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ドラマ「メゾン・ド・ポリス」のお屋敷に学ぶ、人が集まり自由に...

2019年03月08日

アチュー・ワークス

ドラマ「メゾン・ド・ポリス」のお屋敷に学ぶ、人が集まり自由にすごすインテリア

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ドラマ「メゾン・ド・ポリス」のお屋敷に学ぶ、人が集まり自由にすごすインテリア

人気ドラマや映画を観ながら、登場するお部屋の間取り図を洗い出し、暮らしぶりを推測するこの連載では、賃料やエリア、インテリアから、実際の住まいづくりに役立つ情報をピックアップ。住まい・インテリア・ライフスタイル関連の記事を多く担当する編集者Nの妄想・考察に、オオカワ建築設計室の代表を務める建築家の大川三枝子さんを相談役に迎えてお届けします。

※多少のネタバレを含みますので、ご注意ください。

それぞれに喜びも闇も抱えながら、今をせいいっぱい生きる

今回取り上げるドラマは「メゾン・ド・ポリス」。

念願の刑事課に配属され、柳町北署の新人刑事として奮闘する牧野ひより(高畑充希)がこのドラマの主人公。ある捜査の一環で、高級住宅街にある古い洋館を訪れるところから物語ははじまります。


この洋館は、オーナーである元警視庁副総監の伊達有嗣(近藤正臣)をはじめ、各ジャンルで名を馳せた元警察官のおじさんばかりが共同生活をする「メゾン・ド・ポリス」というシェアハウスだったのでした。

元キャリアである伊達さんの「上には私がひと声かけておきましょう」というひと言で、捜査におじさん達が介入。以降、今や一般人のはずのおじさん達が、ひよりの捜査に協力することに。


捜査を重ねるうち、ひよっこ刑事ひよりも成長し、ひよりとおじさん達の絆も深まりをみせます。同時に、ひよりが子ども時代に亡くなった父親の死の真相に、おじさん達が関与している(かも知れない)ことが分かりはじめ……。


今回はこのドラマから、捜査会議が行われたり、事件が解決した後の打ち上げ飲み会などのシーンも多く見られるリビングを中心とした部屋に注目し、ホームパーティーなど人が集まる空間づくりのアイディアを探ります。

退職後の敏腕元警察官が集うシェアハウスは、都内高級住宅地の古い洋館

※バス・トイレ・洗面などは、ドラマ中で登場していません(第7話現在)ので、Nと大川さんの「お屋敷だったら、ここはアレだよね」という想像と空想を元に図面化しています。 


元警察官のおじさんばかりが共同生活をする「メゾン・ド・ポリス」は、元警視庁副総監の伊達有嗣(近藤正臣)が、親から譲り受けたという古い洋館。

1階は、大きな吹き抜けがある広いリビングを中心に、事件解決後には打ち上げ飲み会の会場となるダイニング(「スナック完落ち」という小さな手描きの看板がキュート!)、キッチン、家事室、伊達さんの書斎、捜査会議の舞台となるサンルームのような土間で構成されています。

各おじさんの個室が全て2階であろうことは、想像に難しくありません。ドラマではほとんど登場しないこと & 部屋数も多いので、今回は1階だけをピックアップすることにしました。


「メゾン・ド・ポリス」のおじさんは5人。管理人の高平さん(小日向文世)だけは自分の住まいから通っているので個室はなく、オーナーの伊達さんだけが書斎と寝室を分けていると考えると、間取りのベースは5LDKということになります。

ただし、今回のターゲットはお屋敷ですので、ドラマ中で見えない部分にどんな部屋があるかはわかりません。


ドラマを観ながら、間取り図を起こして分かったことは、動線の回遊性が非常に高いということ。思わぬところにドアや扉があり、最初は「このドア、いる?」など思っていたのですが、リアルな動線を想像すると「これだけ大きいと、これくらい回遊性が高くないと動線のロスもすごいことになっちゃうんだな」と理解しました。


インテリアのベースは、オーセンティックな英国スタイル。ところどころに大谷石らしき粗めの石材がアクセントとして用いられています。また、今必要なものをテキトーに買い足したのかな? という感じの家具や家電もあり、非常に親近感が持てます。


エリアに関しては、劇中に飛び交うワードから、東京都世田谷区内であることはほぼ間違いなさそうです。周辺の雰囲気から察するに、豪徳寺・経堂・千歳船橋駅あたりの駅から徒歩10分ほどの想定ではないかと。伊達さんが「ちょっと散歩に行きましょうか」と、ひよりを誘って出かけた先に、河川敷のある川が流れていたので(おそらく野川)、成城学園前から喜多見エリア想定という可能性も捨てきれないな、と推測しています。


今回は、この条件のシェアハウスに住人のひとりとして入居した想定で、賃料を算出してみました。が、なかなか希有なパターンだと思うので、価格が参考になるかどうかは微妙なところです。


【ドラマから察する、推定のスペック】

  • 所在地/東京都世田谷区
  • 床面積/約210㎡(1階、建物部分のみ)
  • 間取り/5LDK+SIC+N+家事室+土間(最小の見積もりです)
  • 築年数/築70年
  • 賃料/約11万円(シェアハウス想定、1人につき)

※あくまで推定です。

複数人が集まっても、それぞれが自由でいられる空間づくり

ここからは、ドラマの間取りやインテリアを見ながら、建築家の大川三枝子さんとともに、実際の住まいづくりで参考になりそうなポイントを紹介していきます。

今回「メゾン・ド・ポリス」のお屋敷では、居住者だけでなくさまざまな人が訪れるリビングのある1階に注目。複数人が集まっても、それぞれが心地よく過ごせるポイント探していきます。


●ちょい掛けチェアで動線を自由に


N:このお屋敷のリビング・ダイニングスペースは、住人の数に対して「座る場所」が多いですね。


大川:そうなんです。ソファ、パーソナルチェア、リクライニングチェア、ダイニングチェア、ベンチ、カウンタースツールと、ざっと見るだけでもさまざまな種類のチェアが配置されています。数は多いけれど圧迫感はないし、それぞれがさりげなくも機能的に配置されてるんですよね。テイストにまとまりがあるので、移動させても違和感もない。住人それぞれの特等席がありつつも、話をしながら、すぐ傍のチェアになんとなく腰掛けられるように構成されています。


N:まさに、さりげなく機能的ですね。ドラマを観ていると、シーンごとにそれぞれがその時に座りたい場所に座ってるという感じがします。だからといって雑な感じではなくて、なんというか……自然と自由にしている感じ?


大川:そう、「自然と自由に振る舞えるように考えられた配置」という表現がぴったりですね。例えば、事件解決後に飲み会がセッティングされるのはメインのダイニングテーブルなんだけど、すぐ近くにカウンタースツールや小さなダイニングセット、ベンチもあって、みんながメインのダイニングにきちんと着席していなくてもいいという雰囲気ができあがっている。


N:そうですね。インテリアの配置が、自由に振る舞える装置になっているということですか?


大川:その通り! 実際の暮らしでは、ここがダイニング、ここがリビングとゾーニングしたとしても、その領域を越えるシーンがたくさんあるから、事前にきっちり決めすぎないという感じです。


N:一般的な住まいで応用することはできますか?


大川:もちろん。ここまで広いリビングではなくても、小さなスツールやベンチなどをプラスしてみてはいかがでしょう。家具が置けないようならばクッションでも代用できます。配置する場所に関しては、日常の中で、立ったまま話したり、お茶を飲んだりしがちな場所に注目してみてください。案外、ちょっと腰掛ける機会が多いことに気がつくと思いますよ。また、小さなベンチなら、収納を兼ねたタイプもあり収納率アップにも役立ちそうです。


N:会話をしていても相手が立ったままだと気を遣ってしまうし、しっかり腰をおろす未満のちょっと腰掛ける場所があると、コミュニケーションも活性化しそうですね。


●家事室を分けて、モノも作業も集中しやすく


大川:夏目さん(西島秀俊)がアイロンを掛けるシーンが印象的な、家事室の存在も見逃せませんね。


N:とてもかっこいい! エプロンも似合う! このドラマは西島秀俊さんのエプロン姿も話題になりましたよね……って、そういう話ではなく、家事室ですね。


大川:そうそう家事室ね(笑)。家事室があるメリットってなんだと思います?


N:実は私、以前の住まいで、小さなひと部屋をウォークインクローゼットとして使っていたことがあるんです。その部屋には大きなアイロン台やミシンも出しっぱなしにしていて、いつでもサッとアイロンをかけたり、ちょっとミシンを使ったりできるようにしていて、とても便利だったんですよね。

今の住まいは大きなワンルームみたいな感じで、部屋の隅々まで丸見えだから、全て収納しています。だけど、一度あの快適さを知ってしまうと、細々したモノを全て収納するのは、正直面倒だなって感じています。


大川:そうなんです。お洋服まわりの家事って、必要なツールのアイテム数が多いんですよ。だから隠したい。家事室があるメリットのひとつは、細々した家事のためのアイテムを隠すことができるということです。

しかも、お客様は入ってこない部屋だから、家事室の中はいろんなものを出したままにしておくこともできて、この部屋に入ればすぐに作業がはじめられます。乾いた洗濯物をハンガーにかけたまま、クローゼットに直行できるのもいいですね。


N:ひとつのメリット、ということは、ほかにもあるんですか?


大川:例えば、ご家族にお客様があったとして、Nさんがでていかなくていい状況だったとします。日常的にリビングでアイロン掛けをしているとすれば、お客様がいらっしゃる間はアイロン掛けをすることはできないでしょう?


N:なるほど。家事室が別にあることで、状況を選ばず、自分のタイミングで家事ができるということですね。ドラマの中でも、飲み会の最中に夏目さんがアイロン掛けをしたり。アイロンはご主人が掛けるというご家庭も多いですしね。


大川:お手伝いさんがいるような大きなお屋敷に、家事室があることが多いのは、そういったことも理由のひとつでしょうね。

家族が何をしていても「自由なタイミングで家事をしたい」と考える人には充分なメリットです。家事室を趣味室と兼ねてもおもしろいかもしれません。


N:ドラマのように洗濯機や水道まで備えることは難しいけど、洗剤やトイレットペーパーなど日用品のストック、掃除機など清掃家電や季節外の洋服の収納場所も兼ねた部屋と考えると、ひと部屋をつかう価値はありそうですね。



「メゾン・ド・ポリス」で、元警察のおじさまたちが暮らすシェアハウスの間取りからの見解をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?

正直、「お屋敷だからリアルな暮らしの参考になるのかな?」と思いきや、すぐにでも採り入れたいアイデアが満載の住まいでした。


ちなみに、執筆現在、第8話まで放送が完了しています。

誰の心の中にもしまっておきたい秘密や闇があって、それでも毎日できるだけ楽しく過ごそうとする。いくつになっても仲間がいるって素晴らしいなーなんてことを考えながらドラマを観ています。

本企画、第1回・第2回がラブコメディーだったので、ついついラブ要素を探そうとしちゃう私が。ひよりと夏目さん、どーにかならないかな……。


文:宮下菜歩/soretona、イラスト:大川三枝子/omiedesign オオカワ建築設計)


最終更新日:2019年03月15日

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