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京都に住みたい 花街や錦市場など京都を密度高く味わえる、京都...

2019年07月16日

田中 和彦

京都に住みたい 花街や錦市場など京都を密度高く味わえる、京都中心部「中京区」

京都で暮らすならどこがいい?

京都に住みたい 花街や錦市場など京都を密度高く味わえる、京都中心部「中京区」

京都府 祇園祭 山鉾巡行の行列。(写真:アフロ)

ここ数年ホテル建設ラッシュが続く京都。観光では物足りずもっと京都を知りたい! と「京都で暮らす」に憧れる人も多い。実際に京都に「移住」したり、「2拠点居住」などで京都に家を買ったり借りたりする人も多い。だが京都といっても広い。京都市に限って考えても、その広さ827.83km2、11区に分かれる。これを一括りに「京都」と言ってしまうのはあまりにも乱暴だ。これから複数回にわたり京都市を各区別に紹介、そのエリア毎の特色を紹介していきたい。初回は京都市の中心部、中京区だ。

名前の通り、経済・行政の中心地

「河原町御池」の交差点から見た京都市役所の外観


中京区はその名前の通り、京都市の中で地理的にも機能的にも中心的な場所だ。地理的には、多少の凸凹はあるが大雑把に言えば、北は丸太町通、南は四条通、西は西大路通、東は鴨川に挟まれたエリア。平安京時代の碁盤目状の都市区画が残っているいわゆる田の字エリア(北:御地通、南:五条通、東:河原町通、西:堀川通)の半分はこの中京区に位置する(残り半分は下京区)。地理的だけでなく経済機能・行政機能ともに集中しており、京都市役所本庁舎はもちろん、市役所以外18の場所に点在する市役所機能のうち15の拠点は中京区にある。


中心部だけあって交通網が充実しているのも中京区の特徴だ。同区内を走る鉄道は大阪(梅田)からの移動に便利な阪急京都本線、城崎温泉から鳥取・島根方面へと抜けるJR山陰本線、嵐山方面へと向かう路面電車で通称「嵐電(らんでん)」と呼ばれる京福電気鉄道嵐山本線、そして京都市内移動の要と言える京都市営地下鉄烏丸線と東西線が「烏丸御池」駅で十字にクロスする。国内長距離移動のハブとなるJR「京都駅」がない(京都駅は下京区)のが玉に瑕だが、京都市内の移動に関しては京都市11区の中で一番便利と言える。

個性的な楽しい通りが狭いエリアに密集!

中心だ便利だと「機能面」ばかりをあげたが、中京区の魅力はそれだけではない。狭いエリアに様々な特色を持った店舗が集まっている通りが多くあるのも暮らして嬉しい要素だ。特に区内東部はこのような商業エリアの密集度が高い。ここでは主だったところを4箇所紹介する。


小さな川沿いの飲み屋街~木屋町通

木屋町通から南側を望む。画像右側の高瀬川には近年チラホラと蛍も舞う。


鴨川の西側100m弱に流れる、幅2m程の高瀬川。その高瀬川に沿うように南北に走るのが木屋町通だ。通りは中京区から下京区に渡り3km程に渡り大小様々な飲食店が立ち並ぶ。なかでも北は三条通から南は四条通にかけてのエリアには比較的単価の安い居酒屋やBar等が密集。地元客や観光客で毎夜賑わう。10年ほど前までは酔客のトラブル等で治安の悪い印象があったが、地元住民の努力と海外観光客の増加で今では「健全な飲屋街」。「ちょっと一杯!」となる通りだ。


石畳路地の花街~先斗(ぽんと)町

早朝の先斗町。週末の夕方以降は通行が困難なほどに混み合うことも。


木屋町通と鴨川に挟まれた先斗町。芸妓屋さんのあるいわゆる「花街」で、現在京都に残る五つの花街の一つ。石畳の細い通りはいかにも京都的。どれくらい細いかというと、木屋町通が車も通行できる通りであるのに対し、先斗町は車どころか自転車も終日通行禁止で道幅は2m程。もとより、休日や夜間には多くの人が通行するので、禁止でなくても自転車移動はしないであろう。通りの左右(東西)には木屋町と比べて少し単価の高そうなお店が並ぶ。特に東側の店は敷地が鴨川に面していて河川敷に突き出すような形で座敷を設ける「川床」がある店も多い。


京都の台所、今や観光名所~錦市場商店街

朝7時頃、開業前の錦市場商店街の様子。


四条通の一本北側にある錦小路通の一部、駅で表せば阪急京都本線「烏丸」駅と「河原町」駅の間あるのが錦市場商店街、一般的には「錦市場」と呼ばれる。長さ約390m、幅4m前後の細い通りには、同商店街の振興組合に属する店舗だけでも126店舗が並ぶ。「京の台所」との異名もあるように、青果や鮮魚から湯葉・麩・漬物等、京都の旬の食材が揃う店舗が数多く並ぶ。もともと観光客の多い場所だがここ数年は、他の観光地同様で海外からの来街者が激増。飲食店も増えて、祝日ともなれば端から端まで通り抜けるのに小一時間ほどかかる混雑っぷりだ。


地元密着のアーケード商店街~三条会商店街

錦市場が「観光名所」化したのに対して、未だ「地元の商店街」の役割を果たしているのが三条会商店街だ。場所は阪急「大宮」駅の北側約500m、最寄駅はJR山陰線・京都市営地下鉄「二条」駅から徒歩約5分。京都在住者には駅で説明してもピンとこないが、「堀川(通)と千本(通)の間の三条通」と説明すれば伝わる。長さ約800mのアーケード商店街で、錦市場とは違い、車も通行できるゆったりとした通りだ(ただし14:00~21:00の時間帯は車両通行止め)。周辺住民の生活に根ざした商店街であるが、七夕やクリスマス、その他いろいろなタイミングで催し物が行われており、「テレビで紹介された店」「行列のできるお店」も複数ある。 


このほかにも商店街である寺町通や新京極通、家具屋が並ぶ夷川通など多彩なエリアがモザイク状というか短冊状に存在する。

中京区は祇園祭の舞台

京都府 祇園祭 月鉾(写真:アフロ)


日本三大祭りの一つ、祇園祭。毎年7月は京都の中心街が祇園祭一色になる、と言っても過言ではない。この祇園祭、八坂神社の祭礼であり、八坂神社のあるのは中京区の東隣の東山区。しかしいちばん注目を浴びる行事である山鉾巡行が行われる場所は中京区であり、巡行する山や鉾の半数以上が中京区の町のものだ(注:厳密に所有権の話をするには保存会等の説明も必要であるのでここでは割愛。維持管理等を行っている町と考えて欲しい)。


この祇園祭は「町衆(室町時代~戦国時代に京都で成功し裕福になった商工業者)が支えてきた祭」といわれており、住民が支えている祭であることは今も変わらない。中でも山鉾を持つ町は山鉾町と呼ばれ、その町内に住む人は山鉾町であることを誇りに思っている。祇園祭のお囃子は「コンチキチン」と表現され、祭が近づくと街中のそこら中から「コンチキチン」が聞こえてくる。この夏の到来を感じさせる懐かしい音、周辺に住む人が祇園祭のお囃子の練習をしている音だ。このように直接、祭にかかわることができるのは山鉾町に住む特権と言える。


しかし関わるということは、その分時間を割かれるということでもある。誇りを持つには負担も必要というわけだ。


ところで、山鉾町の住民でなくても祇園祭で不便を感じることがある。それは周辺道路の交通規制だ。山鉾巡行は7月17日と24日の2日だけだが、巡行前の14~16日、21~23の合計6日間道路上に山や鉾が設置される。これに山鉾の組立(鉾建て・山建て(ほこたて・やまたて)と呼ばれる)の日まで加えると、かなり長期にわたり生活道路が車両通行止めとなり、交通の妨げとなる。また山鉾見学の人が全国全世界から大挙来街するので日常生活にも支障をきたす。実際に、山鉾巡行やその前数日にわたり休業する会社もある。

密度濃く暮らしたい人にはおすすめ!

商家として賑わった町家が数多くあった中京区。現在は、かなりの数の町家が解体されてアパートや分譲マンション、ここ数年は宿泊施設などに変わってしまった。その結果として、一時期減少していた人口も増加、宿泊客の来訪により潤う店舗も多い。また残されている町家には、カフエ・飲食店等にリノベーションされ往年のように商業用途で活躍している物件も多い。海外からの事業者によって運営されている店もある。


町衆の歴史を受け継いだ商業店舗や祇園祭が、時代によってその形を変えながらも町の空気感を醸成する中京区。京都市外から引っ越してくる人も多い。飲食店や買い物等の利便性は京都随一。市内移動の交通利便性も高いので京都内を移動する拠点にも向いている。周辺の区と比較して賃料や売買価格が高いのが玉に瑕だが、それも資産価値が高いことの表れ。落ち着いた雰囲気を期待する人には不向きだが、アグレッシブに京都を動き回りたい人にとっては中京区は最高の立地と言える。


最終更新日:2019年07月16日

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