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あこがれキッチンのつくり方(その2)

2015年05月27日

住スタイルTOKYO

あこがれキッチンのつくり方(その2)

朝日 住まいづくりフェア

あこがれキッチンのつくり方(その2)

こんにちは。STUDIO KAZの和田浩一です。肩書きとしてはインテリアデザイナーやキッチンデザイナーとしていますが、ヒトに関わるデザイン全般に関わる仕事をしています。前回のあこがれキッチンのつくり方(その1)に続いて、キッチンづくりを成功させるポイントのふたつめについてご紹介をします。


キッチンづくりを成功させるポイント、ふたつめは「所作」

『所作』とは立ち居振る舞いのことです。キッチンで行われる所作には、
1.火を使う
2.水を使う
3.包丁を使う
4.片付ける
5.その他(混ぜる、こねる、打つなど)
があります。それらの『所作』が美しく見える、美しく動けるようなキッチンを計画すると、必ず使いやすいキッチンになります。つまり、使いやすいキッチンが出来上がると、正しい姿勢で調理をすることになり、また無駄な動きもなくなり、料理の手際が良くなるというわけです。これまで使いにくいからキッチンに立つのは億劫とされていた奥様も、きっとお料理好きになることでしょう。なにより、キッチンで料理している奥様をダイニングから見て「きれい、かっこいい」と思える家庭って幸せだと思いませんか。

では、そんな『所作』が美しくなるために気をつけるポイントをいくつかあげます。

ひとつめのポイントは「大きさ」です。

 ■ 自分にちょうどいい大きさを知りましょう
 ■ 注意する寸法は「高さ」と「距離」のふたつ
ワークトップの高さは最も重要なポイントです。
厳密にいうとシンク部分と作業スペース(まな板を置くところ)とコンロ部分では適切な高さが違います。もっというとガスコンロとIHヒーターでも適切な高さが異なります。しかしすべてを違う高さにすると見た目が悪くなりますので、どこかでバランスをとらなければなりません。レイアウトの工夫で高さの違いが自然に見えるようにしてもいいでしょう。

もうひとつは平面的な「距離」です。
キッチン全体の長さ、大きさ、ワークトップの奥行きを考えます。もちろん理想的な寸法というのはありますが、それを実現しようとすると、かなり大きなキッチンになってしまいます。やはりここでもバランスをとることが求められます。遠すぎず、近すぎず「ちょうどいい」距離は各家庭によって違います。どこを優先させるかを判断しましょう。
また、何人でキッチンを使うのかによって、通路巾を広くする必要があります。ひとりだったら75センチでもなんとかなりますが、二人で使う場合、90センチは欲しいところです。体格がいい方だったらもう少し確保したいですね。また、一人で使う場合でも冷蔵庫の位置がキッチンの一番奥にある場合は広めに取りましょう。ご主人様が冷蔵庫にビールを取りに行くたびに、「ちょっとごめんね」と調理中の奥様の後ろを通るわけです。その度に奥様は避けなければならないのです。きっと夫婦喧嘩の原因にもなります。



ふたつめのポイントは『カタチとレイアウト』です。

 ■ I型やL型、アイランド型などカタチから発想するのはやめましょう
 ■キッチンは食生活を映し出すものとい考えましょう

昔の家ではキッチンは北側の寒くてジメジメした場所に追いやられていました。その頃の住空間は「ハレ」と「ケ」を明確に分割した間取りとしており、そのなかでもキッチンは独立した「ケ」の空間でした。また冷蔵庫等の保存のための設備も発達していませんでしたから、日当りが悪い北側に位置するのも仕方がないことだったのです。
しかしここ10年あまりで多くのキッチンはオープンキッチンが主流となり、キッチンを中心に住宅を計画することも多くなってきました。たとえば「庭の桜がきれいに見える」や「家中が見渡せる」といったことがキッチンの位置やレイアウトを決める最も健全な動機です。そんな各家庭の食生活を反映したものがキッチンなのですから、キッチンのカタチを最初に議論することは全く無意味なことなのです。

キッチンとはいうまでもなく料理をする場所です。フランスの文学家が「食べるという行為は文学的センスが必要だ」と言ったそうです。つまり料理(食事)とは極めて創造的な行為なのです。創造力が発揮できる場所を意識しましょう。一方で現代日本での食生活の多様化・細分化・多国籍化には著しいものがあります。10の家族があれば10のまったく違うキッチンがあって然るべきです。にも関わらず、雑誌などに載っているキッチンはみな同じように見えてしまいます。寂しい限りですね。決して各家庭の食生活を反映させたカタチとは思えない。
つまりキッチンをデザインしようと思ってはいけないのです。食生活をデザインすることを考えるべきなのです。



『所作』が美しくなるためのみっつめのポイントは『設備機器』です。

自分に合った設備機器を選びましょう。便利そうだから、評判がいいから、薦められたからと生活スタイルに合わない設備機器を選んでしまうと、使いにくいばかりでなく、安全面に関しても決していいとは思えません。実際に使えるメーカーのショールームで是非体験してから選ばれるといいでしょう。自分に合った設備機器が調理作業を楽しいものにしてくれます。


どうですか?今までのキッチンに対する考え方が少し変わってきたのではないでしょうか。あなたの「あこがれキッチン」のイメージはだいぶできてきましたでしょうか。いよいよ次回最終回は「シーン」の話をします。
えっ??キッチンとシーン??イメージできませんよね。大丈夫!!次回をお楽しみに。


文章:STUDIO KAZ 写真:山本まりこ

朝日 住まいづくり事務局より補足です。
(株)STUDIO KAZは、オーダーキッチンを得意としているデザイン事務所です。オーダーキッチンだけでも500件を越える設計実績があります。また、住まいのリノベーションも得意としており、キッチンをインテリアにすっきりとまとめたプランニングには定評があります。今回の「朝日 住まいづくりフェア2015」にも出展し、会場内でセミナーを開催します。この機会にぜひ、会場に足を運んで頂ければ幸いです。
http://www.housingworld.jp/

最終更新日:2018年08月30日

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