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鎌倉・由比ヶ浜に住む ~東京で打ち合わせ、仕事終わりは鎌倉の...

2018年11月16日

アチュー・ワークス

鎌倉・由比ヶ浜に住む ~東京で打ち合わせ、仕事終わりは鎌倉のビーチでビール

憧れのライフスタイルから街選び

鎌倉・由比ヶ浜に住む ~東京で打ち合わせ、仕事終わりは鎌倉のビーチでビール

人気の街ランキング。それだけを頼りにして住む場所を決める。果たしてそれは、あなたにとって本当に幸せなくらしができる場所選びなのでしょうか。あなたのくらし方に合う素敵な街は、意外なところにあるのかもしれません。話題先行ではないから、または人気でも少し視点を変えれば家賃も間取りも狙い目が多くなる、そんなエリアでのくらしぶりを見てみました。


観光地として人気の鎌倉・由比ヶ浜。一方で風情のある一軒家や高級な邸宅が多いエリアでもあります。その分、再開発の用地が少なく、鎌倉市の景観地区、風致地区指定などさまざまな規制があり、新しい賃貸物件がなかなか生まれない状況ではあります。それでも古民家や築年数が古くとも味のある建物や、落ち着いた低層アパートといった物件はあるようです。フリーランスのITアーキテクト(ウェブサイトの情報を整理しフレームワークを構築する仕事)のヒラマツカズヒロさんは、情報の最前線という仕事ながら、いや、だからこそこうした物件を選びました。

ある幸せな1日

ヒラマツさん:フリーランスだからこそ、オンオフをはっきりさせたかったんです。僕は基本、朝は人より早めにしっかり起きる。極力17時以降は仕事をしないといった自分に対する約束事を決めています。実は仕事は好きなので、やろうと思ったらとことんやってしまうタイプ(苦笑)。実際、そうはいっても徹夜も、何日も集中する日が続くこともありますし、休日に現場で稼働することもある。そうなると夜も昼も、休日も本当に関係なくなってしまう。でもそれだといつのまにか疲弊してしまうんですよね。集中もできなくなるし。いい仕事をするためにも、きちんと時間やペースをコントロールしたいんです。


ということで選んだのが、鎌倉・由比ヶ浜エリア。なぜこの場所がヒラマツさんのワーク・ライフ・バランスにとってちょうどよかったのでしょうか。もちろん一つの理由ではないようですが、例えばこんな1日の中に、ヒラマツさんはここを選んでよかったという実感があるようです。


午前中、都内での打ち合わせに向かう。ヒラマツさんが住むエリアは、観光地としてにぎわう小町通り、若宮大路とは逆の出口。地元の人が多く同じ駅とは思えない落ち着いた雰囲気になる。


ヒラマツさん:早朝に起きてまず今日やることの整理をしたり、積み残したアイデアを形にしたりしていきます。その後、午前中は東京で打ち合わせ。フリーランスといっても企業と直接一緒に取り組むプロジェクトが主で、打ち合わせは午前中ということも多いんです。鎌倉は忙しい東京と程よい距離感。電車に乗っている時間はインプットに使えますし、戻ってくる時間は打ち合わせ内容をまとめる時間にもなります。


御成通りは、昔ながらの店と、その建物を生かした新しいモダンな店が共存。ヨーロッパの小都市のような趣もある。「雰囲気のいい酒屋やバーがいつのまにかひっそりできていたりするんですよ」(ヒラマツさん) 


程よい距離が切り替えの時間になり、それは時間の使い方という面でもいいと言います。東京ではプロジェクトメンバーや他のエンジニア、クリエイターたちと集中して仕事に取組み、戻ってくればまた自分だけの鎌倉のゆったり時間を過ごせます。至近距離の二拠点のようでもあり、会社通勤をすることによって自然にオンオフを切り替えられるような感覚でしょうか。ヒラマツさんは午前中に打ち合わせがあるのは歓迎と言います。その方が午後からの時間を、自分で選んだ鎌倉・由比ヶ浜で過ごせるから。


ヒラマツさん:鎌倉駅についたら「レンバイ」に向かいます。レンバイは鎌倉市農協連即売所の愛称で、とれたてのいろいろな鎌倉野菜が並んでいます。おススメはプロの料理人も集まる、質量豊富な朝ですけれど、午後早めの時間でも、結構モノが残っている時がありますし、なにより緩いんですよ、空気感が。これで気持ちがすーっとオフの方に戻っていきますね。


鎌倉駅から徒歩5分ほど。ヒラマツさんは少し寄り道して立ち寄ることも多い。チーズやはちみつなど、野菜だけではなく意外におしゃれな食材もある。


生産者と直接話しながら、量り売りで購入。この日買ったのは多彩なポテト。フレンチ食材から紫芋まで、多品種少量生産の品が並ぶのも人気の理由。


仕事が早めに終わりそうだ、という時のご褒美のおやつが、レンバイ横の名物、焼鳥屋「秀吉」での1杯。「この時間に飲めることも、フリーランスで仕事しているご褒美みたいなもんですかね」とヒラマツさんは笑う。


帰宅して買った野菜を下ごしらえ。晩御飯や晩酌のつまみをつくる合い間に、キッチンのそばに設置したカウンターでその日の仕事のまとめもします。この時間は極力メールなども遮断し、自分だけの時間、ペースで集中していきます。そして夕方、仕事がひと段落したら…


「一人暮らしも長いので(笑)」と言いながら手早くポテトを茹でる。手際と段取りの良さで、それだけでもおいしそう。自炊が多いからこそキッチンは常にきれいにかたづいている。


ヒラマツさん:この場所の最高の贅沢といいますか、10分ほど散歩するともう由比ガ浜の海岸なんです。西日が落ちていく海岸で好きなビールを1杯飲む。特に今、スペインビールにハマっていて、海岸の風によく合うんですよ。ちゃんと仕事をした日ほどこの1杯がうまいんです。


春、夏、秋でビールの味も変わるらしい。1日の終わりを告げるヒラマツさん流の素敵な儀式。


ビールを飲むと満面の笑顔になるヒラマツさん。ビール好きが高じてSNSで「ビールおじさん」というニックネームでビールと素敵な風景をテーマにした画像をアップしていく活動をしています。こうした趣味の活動の時間も自分の時間をコントロールすることで生まれ、その活動が仕事への意欲にもつながっていきます。


これが「ビールおじさん」の作品の1つ。伊豆諸島の自然や全国の名所などと一体となってうまそうにビールを飲む、がコンセプト。

じっくり待っていたからこその出会い

こんな幸せな1日が、かつてヒラマツさんが思い描き、今、実現した鎌倉・由比ヶ浜ライフ。しかし、実はなかなか物件がみつからなかったのだそうです。


ヒラマツさん:愛知県出身で大学から関東に出てきて、このエリアにはずーっと憧れはありました。以前は千葉に住んでいて、その後、鎌倉から二駅の大船に住んでいた時期に、東京との距離感や鎌倉での現実的な生活が見えてきて、ぜひ鎌倉に住みたいと思いました。ただ住むと決めて物件を探し出してから今の家に決まるまで半年かかりましたね。その間、古民家の一軒家など面白い物件もあって、ゲストハウスでもやったらおもしろいかなあとか、いろいろいい意味での迷いもありました。迷っている間も、このエリアに住みたい、きっと自分にあっているから、そう思っていたので、いい物件が出てくるまで待つことができたんでしょうね。


観光地としての鎌倉、人気の由比ヶ浜。でも、住むという観点から、自分の目で半年見て、感じて、そこから決めました。情報に振り回されずにいたからこそ、見えてきた好物件。これも物件探しの面白さであり縁かもしれません。そして暮らしてみて、観光で立ち寄るだけはわからなかった魅力を感じることもしばしばだと言います。それも日常の中で。


変化があって楽しいという小路。人がすれ違えないぐらいの場所にも素敵な器屋やゲストハウスがある。


ヒラマツさん:鎌倉駅から家へは約10分。この道が楽しいんです。最初は覚えるのも大変かなと思っていたぐらいの道なんですけど。地元の商店街があって、そこを抜けると、緩やかな上り坂の街道で、そこから1本入ると、今度は細く曲がりくねった車が入れないほどの小路。そんな場所にも古民家をリフォームした店があったりして、僕の家につく。以前住んでいた千葉の新興住宅街は、駅から平坦な1本道で、ただただ家と駅を往復していただけ。今はこの変化のある道が楽しくてしょうがない。四季の移ろいも感じられて、気持ちの切り替えにちょうどいいんですよ。


集中と解放、発見の日々。フリーランスとして、自分らしく仕事をしていくうえで選択した鎌倉・由比ヶ浜。プロジェクトの現場に近いという都内の利便性よりも、ヒラマツさんにとって重要なことです。家から鎌倉駅まで徒歩10分、海へも徒歩10分。そこで生みだされる自分のペースと幸せな1日。もちろん都内で仲間たちと飲む日も幸せで、また、そんな仲間たちが鎌倉に集まって飲む日も幸せだと言います。この日最後に、紹介してもらったのはいきつけのスペイン料理店。七里ヶ浜駅から徒歩…10秒!


海とはまた違う、昼の終わりのあとの夜の「はじまり」。


ヒラマツさん:本格的なスペイン料理なんですけれど、すごく気さくな居酒屋感覚でもある。おいしいし、楽しい。湘南の食材も登場します。ここに来ると常連さんの会話もいいBGMで、江ノ電文化というのか、そんなスタイルを感じることもできる。なにより江ノ電で行きつけの店に行くっていうのが…かっこよくないですか(笑)。それは冗談としても、一人で来てもいいし、都内から友人が来たときはみんなに喜んでもらえます。都内に負けないクオリティーがあって、なおかつこのエリアならではの特色もある。そういう店があるのも魅力だと思います。


湘南の食材の代表格シラスを使ったアヒージョに、スペインの肉串ピンチョ・モルノ。ハーブとスパイスでビールが進む。


頑固な職人に見えて、実は気さくでおちゃめなオーナーシェフ。愛称が店名のモリモリさん。「一人で店に入るのが苦手で…」というヒラマツさんが心許してくつろげる店だ。パエリアやまだ日本では珍しいパスタ・パエリアは、都内から仲間が来ると必ずオーダーするこの店の名物。 


この場所だと少しだけ鼻が高い。自慢できる。この感覚は、エリア選びにおいてはなんだかんだといっても大切なことかもしれません。でも、いいところに住んでいるでしょう? それはわざわざ言うことではなく、その人のライフスタイルに合って、いきいきと仕事や趣味を楽しんでいる、その様子からちゃんと伝わってくるもの。夕暮れの由比ヶ浜でうまそうにビールを飲むヒラマツさんからは、それが自然に伝わってきました。


取材・文/岩瀬大二 撮影/片山よしお



最終更新日:2018年11月21日

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