店街」の西通りの先にある。お寺や昔ながらのお寿司屋さんや八百屋さんがあったかと思えば、ベトナム料理やインド料理などのエスニックレストラン、建設工事中の建物などもあり、カオスに進化中だ。


バラエティーに富んだ店が並ぶ「十条仲通り商店会」。


そんな「十条仲通り商店会」で出会ったのは、畳の張り替え作業を行っていた「インテリア栗田」のご主人。


店の右半分で絨毯やカーテンなどのインテリア用品を販売し、左半分で畳の張り替え作業などを行っている。


「畳は自分の代で終わりだね。斜陽だからしかたないよ」と栗田さん。


畳文化の衰退とともに、栗田さんのような職人の姿を町で目撃できる機会もなくなってしまうのかと思うと寂しい。


 「インテリア栗田」は昭和4年創業。内装工事も請け負う。

非日常の体験ができる「十条中央商店街(演芸場通り商店街)」

「十条銀座商店街」の東通りを通って線路を渡ると、そこが「十条中央商店街」。大衆演劇専門の劇場「篠原演芸場」があることから、「演芸場通り商店街」とも呼ばれている。


「篠原演芸場」が創業したのは昭和26年。当時、まわりは原っぱで何もなかったそう。「演芸場通り商店街」はその名の通り、演芸場とともに発展してきた商店街なのだ。


 「演芸場通り商店街」のあちらこちらに公演ポスターや演芸場の旗などが飾られている 。


大衆演劇出身の梅沢富美男さんも「篠原演芸場」の舞台に立ったことがあるという 。


商店街の中の「篠原演芸場」は、日常のなかの非日常空間。ど派手な照明を浴びながら舞い踊る役者と、熱狂する観客たち。歌舞伎や演歌のコンサートとも違う、独特の世界感に圧倒される。


「演芸場に難しいルールやしきたりはありません。食べ物の持ち込みもOKですし、公演中の入退場も自由です。難しく考えずに、ぜひ一度遊びに来てください」と営業担当の曽川元気さん。


役者と観客の距離が近く、ファンのご婦人方は実に幸せそう。おひねりを役者の衿元に挟み込む光景は一見の価値ありだ。


「篠原演芸場」はひと月ごとに劇団が変わり、演目は毎日変わる。取材時は「一見劇団」の公演が行われていた。

地元民のレコメンド!

今回、取材で出会った人々から聞いた十条のおすすめスポット。


「篠原演芸場」の曽川さんのおすすめは、「演芸場通り商店街」にある居酒屋「田や(たや)」。「孤独のグルメSeason2」に登場したこともある隠れた名店で、鯖のくんせいが人気。大衆演劇の役者たちも御用達で、公演後に行けば会えるかも? 


 「どんちゃんハウス A1 肉骨茶」の飯塚聡美さんのおすすめは、「十条富士見銀座商店街」にある台湾茶の店「台宜茶房(だいぎさぼう)」。普段はIT企業を経営する台湾人の李昌宏さんが月曜日の13:00~17:00だけ、洋食レストラン「吉良亭」を借りて営業している。


最後に訪れた「台宜茶房(だいぎさぼう)」では李さんお手製の「魯肉飯(ルーローハン)」も味わえる。李さんは、本当においしい台湾料理を知ってもらいたいと、今年の8月に北区のカフェで「台湾夜市vol.0」を開催。ゆくゆくは本格的なイベントに育てていきたいと夢を語ってくれた。


十条の街は時間の流れがおだやかに感じられる。それは、野菜は八百屋さん、味噌はお味噌屋さん……と、購入する物ごとに専門店に行き、店主と言葉を交わしながら選ぶという、昔ながらのお買い物スタイルによるものが大きいのかもしれない。十条はスローライフを志す人にも意外とおすすめだ。


(取材・文/香取ゆき 撮影/鈴木英乙)



最終更新日:2018年11月12日

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