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あこがれキッチンのつくり方(その1)

2015年05月22日

住スタイルTOKYO

あこがれキッチンのつくり方(その1)

朝日 住まいづくりフェア

あこがれキッチンのつくり方(その1)

こんにちは。STUDIO KAZの和田浩一です。肩書きとしてはインテリアデザイナーやキッチンデザイナーとしていますが、ヒトに関わるデザイン全般に関わる仕事をしています。

さて、最近は「リノベーション」がブームです。「リフォーム」と何が違うのかということはここでは割愛させていただきますが、「リノベーション」という言葉を耳にしない日はないくらいに、猫も杓子も「リノベーション」と声高に謳っています。ブームの背景には「自分らしい暮らしの実現」があります。そのために分譲マンションのインテリアでは満足できず、リノベーションを選択しているのです。
そんな暮らしのプランニングでは、トイレと浴室以外はワンルームでもおかしくない昨今のレイアウトですから、キッチンづくりの成功がリノベーションの成功を左右しているといっても過言ではありません。
そこで、キッチンづくりを成功させるコツを3つのキーワードで説明していきましょう。

その3つとは「風景」「所作」「シーン」です。
「風景」は美しさに、「所作」は使いやすさに、「シーン」はライフスタイルを左右します。


キッチンづくりを成功させるポイント、ひとつめは「風景」

ここでいう「風景」とは
■キッチンから見える風景
■キッチンが見える(キッチンを含む)風景
のふたつです。前者は使う人の「気持ちよさ」や生活スタイルに繋がり、作業効率や安全性を上げる効果も期待できます。後者は主に住まい手の生活スタイルに作用し、家族間のコミュニケーションやシアワセ感に繋がります。
ではその『風景』を美しくするための注意点をいくつか挙げていきましょう。


まずひとつめのポイントは『色とツヤ』です。
自分に合った色を選ぶということです。人にはそれぞれパーソナルカラーを持っています。自分に合わない色の服を着ると顔がくすんで見えたり、元気がないようにみえますよね。それと同じで自分に合わない壁や背景の前に立つと元気がなく見えてしまいます。やはり素敵な笑顔でいられるためには、きちんとコーディネートされた壁にするべきです。
ひとことで「白」といっても、純白から薄いグレー、青みがかった白、オフホワイトといろんな白があります。他にも濃いグレーの壁でもちょっと色を足すだけでかなり雰囲気が変わりますし、ロイヤルコペンハーゲンの青と紺色、空色では全く違う「青」ですよね。このように、ちょっとした色の違いでずいぶん雰囲気は変わりますから、インテリアの色選びは慎重に行いたいものです。

また、色と同時にツヤも気にしたいところです。ツヤ消しとツヤ有りでは雰囲気も変わりますし、また照明の反射や映り込みも違います。特にキッチンや家具の扉の仕上げのツヤはもっとも気をつけたい場所です。壁だけでなく、他の家具や照明、置物などの調度品と合わせて計画することを心がけましょう。



ふたつめのポイントは『線』です。
キッチンでいう『線』とは、
■各部材の厚みや隙間のこと
■背景となる収納の扉の割り付けのこと
まずひとつめ。キッチンを構成する部材には、いえものにはすべて厚みがあります。それを意識することは少ないと思いますが、例えばワークトップの厚みが4mm、40mm、80mmでは印象がまるで違います。一般的なシステムキッチンのワークトップの厚みは40mmくらいです。グリル付きコンロ(ガスもIHも)の設計がすべてそのようになっています。なので、どれも同じような印象になってしまいます。

しかし、たとえばシャープな印象にしたい場合はワークトップの厚みを薄く見せたり、重厚感を出したいときにぼってりと厚くしたりといったデザイン的な操作をしたくなりますが、ワークトップの厚みが同じではその違いをはっきりと出すことはできず、なんだか中途半端な印象になってしまいます。そこで、思い切って厚みを変えてみるわけです。もちろんそのためにはワークトップの素材と納め方の関係も重要です。
また、部材どうしが隙間なしに置かれることはありません。その隙間は見た目の印象を大きく左右します。隙間を大きく取ると、扉と扉の隙間から収納の中が見えたり、キャビネットの木口が見えてしまいます。オーダーキッチンの場合、キャビネットの木口は扉と同じ仕上げとすることもできますから、隙間から白いものが覗くような違和感はありませんが、可能な限り小さな隙間で、巾を揃えているとすっきりとして整った印象になります。



また、扉の割り付けに関してですが、昨今のアイランドキッチンでは、壁面収納にするケースを多く見かけます。つまり料理中に立っている人の背景に収納があるわけです。開き扉の使い勝手やスライドヒンジの耐久性を考えると、あまり大きな巾の扉は避けるべきですが、使い勝手を優先して扉を細かく分けてしまうと必然的にその扉の線が多くなり、まるで方眼紙の前に立っているような雰囲気になってしまいます。それを避けるために引戸にすれば大きな扉にすることもできます。扉の素材や色ももちろん重要な要素ですが、「背景」と「使い勝手」の両方を意識した収納計画をこころがけなければならないわけです。



風景は『カタチ・色・大きさ・素材・光(雑貨なども含む)』でそれらの組み合わせによって作られます。一般的なキッチンは一列、二列、直角で構成されますが、くの字だったり円弧状のキッチンは料理動線を考えると、意外と使いやすいものです。また、使い勝手を考慮したキッチンの大きさも重要ですが、ワークトップの奥行きや長さ、扉の大きさによってイメージは大きく変わります。キッチンで使われる素材に決まりはありませんし、一種類にこだわることはありません。素材はメンテナンスと空間全体のバランスで色と同時に考えましょう。



最後に『光』。
キッチンに限らず、住まいの中で『光』のデザインはとても重要な要素です。まず考えることは自然光(直接太陽光と間接太陽光)と人工光(照明)を使い分けることです。また、雰囲気を作る照明と作業をするための照明を意識しましょう。計画的に明るいところと暗いところを作ることで、奥行き感のある豊かな空間を作ることができます。
キッチンに限ったことではありませんが、空間の照明計画で重要なポイントは「輝度」「光束」「光度」「照度」「色温度」「演色性」ですが、そのなかでも特に「照度」と「色温度」には注意します。またLED照明では「演色性」も気にしたいところです。



いかがでしたでしょう?キッチンというとシステムキッチンのイメージしかなかった方も、他の選択肢があるんだということを理解しはじめたのではないでしょうか。今回ご紹介した「風景」はキッチンだけに限らずインテリア全般にもあてはまることです。素敵な住まいの「あこがれキッチン」つくりを成功させてみませんか。次回は「所作」というテーマでお話しさせていただきます。お楽しみに!

文章:STUDIO KAZ 写真:山本まりこ

朝日 住まいづくり事務局より補足です。
(株)STUDIO KAZは、オーダーキッチンを得意としているデザイン事務所です。オーダーキッチンだけでも500件を越える設計実績があります。また、住まいのリノベーションも得意としており、キッチンをインテリアにすっきりとまとめたプランニングには定評があります。今回の「朝日 住まいづくりフェア2015」にも出展し、会場内でセミナーを開催します。この機会にぜひ、会場に足を運んで頂ければ幸いです。
http://www.housingworld.jp/

最終更新日:2015年05月22日


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