ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
東銀座に住む ~フットワーク軽くどこへでも。静かな日曜日は家...

2019年01月23日

アチュー・ワークス

東銀座に住む ~フットワーク軽くどこへでも。静かな日曜日は家で過ごす

憧れのライフスタイルから街選び

東銀座に住む ~フットワーク軽くどこへでも。静かな日曜日は家で過ごす

人気の街ランキング。それだけを頼りにして住む場所を決める。果たしてそれは、あなたにとって本当に幸せなくらしができる場所選びなのでしょうか。あなたのくらし方に合う素敵な街は、意外なところにあるのかもしれません。話題先行ではないから、または人気でも少し視点を変えれば家賃も間取りも狙い目が多くなる、そんなエリアでのくらしぶりを見てみました。


歌舞伎座をシンボルに、グルメ本でよく登場する新旧の飲食店、出版や放送をはじめとするオフィスや、近年では外国人観光客にも対応するホテルが増加。また銀座エリアとは昭和通りを挟みながらもほぼ同エリアとして見られ、もう少し東に向かえば築地場外市場。商業と観光でにぎわう。これが東銀座の概要。と聞けば、ここに普通の賃貸物件などあるのだろうか? 落ち着いたくらしができるのだろうか? と疑問がわきます。ワインライター、酒旅ライターとして、専門誌やウェブマガジンのレギュラーを数多く抱え、自らも「シュワリスタ・ラウンジ」というシャンパーニュを専門的に扱うウェブマガジンの編集長を務める岩瀬大二さんは、「出る」「集まる」の両面から東銀座を選びました。

「出る」ことが楽しくなる場所

岩瀬さん:「出る」には3つの面があります。1つめは歩いて出かけられる場所。まず東銀座、そして、銀座、築地という、東京、いや日本を代表するスポットが徒歩3~5分圏内にあること。そんな場所に家から気軽に出ていける。最新の流行の中で、伝統的なモノやコトにも触れられて、海外のハイブランドや星付きレストラン、高級和食店がひしめく中に、僕が勝手に東京の3大立ちそばと呼んでいる「富士そば」「小諸そば」「吉そば」も自宅から徒歩2分以内で全部そろう(笑)。ディナーで2万円なんて店もざらですが、安くすませようと思ったらいくらでもできる。ここまでギャップがある街は、そうはないんじゃないですかね。


「毎日、歌舞伎座の前を通るとは思いませんでした」(岩瀬さん)。日常的に使う東銀座駅の最寄りの出入口は歌舞伎座の地下直結。


確かに岩瀬さんの自宅から一歩足を踏み出すと、すぐに隠れ家的鮨店やこぢんまりとしたフレンチといった銀座界隈らしい店に出くわします。そんなしゃれた趣のそばに、大衆的な中華料理店やファストフード店、エスニック料理、ホルモン焼きと多種多彩な店が混じり合っているのは、「高級」だけではない、あらゆる「食」がそろっている、そんな光景です。


岩瀬さん:昭和通りをわたるとすぐに銀座。例えば4丁目交差点やGINZA SIXなら徒歩5分ほど。銀座にはワインや日本酒を専門に扱うショップや、飲食店も多いので、何かのついでにふらりと立ち寄って新しい知識をインプットすることもできます。また、最近いい酒場やワインバーが増えてきたと言われている新富町や八丁堀も徒歩圏内。銀座界隈って、みなさんがイメージするような高級店ばかりではなく、安くて面白い店もとても多い。酒旅ライターとして、またワインライターとしてこの環境は素晴らしいものです。


東銀座駅といっても銀座4丁目交差点からは徒歩2分ほど。ほぼ銀座駅といってもいい距離感。そしてここから羽田空港、成田空港へも1本でつながる。


「安くて面白い店」の中で岩瀬さんの最近のお気に入りが、築地場外にあるナチュラルワインや自然志向の酒、食品を角打ち(かくうち。酒屋の一角で立ち飲みができる)で楽しめる店「酒美土場」。シュビドゥバと読みます。


築地場外の活気の中でなんともユニークなたたずまいの「酒美土場」。道行く人も借景に、立ち飲みのワインと共にゆったりとした時間が楽しめる。外国人客と気軽に会話することも。


自然派ワインやワイン業界でも注目のオレンジワイン、日本ワインを中心としたラインナップ。岩瀬さんにとっては自分好みを見つけるだけではなく、情報収集の場でもある。


岩瀬さん:店のオーナーの岩井さんは、ナチュラルワインやオーストリアワインのエキスパート。この店は僕が主催するワイン会用の魚を築地場外で物色していてたまたま見つけたんです。市場でナチュラルワインの角打ちって変な店だなあと思って立ち寄って、岩井さんに聞いてみたら、「店も客も目利きが集まる築地だからこそおもしろいことができるんじゃないか、そう思って店を出した」とのこと。また、「今の築地は世界中から人が集まってくる。こうした人に日本ワインを飲んでもらうことも意義深い」とも。すごく気さくで気が合って。それ以来ふらりと遊びに来てはワインの情報交換をしています。先日は星付きレストランのシェフソムリエとスペインバルのオーナーと岩井さんとで朝10時から午後2時ごろまで立ちっぱなしで12種類飲んで語りました(笑)。朝から予定が空いているのが…いいのか悪いのか(笑)


この日はオーナーの岩井さんは北海道のワイナリー訪問で不在。しかしスタッフさんもプロぞろい。今日は日本ワインのプロフェッショナルと相談しながら物色。


「酒美土場」はおつまみも充実しているが、場外市場で購入したものは持ち込み自由というのもうれしい。店の目の前の鮪屋さんからは格安で購入可能だ。メバチマグロにあわせたワインをスタッフさんと相談して決めるのも楽しい。


市場移転後も場外市場は健在。外国人観光客も食のテーマパークを楽しんでいる。


岩瀬さんにとってワインを物色する店であり、交流の場でもある。こうした店は他にも、新富町、銀座と周辺エリアにもたくさんあるそうで、岩瀬さんにとってはこのエリアに住むメリットのひとつであるそうです。


そして2つめの「出る」は、交通の便利さ。


岩瀬さん:まず、地下鉄の路線は東銀座で2線、自宅から徒歩5分の銀座駅は3線、新富町も歩いて5分で、ここは有楽町線が使えます。JR有楽町駅までは歩いて10分程度。これだけ路線があるので、都内の酒場や打ち合わせ先や試飲会会場、また仕事柄パーティーなども多いですが、とにかく楽にアクセスできます。深夜までかかることもありますが、終電ぎりぎりまで飲めるし、タクシー代も都内どこからでもそれほどかかりません。いろいろ交通費を計算してみると家賃が多少高くてもその分吸収できるのかな。


よく出かける新橋の酒場にも歩いて15分ほど。終電を逃しても歩いて帰れる余裕。以前住んでいた学芸大学駅や白金高輪駅にくらべ活動範囲が広がったとも言います。今まであまり縁のなかった東京駅の東側で面白い店を発見することも多くなったそう。さらに都心に居を構えたことで岩瀬さんの仕事ならではのメリットがあったと言います。


岩瀬さん:午前中に港区の屋外で撮影、昼過ぎに門前仲町で飲食店取材、午後に青山で試飲会、夜は銀座で海外のワイン生産者を迎えてセミフォーマルなパーティー、というようなことが日常的にあるのですが、空いた時間をどこかのカフェでやり過ごすのではなく、一度家に戻れるんです。そうすると試飲会や取材には余計なパソコンを持たずに出かけて、家に戻ってからメールのやり取りや仕事ができます。Tシャツ短パンから、家に戻って少しきれいなデニムとシャツに着替えて、パーティー前にまた着替えて、といったこともできます。特に猛暑だった今年の夏は、合間にシャワーを浴びてリフレッシュして会場に向かえるというのは、ものすごく大きなメリットでした。


取材と取材の間に一旦家に戻れるのは大きなメリット。取材の際に試飲したワインをすぐにグラス違いで味わいなおすというのもこの住まいならでは。


フットワークの軽さを加速させ、拠点で落ち着きも取り戻せる。交通利便性を最大限に生かせることも都心に住む魅力でしょう。


最後の「出る」は、もっと遠くへ。


岩瀬さん:酒旅ライターとして全国の酒場や酒蔵への取材や、縁ができた富山など地方でのイベント、ワイナリー訪問など地方出張が頻繁にあります。また海外のワイナリーへの取材もあります。そんな時に東銀座はすごく便利なんですよ。


自宅から最寄りの東銀座駅から都営浅草線利用で、品川発の東海道新幹線、羽田空港と成田空港へともにダイレクトアクセス。北陸・東北方面へ向かう東京駅には、徒歩3分にバス停がある中央区のコミュニティバスで10分。出張で荷物が多く、早朝の移動も多い岩瀬さんにはこの立地はベストともいえるもの。


岩瀬さん:もう少し近場だとワインの展示会も多い東京ビッグサイトへも都営バス1本、幕張メッセへも八丁堀乗り換えで1本。とにかく便利。僕の仕事にとってこれはとても大きい。家賃が多少高くても、仕事の効率や気持ちのラクさを考えたら、結果的には安上がりだと思っています。

人が「集まる」場所を目指して

「出る」ことが便利なエリアだから「集まる」こともしやすいのが東銀座の良さ。岩瀬さんは自宅を打ち合わせスペースや、ワインや日本酒などの交流サロンとしても活用しています。


岩瀬さん:新作ワインや海外で入手したワインを関係者の皆さんとテイスティングしたり、愛好家にもっとワインを楽しんでもらう企画をここでしたり。時にはスポーツ中継や音楽とあわせたワイン会なんて企画もやるんですが、こういうのも気軽に開催できます。場所を借りるとお金もかかるし、いろいろ面倒もあるので。さまざまな意見が聞けるので執筆のヒントを得たり、生産者や輸入業者さんへのフィードバックにも生かせています。


都内、神奈川、千葉方面からもアクセスしやすい場所ということ、またエリア自体がおしゃれということもあり、以前より多くの方に集まってもらえているそうです。「ワインやお酒は楽しくシェアするもの。それを実践したい」という岩瀬さんにとって、ベッドルームは狭くとも、リビングダイニングが広く、ワークスペースとつながる開放的な部屋というのは譲れない条件でした。以前住んでいた白金高輪の物件も同様だったそうですが、それにしても東銀座でこれほど条件にあった場所が見つかるものでしょうか。


この日は愛好家の人たちと「白ワインだけの会」。岩瀬さんがドイツでの取材時に購入したものや、日本ワインで人気が高まっている富山・氷見のSAYS FARMの希少アイテムなどを楽しむ。マニアックな会ではなく、軽快な会話で楽しく時間が過ぎていく。


岩瀬さん:実は、まったく東銀座は考えていなかったんです。もともと僕は、東横線学芸大学駅と目黒線武蔵小山駅の間の目黒通り近くで生まれ育ちました。東急沿線の文化育ちで東京の真ん中から東は縁も薄くて、まったくそこでくらすイメージはわきませんでした。ところが、前に住んでいた物件が再開発エリアになって出ていかなければいけなくなった。でも簡単にはいかなくて…。


簡単にいかなかった理由は、肩書きの華やかさの反面、岩瀬さんがフリーランス、個人事業主であること。すでにご両親は他界され、岩瀬さんにはいわゆる保証人がいません。保証会社を利用せざるをえないのですが、物件によって指定の保証会社が決まっている場合が多く、会社の審査条件によってはフリーランスは収入と関係なく厳しく審査されるため、気に入った物件でも契約できないことが続きました。エリアも目黒近辺から、出張に便利そうだということで品川まで広げてみたもののめぐり会えず、半年ほどたった時に、それまで一緒に頑張ってくれていた不動産屋の担当者から「銀座エリアですごい物件が出ました!」と一報が。


岩瀬さん:最初は驚きました。銀座!? そんなところに住むところあるの!? 考えてもみなかった場所の提案に戸惑ったんですが、間取り、場所、物件写真とも素晴らしい。おそるおそる家賃を見ると思いのほか高くない。白金高輪からここに来るならそれぐらいは仕方がないかなというレベル。いろいろ考えるともしかしたら安上がりかもしれないと。内見してみると、1部屋1フロアというのも、図面ではわからなかった素晴らしい開放感がありました。審査も大家さんと物件の管理業者さんとの面接という形で通りました。大家さんも業者さんも良い方で、なによりワイン好きでいらっしゃったので意気投合。相場より家賃が安かったのは、もともと大家さんの土地に建てたマンションで、ご商売も引き続きされているという裏があって、事故とかではないので(笑)安心しました。


ワインセラーはコンパクトなもの。「家でたくさんストックするより、いいワインは飲食店で楽しみたいんです。それに…家に置いておくと、どうせすぐ飲みたくなっちゃうので(笑)」。ワイン会ごとに入れ替える分と、いつでも飲める分だけをストック。グラスはこの棚以外にも多数あり「ストレージが広いのでそこに入れてます。いろんな用途があるのでグラスはかなり所有しています」

静かな日曜日。家での至福

縁あっての東銀座暮らしは、思っていた以上に快適で、岩瀬さん自身が思い描いていた便利さと豊かさがどちらもありました。最後に、もう一つの疑問。でも騒がしく、落ち着かない環境なのでは?


岩瀬さん:それが不思議な街なんですよ。平日はオフィスが多いこともあってランチ時間などすごく活気があるんですが、日曜日は驚くほど静か。このあたりでは店は一切開いていない。僕の体験で例えるならフランスの田舎の村の日曜日。だから皆さんのんびりと過ごす。何もない日曜日という感じですね。昭和通りを越えるだけで銀座の賑わいとかけ離れた別世界。窓を全開にするといい風が入ってきます。まるで別荘。もちろん東京ですから、コンビニは静かにそこにあるし便利さは変わらない。この日は、自分のデスクスペースから、大きな窓のダイニングテーブルを仕事場にして飲みながら執筆。そして好きなスポーツ中継、早めの夕食。平日は仕事を中心に外に出ていきますが、日曜日は家にいたいですね。


取材・文/アチュー・ワークス 撮影/片山よしお


●「東銀座」駅周辺の物件を探す


【取材協力】

最終更新日:2019年02月07日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。