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Present for youのサインがグッとくる「ハッピーロード大山商店街」の入口
今回ご紹介する商店街は、東武東上線の大山駅の東西に伸びる「ハッピーロード大山商店街」と「遊座大山商店街」。旧中山道の第一宿場町である板橋宿(現在の仲宿あたり)からほど近く、そこから分岐して川越まで続く旧川越街道沿いに古くから栄えてきた商店街だ。池袋駅から各駅停車で4つめ。アクセス便利で人通りの絶えない商店街は賑やかで活気に満ちている。
◆ハッピーロード大山商店街
東武東上線「大山」駅から徒歩0分
◆遊座大山商店街
東武東上線「大山」駅から徒歩0分
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・周辺の家賃相場 8万円(駅徒歩10分以内、1K/1DK)
※2019年8月2日現在
全長560mのアーケード商店街「ハッピーロード大山商店街」
「ハッピーロード大山商店街」は大山駅の西に伸びるアーケード商店街。平成8年にリニューアルされたというアーケードはなんと電動開閉式。一部だけ開かれたアーケードから風が吹き込み、商店街を通り抜けて気持ちがいい。暑さ寒さが厳しい季節も、快適だ。
活気あふれる「ハッピーロード大山商店街」。自転車も人も多くて少々歩きにくいが、雑然とした感じも活気につながっていていい!
「ハッピーロード大山商店街」にある「ピエロ」のクレープは恐らく大山っ子のソウルスイーツ。1979年創業。40年の歴史がある人気店だ。
寡黙なご主人が丁寧に焼いたクレープはモチモチの皮がクセになると評判。小さな子供を連れたお母さん、スーツ姿のサラリーマン、杖をついたお年寄りなど、老若男女を問わず毎日多くの人がやってくる。
ちょっと怖い年季の入ったピエロが目印のクレープ店「ピエロ」
小さな文字で手書きされたメニューは200種類以上! お客さんの希望を聞いているうちに増えてしまったという
裏人気ナンバー1の「シナモンアップル生クリーム」は380円。リーズナブルなのも嬉しい
シャッターが閉まった店はほとんど見当たらない。肉屋さん八百屋さん、魚屋さんはもちろん、安くておいしいお惣菜店なども豊富。さらに、ふとん屋さんや下駄屋さん、洋品店、呉服店など、ネット通販に押され気味な商品を扱う店も「ハッピーロード大山商店街」では元気だ。
「ハッピーロード大山商店街」に3店舗を構えるディスカウントショップ「さくらんぼ」のモットーは「安く買ったら安く売り、高く買っても安く売る」!
ハッピーロード大山商店街振興組合の直営ショップ「とれたて村」には、全国の市町村から届く新鮮な農産物が並ぶ
老舗の貫禄がただよう煎餅屋さん「富士味煎餅」。昭和47年に伊勢神宮に煎餅を奉納した際、贈られた感謝状が店内に飾られている
飲食店も豊富だ。「台湾タンパオ 大山店」は昨年5月にオープンした小籠包のお店。小籠包のほか、麺類やごはんものも充実。タピオカミルクティーや台湾かき氷など、今大人気の台湾スイーツも味わえる。
冷たい愛玉子(オーギョーチー)というゼリーはアイギョクシという植物の種をすりつぶすところから店内で手作りしているという。
「台湾タンパオ 大山店」の店内。明るい雰囲気で、ランチやディナーはもちろんティータイムにも利用しやすい
小籠包はシンプルな「小龍湯包」、国産紅ズワイガニをプラスした「かに小龍湯包」、「牛肉小龍湯包」の3種類が楽しめる
夏に食べたい冷たいスイーツも充実「台湾タンパオ 大山店」。写真は台湾スノーアイス(マンゴー)
官庁街の落ち着きと賑やかさを兼ね備えた「遊座大山商店街」
「遊座大山商店街」は大山駅の北口から東に向かって伸びる約550mの商店街。「ハッピーロード大山」に比べると派手さはないが、約170店舗が軒を連ねる大きな商店街だ。商店街の途中には板橋区立文化会館や板橋都税事務所があり、近くには板橋区役所や板橋警察署もあるせいか、官庁街特有の落ち着きのようなものも漂っている。
東武東上線の線路から見た「遊座大山商店街」の出入口。東側の出入り口からは都営三田線の板橋区役所前駅も近い
「遊座大山商店街」の途中にある板橋区立文化会館。綾小路きみまろさんの爆笑スーパーライブが予定されているらしい
個性的な飲食店が多いのも「遊座大山商店街」の特長だ。
道を挟んで板橋区立文化会館の隣に見つけた「オーバインミー」は2018年11月にオープンしたベトナムのサンドイッチ、バインミーのお店。看板メニューはバインミーだが、タピオカミルクティー、コッペパン、クレープと、女子に人気のメニューが全て揃っている。
タピオカミルクティーも飲める「オーバインミー」。ブームが高じて大山にもタピオカミルクティーが飲める店が急増中という
店先にスパイダーマンが佇む「ひみつ基地」も面白い。懐かしい駄菓子やカラフルなおもちゃが所狭しと並ぶこのお店は、昼は駄菓子屋、夜はバー。
卓球台やレトロゲームのある2階はPM6:00まで開放されていて、地域の子供たちの憩いの場になっている。
バーでは駄菓子をつまみにお酒が飲める。しかもアルコール類は300円という安さ。大人にも子どもにも嬉しい、まさに「ひみつ基地」のような店だ。
おもちゃ箱をひっくり返したような駄菓子屋&バー「ひみつ基地」
長いカウンターのある「ひみつ基地」の1階。モニターで2階の様子がわかるので子供たちを遊ばせていても安心
なつかしいレトロゲームのある「ひみつ基地」の2階。子供よりも大人の方が夢中になりそう
地元民のおすすめ!
今回、取材で出会った人々から聞いた大山のおすすめスポット。
「ピエロ」の前で「クレープおいしい?」と声をかけてきたおじさんのおすすめはラーメンの「真麺目(まじめ)」。2018年4月にオープンした二郎系ラーメン店
「ひみつ基地」の店員さんのおすすめは居酒屋「バッタもん」。仮面ライダー2号の一文字隼人を演じた佐々木剛さんに会える!
「大山は都心へのアクセスが良いわりには物価も安くて、一度住んだら離れられないの」と語るのは、50年以上大山に住んでいるという「ひみつ基地」の女性スタッフさん。「昔は映画館が5軒もあって、今以上に賑やかだったんだから」と誇らしげな表情には、この街への愛情があふれている。
期せずして「ハッピーロード大山商店街」のモットーも「一生づきあいします」。庶民的で肩肘張らずに暮らせる大山は、一度住んだら離れられなくなる居心地の良い町なのだ。
文/香取ゆき 撮影/鈴木英乙
最終更新日:2019年08月21日
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