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京都のホテルは開業ラッシュ!その周縁の不動産事情とは?

2017年07月21日

田中 和彦

京都のホテルは開業ラッシュ!その周縁の不動産事情とは?

京都にホテルは本当に足りないか?

京都のホテルは開業ラッシュ!その周縁の不動産事情とは?

(ペイレスイメージズ/アフロ)


祇園祭に五山送り火、川床も体験したい――桜と紅葉のシーズンにはかなわないが、夏の京都も観光客で賑わう。海外からの観光客増加が著しく、ハイシーズンや週末は宿泊施設が足りていない京都の街だが、ここ数年はゲストハウスやホテルの開業ラッシュだ。とりわけ今年2017年は大規模ホテルの開業が多い。さて、どんなホテルがあるのか、また計画されているのか? まずはチェックしてみたい。続いて、周縁の不動産事情についても触れてみよう。

交通至便なJR「京都」駅界隈

関空特急「はるか」や空港バス等が利用でき、関空からのアクセスがすぐれているJR「京都」駅。新幹線も停車することから、遠方からの観光客のまず降り立つ駅がJR「京都」駅と言っても過言ではない。


この周辺のホテルに関するいちばんのニュースは、JR西日本ブランドのホテルが2棟約900室できることだ。一方は宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」、もう一方はハイクラス宿泊特化型ホテルでブランド名は未定。開業は2019年春の予定となっている。高層建築が難しい京都においては、このような大規模ホテルが都心にできることは今後そうそうあることではない。


最近開業したホテルとしては今年(2017年)4月にオープンした「相鉄フレッサイン京都駅八条口(全138室)」がある。レディースダブルや4人宿泊可能なコネクティングルームを備える。また8月には「アパホテル京都駅北(全105室)」が開業予定となっている。

ビジネス利用も多い四条烏丸界隈

JR「京都」駅から地下鉄烏丸線で2駅の四条烏丸界隈。大阪・梅田からは阪急京都線で一本であり、関西人にとっては阪急「烏丸」駅周辺、と言った方が伝わりやすい。京都市内のビジネスの中心街だ。

ビルやデパートが立ち並ぶ四条烏丸(ペイレスイメージズ/アフロ)


この界隈もホテルの開業ラッシュ。今年4月開業の「ホテル エムズ・エスト四条烏丸(全105室)」は地下鉄「四条」駅、阪急「烏丸」駅どちらも徒歩1分のデザイナーズホテル。同じく「相鉄フレッサイン 京都四条烏丸(全140室)」も4月開業。同時期に開業した「相鉄フレッサイン京都駅八条口」よりも20平米以上の広めの客室を多く揃えている。


また、三菱地所グループの発表によると2018年春には「(仮称)京都四条烏丸ホテル」が開業する予定。こちらの運営は「ロイヤルパークホテル ザ 京都」と同会社であり「ロイヤルパークホテル」ブランドとなる可能性が高い。


サンケイビルも四条烏丸界隈で用地を取得しており、一昨年のニュースによると地上5階建で150~160室のホテルを今年の秋に開業する予定となっているが、どうもスケジュールがずれ込んでいるようだ。

鴨川にほど近い京都市役所界隈

鴨川に近く、JR「京都」駅や四条烏丸、河原町といった繁華街からは少し離れて落ち着いた雰囲気の京都市役所界隈。京都市内の移動では京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅、大阪からならば京阪本線「三条」駅の利用が便利だ。


今年4月、鴨川沿いの絶好のロケーションに開業したのは「ソラリア西鉄ホテル京都プレミア三条鴨川(全200室)」。北は御池通、東に鴨川、西に木屋町、高瀬川という、京都感満載の立地。西鉄グループの宿泊主体型ホテルとしては最高グレードとなる。

京都を代表する観光名所である「鴨川」(ペイレスイメージズ/アフロ)

 

5月に開業した藤田観光グループが運営する「ホテルグレイスリー京都三条南館(128室)」は修学旅行生や買い物客で賑わう寺町商店街に面する。場所は近いが「ソラリア―」とは対照的な立地だ。


7月には2014年から休業していた「ホテルユニゾ京都」が全館リニューアルし「ユニゾイン京都河原町四条(全242室)」としてリニューアルオープンの予定。リゾートソリューショングループの2015年の発表では9月に「(仮称)ホテルリソル京都・三条河原町(全144室予定)」が開業とあるが、こちらは続報がない状況だ。

これからは「ホテルを選ぶ」状況に?

他に目立ったところでは、京阪「清水五条」駅北東の祇園エリアに三井不動産運営のホテル(163室予定)が今年秋、2019年には「烏丸御池」駅徒歩1分の新風館跡地にNTT都市開発によるホテル(約190室)、地下鉄「丸太町」駅近くの京都商工会議所跡地に関電不動産開発によるホテル(200室弱)として取得するなどの動きがある。


これ以外にもまだまだホテル計画はある。またゲストハウスの建設も止まらない。新規旅館業許可の件数は2013年以降、倍々ゲームで増加している。例えば京都市中京区の旅館業施設は京都市のウェブサイトによると276施設(2017年3月末現在)。そのうち2015年までに旅館業の許可を得た施設が126施設あるのに対し、2016年以降に許可を得た施設は163施設。半分以上の施設がここ1年ちょっとのうちに開業した施設だということになる。そのほとんどが簡易宿所、いわゆるゲストハウスでありホテルは数少ないのだが、京都市内で客室数が急増していることがわかる。

ホテル開業ラッシュのその後は?

つい2~3年前までは京都市内中心部、いわゆる「田の字エリア」で大手や地元の分譲マンションデベロッパーによる分譲マンション供給が相次ぎ、土地価格も分譲価格も高騰が続いた。


それがここ1~2年は分譲価格の高騰が行き過ぎたため売れ行きが鈍くなり、竣工しても売れていない、いわゆる「完成在庫」が増えている。そんな中、NTT都市開発、関電不動産、プレサンスコーポレーション、コスモスイニシアなどデベロッパー各社は、分譲マンションよりも収益の高いホテル事業を推進しはじめた。また、一般オーナーが賃貸マンションやアパートを丸ごと一棟ホテルにリノベーションする例も多く見られ、それがホテルラッシュに拍車をかけている。


いまのところ、京都市内のインバウンド需要は底堅く、観光シーズンや週末には宿泊施設が足りない。だが、年末年始、桜の季節、紅葉の季節を外せば平日の宿泊施設確保はそれほど困らない。現在計画中の宿泊施設が全て稼働しはじめる頃には、交通機関からのアクセスが悪い施設や特徴のない施設は苦戦を強いられるのではないか。


京都市内中心部のホテルラッシュ、いちばん得をしたのは「分譲マンション価格」よりも高い「ホテル価格」で土地や建物を売ることができた不動産所有者であるように思える。

最終更新日:2017年07月21日


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