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新築マンション選びのトレンドは「買い物利便性」?

2017年05月18日

田中 和彦

新築マンション選びのトレンドは「買い物利便性」?

高齢者と共働き増加による必然!?

千里中央駅前の商業施設「千里セルシー」(ペイレスイメージズ/アフロ)

千里中央駅前の商業施設「千里セルシー」(ペイレスイメージズ/アフロ)

人気の北摂エリアに少し翳り!?

関西地方で住みたい街として話題に上がるのは北摂と阪神間の2エリアだ。その区分は媒体等によって異なることがあるが、北摂は吹田市、豊中市、茨木市、高槻市、池田市、箕面市、摂津市の七市、阪神間は尼崎市から神戸市灘区までを指す場合が多い。ここ最近の「住みたい街アンケート」などでは「西宮北口(西宮市)」がトップになることが多いため、全国的な知名度では阪神間の方が少し高いように感じるが、北摂もまだまだ人気エリアであることには変わりない。


最近の「住みたい街アンケート」などで人気の西宮北口のマンション。(ペイレスイメージズ/アフロ)


その北摂の中で根強い人気を誇るのが北大阪急行電鉄沿線。大阪市営地下鉄御堂筋線へ乗入れ運転をしており電車での都心への移動が大変便利。また、北摂随一の大動脈といえる新御堂筋(国道423号線)が並走しており自動車での移動においても利便性が高い。中でも「桃山台」駅、「千里中央」駅の両駅周辺は千里ニュータウン内に位置することと、公園等が整備され住環境が優れていることから一際人気の高い駅であった。しかし、この両駅、最近ではその人気に差がついている。「千里中央」駅界隈に比べると「桃山台」駅界隈の人気には翳りがあり、新築分譲マンションの売れ行きが芳しくないのだ。

分譲マンションの売れ行きが芳しくない「桃山台」駅

以下は「桃山台」駅徒歩圏内で完成在庫(竣工しているのに売れていない住戸)を抱える物件、すなわち「即入居可」物件だ。(2017年4月18日調べ)


  • 千里桃山台ヒルサイドテラス(駅徒歩12分)2014年7月竣工
  • イニシア桃山台(駅徒歩12分)2016年2月竣工
  • シンフォニア新千里南町(駅徒歩10分)2016年2月竣工
  • ウエリス豊中桃山台(駅徒歩16分)2017年2月竣工


駅からの距離や周辺、間取り、それと価格。あるいは販売方針等様々な要素があるため、在庫を残しているから「売れない物件」と決めることはできない。しかし、一度に4物件もの完成在庫を抱える物件があるのは「人気駅」とは言いがたい。かたや「千里中央」駅には完成在庫はない。さて、この差は一体何が理由であろうか?

「千里中央」駅と「桃山台」駅の決定的な違いは商業施設の充実度だ。同じ沿線の隣駅、どちらも千里ニュータウン内にある両駅であるが、買物利便等に関して両駅の違いは大きい。

隣り合う対照的な立地「千里中央」と「桃山台」

「千里中央」駅は千里ニュータウンの中心的な存在となる駅だ。複合商業施設「セルシー」、専門店街「せんちゅうパル」や「千里阪急」などのショッピング施設が充実しているだけでなく、「千里阪急ホテル」などもあり生活利便施設が充実しており、伊丹空港へとつながる大阪モノレールの「千里中央」駅の乗換駅でもあり、駅周辺は大変賑わいがある。その周りには千里西町公園、千里東町公園といった大規模公園や一戸建て、団地、分譲マンションなどの住宅が囲む2層構造となっている。

千里中央駅から伊丹空港まではモノレールで12分ほどで行くことができる。(ペイレスイメージズ/アフロ)


一方、「桃山台」駅はといえば典型的なニュータウンの住宅地。駅に近接して南側には桃山公園があり、駅直近に一戸建てや集合住宅が居並ぶ。商業施設、駅徒歩5分にスーパー「阪急オアシス」をキーテナントとした「アザール桃山台」がある程度。買物等での来街者が少ないので「千里中央」駅と比べると格段に人の往来が少ない。以上のように、隣同士で距離が近い両駅だが、ニュータウンらしく機能分化されている。

「桃山台」駅周辺は、決して不便ではないし住環境も悪くない。「千里中央」駅とは隣接する駅同士で、どちらも同じニュータウンに位置する。鉄道で梅田まで一直線で、大きな公園も徒歩圏にある。交通便においてモノレール線が徒歩圏にあるかどうかの差はあるが、それはさほど大きな差には思えない。それならば高速バスが停まるから桃山台の方が便利だという見方もある。両駅に差があるとすれば、それは買い物利便性だ。「千里中央」駅周辺と比較すれば「桃山台」駅周辺は、買い物利便性が劣る。

住環境 < 買い物利便性

この桃山台と千里中央の例、分かりやすい事例としてあげたが、この傾向は関西においては他エリアでも見られる。大阪市内なら帝塚山よりも難波、阪神間なら芦屋川よりも西宮北口。どちらも20~30年前ならばどちらに住むかとアンケートをすれば、まず前者の方が人気は高かったであろう。それが今や人気も価格も同等もしくは逆転している。


上記の比較に比べれば、桃山台は千里中央と買い物利便以外での差が少ない。帝塚山(芦屋川)は買い物や交通の利便性では難波(西宮北口)に劣るが、桃山台は、都心への交通利便では千里中央に劣らない。それだけに、桃山台の売れ行きの悪さが「買い物利便による評価」であるという仮説が立ちやすい。

千里ニュータウンができた頃やバブル時代、高齢者も共働き世帯も今ほど多くなかった。専業主婦や若い世代に比べ、共働き世帯や高齢者にとっては日常の買い物利便は、住宅を決定するにあたっての大きな要素だ。高齢者が増加しているトレンドの中、この「買い物利便重視」の流れは当面続くであろう。

最終更新日:2017年05月18日


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