ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
京都に住む! 世界遺産の近辺は住みやすいか?(後編)

2019年04月10日

田中 和彦

京都に住む! 世界遺産の近辺は住みやすいか?(後編)

~下鴨神社、金閣寺、銀閣寺界隈~

京都に住む! 世界遺産の近辺は住みやすいか?(後編)

京都府 五山送り火 左大文字(画像:アフロ)

前回「京都に住む! 世界遺産の近辺は住みやすいか?(前編)」で紹介した4か所は、JR「京都」駅を起点とすれば一番遠い場所でも二条城で約3km。市内の中心部であった。今回紹介するのはそれより一回り郊外、JR「京都」駅から6~8kmにあるスポットを紹介する。

【金閣寺界隈】著名観光スポットと学生の多い街

「修学旅行で一度行ったことはあるが場所はよく分からない」という人も多いであろう金閣寺。室町幕府三代将軍足利義満が創建した寺で正式名称は鹿苑寺という。


JRや阪急を利用しての大阪通勤には正直不便な場所だ。JR「大阪」駅へは京都市バスを利用しJR「京都」駅経由で1時間10~20分程度。新快速一本でJR「大阪」駅から滋賀県の「近江八幡」駅まで移動できる時間だ。ちなみに近江八幡は大阪通勤圏ではない。大阪への通勤を考えると利便性は低い。


市バスを利用して、と書いた通り、周辺に鉄道の駅はない。一番近い駅は京福電鉄北野線「北野白梅町」駅。近いといえども地図上の計測で徒歩約20分。また、すぐ北側に五山の送り火の「左大文字」がある山腹なので駅周辺とは30m近い高低差がある。歩いて往復すれば40分以上かかるのではないか。京都市内においても車かバイクがなければ移動は手間だ。


京都府 京都市 北野白梅町駅(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)


しかし、その周辺はなんとも魅力的。東には、あぶり餅で有名な大徳寺、銭湯目当てに来る人も多い船岡山。南には、学問の神様北野天満宮。西には石庭といえばココ、龍安寺。金閣寺同様に魅力的な観光スポットが約1kmの範囲に色々とある。


立命館大学、佛教大学のキャンパスが直線距離で1km未満なのもこの辺りの立地の特徴。多くの学生がそこに住み、教授や職員が出勤する。中心部ほど密集してはいないが飲食店や買い物施設は整っている。金閣寺の荘厳さと対照的にカジュアルで住みやすいエリアだ。

【銀閣寺界隈】四季折々の楽しみがある哲学の道近接 

京都府 京都市 哲学の道(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)


金閣寺が、市内中心部を南北に貫く烏丸通の西側、北を向いて左側の左大文字横にあるのに対し、銀閣寺は東側。こちらもまた大文字山(こちらは右大文字とは言わない)の麓にある。正式名称は慈照寺。金閣寺同様、観光客や修学旅行生で賑わうスポットだ。


銀閣寺も、大阪への交通の便は良いとは言えない。京阪本線「出町柳」駅、市営地下鉄東西線「蹴上」駅、ともに直線距離で2.5km程度、歩けば30分はかかる。金閣寺同様市バスを使っての移動が便利だ。


直線距離で2km内に南禅寺、平安神宮があり、ここまでだと金閣寺周辺と似ているように感じるが、銀閣寺周辺のおすすめポイントは哲学の道。琵琶湖疏水沿いにある約2km程の細い道だが、落ち着いて飾らない雰囲気が良い。春の季節は桜のトンネルができ、5、6月には蛍も飛ぶ。銀閣寺前の土産物、ソフトクリーム、「抹茶なんとか」が並んでいる通りと5分と離れていないのが信じられない。


周辺は、買い物施設には乏しいが飲食店、特にカフェは観光客向けから地元の人が多い場所まで豊富にある。自宅で静かに物思いに耽(ふけ)ったり仕事をしたり、気分転換に哲学の道、たまには観光地らしい雑踏に紛れる。銀閣寺界隈は、そんな生活をしてみたくなる場所だ。

【下鴨神社界隈】陰と陽のコントラストが特徴

京都府 京都市 下鴨神社楼門(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)


最後は下鴨神社。正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。金閣寺、銀閣寺と比べて立地面で大きく違うのは鉄道移動が楽なこと。参道の入り口から最寄り駅である「出町柳」駅までは8分程度で、「周辺に住む」と「駅前ライフ」が両立する。ちなみに京阪本線「出町柳」駅から特急を利用すれば大阪の「淀屋橋」駅までは1時間足らず。「出町柳」駅は始発駅であり通勤時間でも座ることができる。大阪通勤もさほど苦にならない。


駅に近いこともあり、買い物も困らない。「出町柳」駅の鴨川を挟んで西側の出町商店街には様々な店舗があり、スーパーも点在する。駅が下鴨神社南側にあるため、利便施設も南側に偏在しているが、閑静な雰囲気が好きなら北側の方が良いかもしれない。ここは好みの分かれるところであろう。


下鴨神社界隈の特徴は、対照的な2つのスポットがごく近くにあること。鴨川デルタと糺(ただす)の森だ。


鴨川デルタとは通称名。地図を見るとよくわかるが下鴨神社を挟んで東側を流れる高野川と西側の賀茂川の合流する三角地帯の河川敷を指す。コンクリートではない石積みの護岸壁や、対岸まで歩いて渡れる千鳥を模した飛び石などがあり季節の良い時期はもちろん、冬でも子供連れの家族や学生、カップルなどで賑わう。燦々と陽の当たる、朗らかで和やかな雰囲気のスポットだ。


京都府 京都市 賀茂川と高野川(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)


鴨川デルタが「陽」とすれば「陰」なのが糺の森。市街地に残る約36,000坪の原生林だ。敷地内には小川が流れ、夏の昼間でも薄暗い鬱蒼とした雰囲気はまさにパワースポット。馬に乗りながら矢を射る流鏑馬、土用の丑の日に行われる御手洗祭等の神事がよく似合う。


京都府 京都市 糺の森(GYRO PHOTOGRAPHY/アフロ)


以上、市街地中心部に近い世界遺産周辺を紹介した。世界遺産含め京都には観光スポットが多い。住んでしまえばそれぞれの距離を気にしなくても、時間を作れさえすれば自転車なりタクシーなりを利用して簡単にいろんな場所を訪問できる。もし京都が好きで京都に住む、もしくは、セカンドハウスを持つのならば、目的地への近さよりも、街の雰囲気、空気感を重視する方が良い。学生の多い金閣寺、哲学の道にほど近い銀閣寺、陽と陰の両エリアが近い下鴨神社。同じ世界遺産の周辺でも街の様子は随分と異なるものだ。




参考サイト

最終更新日:2019年04月10日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。