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マンションの騒音トラブル、どうすれば回避できる?

2019年11月11日

アチュー・ワークス

マンションの騒音トラブル、どうすれば回避できる?

被害に遭わない、迷惑を掛けない

マンションの騒音トラブル、どうすれば回避できる?

写真:アフロ

マンションなど集合住宅でよくあるトラブルのひとつとして、生活音などの騒音が挙げられます。トラブルに発展というところまでいかなくても、物音に敏感な方なら精神的にも参ってしまいますし、逆に小さなお子さんがいるご家庭では、「子どもの足音や泣き声で、迷惑をかけていないだろうか?」と気がかりになることもあるでしょう。今回は、そんな気になる騒音について、住まいのプロフェッショナルである「代官山不動産」代表の石山さんにお話を伺いました。

そもそも、騒音ってどうやって伝わるの?

個人的な事例として、私が学生の頃に住んでいた古いアパートは、隣の住戸の音が驚くほど聞こえるおうちでした。お隣さんが掃除機をかける音は、実家で隣の部屋から聞こえるレベル。また、社会人になってから住んでいたしっかりした造りのマンションでも、深夜になるとお隣の音楽の音が響くところもあれば、古くても隣からの音が全く聞こえないマンションもありました。

古いアパートで音が漏れる理由は分かりやすいとして、そうでない場合でも大きな差があるというのは、どういうことなのでしょうか?

石山さんによると、「騒音に限らず音が伝わるには、空気中を伝わる『空気音(空気伝搬音)』と、建物の床・壁・天井などを伝わる『固体音(固体伝搬音)』の2種類がある」そうです。

自室からの騒音を回避できることもあるでしょうから、それぞれの特徴を捉えておきましょう。


●空気音(空気伝搬音)=空気中を伝わっていく音。

(例)

  • 話し声、歌声
  • テレビやオーディオなど、スピーカーからの音
  • 楽器の演奏音・室外からの音 など

スピーカーからの音は、壁からスピーカーを置いている距離などでも影響が変わる。楽器に関しては、防音施工をしていないと聞こえることが多いので、特に注意が必要です(マンション入居の条件欄に「楽器不可」などの記載があるはず)。


●固体音(固体伝搬音)=振動として伝わる音。

(例)

  • 足音
  • イスを引く音
  • ものを落とした音
  • スピーカーからの重低音
  • ドアを閉じる音 など

床・壁・天井などを伝ってくるので、発信源を特定しにくい。

足音やものを落とした音は、基本的に上階から下階に伝わる。


挨拶が騒音トラブルを回避できる?

石山さんによると「不動産屋からすると、トラブルの中でも騒音関連は介入するのが難しい種類に該当する」のだそう。その理由は、「音は目に見えないので、個人の価値観での判断となる部分が大きいから」。たしかに、日常生活においても、静かな環境では小さな音でもしっかりと聞こえるし、騒がしい環境なら大きめの声で話しても聞き取りにくかったりします。また、聴覚もみんな同じというわけではないし、感じ方も人それぞれと言えそうです。

「どの程度の生活音を騒音と感じるのかはメンタルと関わりが深く、他の住戸からの音をストレスと感じ、そのストレスが限界に達したときに苦情やトラブルへと発展します。もちろん、マナー違反となるような大きな音を出さないことが大前提ですが、このストレスが少しでもネガティブにならないよう配慮することはできると思います」

では、具体的な対応策はあるのでしょうか?

「個人の感覚による部分が大きいので、全ての場合に当てはまる訳ではないですが、他の住戸からの音というのは、音の発信源が見えないという不安もストレスの原因になると考えられます。なので、引っ越しをしたら両隣だけでなく、上下階の方にも挨拶をして『年の小さな子がいるもので、うるさいようなことがあったらすみません』などと声を掛けておくだけでも違ってくるでしょう」


なるほど。世間話をして顔や雰囲気が分かっていたり、小さな子がいると知っていれば見えないはずの音に映像がつくような気がします。理由が分からない音はなんだか不安になるという気持ちも理解できますね。


「最近では引っ越しをしたときに挨拶に行かない方も多いようですが、騒音トラブルの回避に限らず、ご近所さんとのコミュニケーションのきっかけにもなりますし、コミュニケーションが万が一の際の共助にもつながるのではないでしょうか。女性のひとり暮らしなどで、挨拶に行くのが怖いという場合もあるでしょうから、そこは男性のお友達について来てもらうなど、また別の対策も考えてみてください」


住まいを選ぶ段階でできる対策は?

騒音トラブルは、被害を受ける側になるのも、意図せず与える側になるのも避けたいもの。住まいを選ぶ段階から、気をつけるポイントはあるのでしょうか?

「マンションの周辺環境や、マンション内の住戸の配置など、内見時に確認できることはたくさんあります。これをチェックしておけば絶対大丈夫というものではありませんが、ひとつの基準として覚えておくといいでしょう」と石山さんが挙げてくださったチェックポイントです。


●住人の生活サイクルやライフステージ

ひとり暮らしの人が多い、小さな子どもがいる家族が多いなど、暮らしぶりが似ている人が多く住んでいるマンションだと、「お互いさま」と理解し合えることも多いでしょう。マンション全体の間取り構成(2LDKの間取りが多いなど)などからも、他住戸のライフステージの検討がつきますし、不動産屋さんに尋ねてみてもいいでしょう。中古マンションの購入を考えている場合は、内見時にその部屋に住んでいる売主さんに会えることもあるので、直接聞いてみるのもおすすめです。


●マンション内の住戸の位置関係

マンション内のどの位置にある住戸かということも、音の影響に関連します。

小さな子どもがいて足音が響かないか気になるのであれば、エントランスホールの上や駐輪場の上など、階下に住まいがない位置を選ぶといいでしょう。

逆に、音に敏感で上階からの音の不安を最小限に抑えたい場合は、ルーフバルコニーの下などを選ぶという手もあります。



●共用廊下の物音

住まいの音で案外忘れがちなのが、マンション共用部の廊下を歩く足音。内廊下でカーペット敷きであればまず問題ないでしょう。逆に内廊下でも廊下の素材がコンクリートやタイルの場合は、外廊下よりも音が響くことがあります。


●エレベーターの場所

住民同士の騒音ではありませんが、音に敏感な方は、エレベーターの音が気になる場合も。マンションのエレベーターは、寝室に隣接していることも多いので、住まいとエレベーターの配置もチェックしておきましょう。隣接しているのがリビングなら気にならない程度の音でも、静かな時間を過ごす寝室だと気になることも。暮らしはじめてから気づいた…なんてことがないように、内見時に確認を。


●周辺環境

マンションの外からの音や振動が気になることも考慮に入れて、内見時には周辺環境もチェックしておきましょう。マンションの近くに学校がある場合は子ども達の声が聞こえてきますし、幹線道路や高速道路の近くだと車の音が気になることもあります。逆に、静かすぎる環境では、「自分の物音が誰かの迷惑になっていないか?」と気を遣いすぎて疲れてしまうパターンも。そんな場合は、程よく物音があるエリアを選ぶことも考慮に入れてみてください。


宮下菜歩(soretona)


最終更新日:2019年11月11日

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