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スタバがあるのはどんな街なのか? 大阪府の各エリアの店舗数か...

2020年02月12日

田中 和彦

スタバがあるのはどんな街なのか? 大阪府の各エリアの店舗数から考えてみた

スタバを利用するのは高収入者?

スタバがあるのはどんな街なのか? 大阪府の各エリアの店舗数から考えてみた

写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート

以前「スタバの利用層は意外と低年収?」という記事をネットで見かけたことがある。これが記事として成り立つのはスターバックスの利用者は収入が高いというイメージがあるからだろう。記事のネタ元はマーケティング会社の行ったアンケート調査だが、今回はこの件について、利用者ではなく立地という切り口で大阪府を対象に見てみたい。


まずスタバはどこにあるか? 同社のウェブサイトを調べたところ大阪府下にはスタバは117店舗あった(2020年1月1日現在)。このうち関西国際空港内にある5店舗(泉佐野市2店舗、田尻町3店舗)と大学構内の5店舗(吹田市2店舗、枚方市2店舗、茨木市1店舗)については、特定の施設利用者が対象で「来街者が利用する」というイメージとは離れるので残る107店舗について見てみたい。(イオンモール内の店舗も特定の施設利用者ではないのか! という声は、スルーさせてくださいね(笑))

「スタバ不在都市」の分水嶺は人口20万人以下の都市!?

大阪府下のスターバックス店舗数(上述店舗を除く)は以下の通り。


スターバックスコーヒージャパンウェブサイトのデータを元に作図


いちばんスタバが多いのは大阪市。これは予想通りの結果。107店舗中63店舗と半数以上の店舗が大阪市内にある。その次は堺市で7店舗。ちなみに大阪府下で一番人口が多いのが大阪市でその次は堺市。ということは、単純に人口が多い場所ほどスタバは多いのか? ということで、行政区と人口規模からスタバの有無を見てみたのが次の図。


図2

スターバックスコーヒージャパンウェブサイトのデータを元に作図


人口20万人以上の行政区には全てスタバがある。10万人~20万人の行政についてはスタバの有無はおよそ「半々」。これが10万人以下では21行政中、四條畷市、泉南市、藤井寺市のわずか3行政(約14%)であり「ほぼ無い」。スタバは、こと大阪府下に関しては、人口20万以上の都市に設置、10~20万都市は半々、10万未満都市は基本は見送り、と人口規模との関係が見られる。

南大阪にスタバは不向き?

関西国際空港(写真:アフロ)


行政区ごとの「スタバの有無」から人口規模と出店に関係性があることがなんとなく見えたので、つぎはエリアごとに見てみたい。大阪府は、統計等において以下の8つのエリアに区分される。


  • 大阪市地域(大阪市)
  • 三島地域(吹田市、高槻市、茨木市、摂津市、島本町)
  • 豊能地域(豊中市、池田市、箕面市、豊能町、能勢町)
  • 北河内地域(守口市、枚方市、寝屋川市、大東市、門真市、四條畷市、交野市)
  • 中河内地域(八尾市、柏原市、東大阪市)
  • 南河内地域(富田林市、河内長野市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、大阪狭山市、太子町、河南町、千早赤阪村)
  • 泉北地域(堺市、泉大津市、和泉市、高石市、忠岡町)
  • 泉南地域(岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、熊取町、田尻町、岬町)


市区町村ごとの「スタバの有無」をエリア単位で見てみると、少し面白い結果が出た。


スターバックスコーヒージャパンウェブサイトのデータを元に作図


南河内、泉北、泉南のエリアが圧倒的に出店されている市区町村が少ない。それ以外の5つのエリアでは「スタバのある市区町村」が約68%であるのに対し、南河内・泉北・泉南の3エリアでは24%の市区町村にしか出店していない! この3エリアに人口規模の小さい行政区が多いのは確かだが、人口が10万~20万人程度の行政区をみても大東市(12.3万人)や池田市(10.3万人)にはスタバがあるのに、岸和田市(19.4万人)と和泉市(18.6万人)にはスタバはない。きっと人口以外の切り口で特徴があるに違いない

スタバの店舗は地価が高いエリアにある⁉

そこで各エリアごとに人口だけではなく地価と年収も比べてみた。


また、泉北地域はスタバが8店舗あるが内7店舗が堺市内。泉北の5行政区のうち堺市を除いた4つの市と町の人口を足しても堺市以下。ということで堺市は大阪市同様に独立した地域として取り扱い、その結果が以下の図だ。


人口は平成27年度国勢調査(総務省)、地価平均は「土地代データ」(2018年度 大阪府)、平均年収は「年収ガイド」(大阪府 所得(年収)ランキング)の数値を元に作図


そもそも「スタバの利用層は収入が高い」というイメージがあるのではないか? という興味から始めたこの記事だが、地域年収と店舗にはあまり関係が見られない。年収が高いエリアほど多くの店舗があるのであれば、三島地域や豊能地域にはもっとあってもいいはず。北河内地域には11店舗もスタバがあるのに、北河内地域よりも年収平均が高い泉北地域(堺市除き)にはスタバが1店舗しかないのもおかしい。


三島地域や豊能地域がおおむね大阪市のベッドタウンであり、収入の高い人は三島地域や豊能地域で暮らし大阪市地域で働く。なので収入が高い人がたくさん働きに来る大阪市地域にはスタバが多い。そんな仮説も成り立つであろうが、「住人の年収」とスタバの関係はこの表を見る限りでは、それほど関係性が見て取れない。


そこで注目したいのが地価平均だ。


使用したデータは2018年(平成30年) の公示地価の平均値。スタバの複数ある地域はすべて13万円/m2以上であるのに対し、スタバが1店舗以下となる3地域は最高でも泉北地域(堺市除き)の10.1万円/m2、他は10万円未満。「スタバ複数地域」と「スタバの少ない3地域」の地価平均の平均は、それぞれ25.4万円/m2と7.8万円/m2。かなりの差が見て取れる。


スタバ利用者の収入が高いか安いかはわからないが、スタバの店舗があるのは地価の高い地域であるということは言えそうだ。

チェーン店の出店具合で街ウォッチングを楽しめる!

写真:アフロ


土地は、とくに商業地域については、収益性の高い地域の方がおおむね価格が高い。スタバ出店が地価の高い地域に偏っているのは、当然という見方もできる。しかし、店舗によってはランニングコストを抑えるために地価の安い郊外地域に重点的に出店する業態もある。スタバが地価の高い地域に出店する傾向があるのは「地価の高い地域に出入りする人を対象とした方が売上が上がる」もしくは「収益性の高い事業形態」といったことが考えられる。


このあたりの考察は門外漢なのであくまで「こう思う」といったレベルにとどまっており、数値の検証についても単純に平均を比べた程度で精度はあまり高くない(本来なら「行政区」ではなく、もっと細かなメッシュで調査すべき!)。それでもなんとなくの傾向は見ることができる。


この記事をきっかけに「最近スタバができたからこの辺は盛り上がる」「この駅前にスタバがこないのはまだ地価が安いから」などと街をながめて楽しんでみてはいかがだろうか? また、スタバだけでなく他のFC店舗等でも同様の考察が楽しめる。「チェーン店ばかりで楽しくない」とはよく言われることだが、せめてこのような楽しみ方をしてみてはいかがだろうか?


最終更新日:2020年02月12日

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