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囲い込みは減るか?レインズ、不動産業者以外にも開放!

2016年01月16日

田中 和彦

囲い込みは減るか?レインズ、不動産業者以外にも開放!

売却依頼主専用確認画面、運用開始

囲い込みは減るか?レインズ、不動産業者以外にも開放!

画像:アフロ

売却依頼主専用確認画面、運用開始!


不動産流通標準情報システムいわゆる「レインズ」が、この1月から売却依頼主専用確認画面を提供するようになった。はたして「囲い込み問題」の解決を含む不動産仲介業の透明化はすすむのか?

まずはその概要のおさらい。以下は国土交通省のウエブサイトからの引用だ。

取引状況は、「公開中」「書面による購入申込みあり」「売主都合で一時紹介停止中」の3種類で、売却依頼主から媒介依頼を受けた宅地建物取引業者がレインズに登録し、レインズを利用する他の宅地建物取引業者が取引状況を確認できるようになります。また、売却依頼主の方は、売却依頼主専用確認画面で媒介を依頼した物件のレインズへの登録内容や取引状況の確認ができるようになります。

これにより、媒介を依頼した売主の安心・安全を確保し、レインズを通じた取引の相手方の探索の適正化・円滑化を図ることが期待されます。

いままでは「囲い込み」として、不動産業者の問い合わせに対しては「商談中で~す」等と回答して顧客には紹介させず、一般顧客からの問い合わせに対しては「はい!ご案内できます!!」等と返答し両手仲介を狙う、といった不正が行われることがあった。このような「囲い込み」に対し、当該不動産の売主は、売却を任せている不動産業者が別の不動産業者からの問い合わせに対してどのように返答しているか確認するすべはなかった。商談が入っていないにも関わらず「商談中です!」と返答していてもわからないわけだ。

ところが今回の売却依頼主専用確認画面の登場によって、少し事情が変わった。他の不動産業者に対して商談中と伝えるためには「書面による購入申込みあり」と登録する必要があるが、この情報は売主が売却依頼主専用確認画面から確認できるので、実際に書面による購入申込みがないのに「書面による購入申込みあり」としてしまうと、売主にバレてしまうというわけだ。

ただし、この仕組みによって完全に「囲い込み」がなくなるかというと、そうとは思えない。「公開中」としておいて別の不動産業者から問い合わせが入った時に「本日(or昨晩)申込みが入りまして、まだ登録が間に合っていません。」と返答することも可能だ。実際に、近畿レインズのサイトには「実際に取引の状況が変更したときからレインズ上の「取引状況」欄が更新されるまでシステム等の都合により2日程度要することがあります。」と書かれている。「タイムラグ」を言い訳にすることができる。もちろん「一般媒介契約にしておいてレインズに登録しない」というのも可能である。

画像:アフロ


とはいえ、今までは不動産業者しかアクセスできなかったレインズに「専用画面」とはいえ、一般顧客がアクセスできるようになったことは評価できる。抜け穴があるにせよ、不動産仲介会社に対して「売主の監視」というプレッシャーがかかることで「囲い込み」は減少するであろう。また当の不動産仲介会社にとっても物件確認(その物件が顧客に紹介可能かどうかを確認すること。「ブッカク」という)をする手間が省けるのはいい話である。

この「売却依頼主専用確認画面」。「囲い込み」を防ぐ効果ももちろんであるが、一般顧客が「不動産業者専用サイト」を(ほんの一部機能ではあるものの)見ることができるようになったということが大きい。画期的とも言える。今後、これに続き、「透明化のための施策」としてどのようなことが行われるのか?今後の不動産仲介業界の進化が楽しみだ。

最終更新日:2018年08月30日

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