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理想のガレージを探したら商店街の空き店舗にたどりついた

2016年09月21日

lefthands

理想のガレージを探したら商店街の空き店舗にたどりついた

新築一戸建てよりお得な値段で実現

ガレージに3台の車。1999年式ケータハム スーパーセブン 40周年アニバーサリーモデル、1965年式フランシス ロンバルディ コッチネッラ、1997年式ポルシェ ボクスター、そして裏の駐車場に1991年式ホンダ アクティバン。

ガレージに3台の車。1999年式ケータハム スーパーセブン 40周年アニバーサリーモデル、1965年式フランシス ロンバルディ コッチネッラ、1997年式ポルシェ ボクスター、そして裏の駐車場に1991年式ホンダ アクティバン。

寂れた商店街のお宝物件

上の写真をご覧ください。まるで高級住宅街にある輸入販売店のショールームみたいにゴージャスなガレージですが、実際の場所は湘南の二宮町。JR東海道本線ながら地味な駅ゆえか、駅前商店街はちょっと寂しい感じ。
駅徒歩2分の好立地。老舗商店も頑張っているけれど、シャッター商店街になりつつある。

駅徒歩2分の好立地。老舗商店も頑張っているけれど、シャッター商店街になりつつある。


実はこのガレージ、個人宅なのです。スーパーセブンやポルシェなど旧車3台を所有するカーマニアの江戸 理さんが一念発起して実現した「理想のガレージ」なのだとか。

「車を複数所有していることもあり、元々ビルトインガレージの付いた賃貸に住んでたんですよね。で、子どもが生まれたのを機に家のことをしっかり考えようという話になり、物件を探し始めたんです。その時は2台車を持っていたんですが、縦置き2台のガレージだったため、『あ、こっちの車使いたいから入れ替えなきゃ』とかが面倒くさくて。車好きとしてはやはり2台を横に並べられるガレージが欲しい、というのが夢だったんです」(江戸さん)
でも考えてみれば、家の中央に柱がない構造って、普通の住宅では難しい。周りの柱だけで車2台分の幅と奥行きを支えられる家って……と思案した江戸さん、「あ、そもそも間口を広くとっている商店なら、真ん中に柱ないじゃん」と思いついた。そこで、廃業した町工場や商店などを探し始めました。
「お金に糸目を付けなければ好条件の物件はあったのですが、財布の中身との相談となるとなかなか出てこなくて……。やむなく購入は諦めて、賃貸で探し始めたところ、最初にヒットしたのが元々本屋さんだったこの物件です。オーナーは何度かアプローチしたことのある地元の不動産屋さんだったのでだめもとで購入の相談をしたところ、売ってくれることに!」

あまりの好条件に、相談したその日に購入を決め、即契約。西湘エリアで家を探す人は「海が見える」か「海のそば」か「静かな緑」を条件につけることが多く、車移動が基本なので、駅近は意外に盲点だった。

あまりの好条件に、相談したその日に購入を決め、即契約。西湘エリアで家を探す人は「海が見える」か「海のそば」か「静かな緑」を条件につけることが多く、車移動が基本なので、駅近は意外に盲点だった。

車で広がった人脈が店舗→ガレージへのコンバートを可能にしてくれた

さて、では江戸さんのガレージをじっくり拝見してみましょう。

スーパーセブンの後方から見たガレージ内。車2台を横置き+ツールボックスを並べられる大開口&高い天井(将来リフトを設置予定)。

スーパーセブンの後方から見たガレージ内。車2台を横置き+ツールボックスを並べられる大開口&高い天井(将来リフトを設置予定)。


壁はコンクリート打ちっぱなしではなく、フェイクの壁紙。1960年代近辺のミニカーや看板を中心とした小物達が並ぶ。江戸とエドウィンを掛けてネットオークションで購入したエドウィンのネオンサインやミシュランのビバンダム君なども。

壁はコンクリート打ちっぱなしではなく、フェイクの壁紙。1960年代近辺のミニカーや看板を中心とした小物達が並ぶ。江戸とエドウィンを掛けてネットオークションで購入したエドウィンのネオンサインやミシュランのビバンダム君なども。


工具やツールボックスは量販店で購入した安価なものだとか。ただ、この空間に溶け込むように古 い金属製のプレートやステッカーでクラシカルな装いを施してある。細部へのこだわり。

工具やツールボックスは量販店で購入した安価なものだとか。ただ、この空間に溶け込むように古 い金属製のプレートやステッカーでクラシカルな装いを施してある。細部へのこだわり。


こんなにこだわると、ものすごくお金がかかったのでは?という問いに対して「趣味は身を滅ぼす、じゃなくて身を助く、です」と江戸さん。「こういうふうにこだわりを理解してくれる業者さんって中々いないので、普通の設計士さんや施工業者さんだと扱いきれなかったり、コストが高くなったりしていたと思うんです。でも幸い僕は車仲間で店舗の施工設計を生業にしている友達がいたので、頭にあった理想の形を実現することが出来ました。彼は店舗をメインに手がけている会社『パワーデザイン』を率いる人物。以前から彼の手がけた店舗を見せてもらったり、共通の車趣味を通じて僕の好みもよく理解してくれていたので助かりました。特に店舗設定のノウハウで抜群の雰囲気の演出やローコストの提案をもらえたのもほんとよかったなぁ」
良き不動産屋さんとの出会いと仲間の手助けで、実際、土地代も含めて二宮町の新築建売住宅と同じくらいの値段で実現できたとか。「うまく中古の店舗物件が見つかった場合、比較的安価に理想のガレージが実現できると思います」

カッコよいポイントはコンランから学んだ

お宅の中もちょっと拝見してみましょう。

元本屋さんだけに至るところに本棚があるのも収集癖のある江戸さんには好都合だった。

元本屋さんだけに至るところに本棚があるのも収集癖のある江戸さんには好都合だった。


ミニカーコーナー。

ミニカーコーナー。


「住み開き」(自宅というプライベートスペースの一部を開放する)的にいつも友人たちが集まるリビングルーム。

「住み開き」(自宅というプライベートスペースの一部を開放する)的にいつも友人たちが集まるリビングルーム。


住居部分はガレージのアメリカンな感じと違い、極めてシンプル。このシンプルさを生み出しているのは何かというと、日本家屋にありがちな「でっぱり」がほとんどないこと。エアコンは天井にビルトインされており、スピーカーの配線は埋め込まれ、壁と床の間の巾木(はばき)がない。
「実は僕は元々、某文具メーカーのインハウスの工業デザイナーだったんですが、ザ・コンランショップを日本で立ち上げる時に会社が噛んでいたため、インテリアの基本はコンランさんのセンスに学んだところが大きいんです。ザ・コンランショップがプロデュースのマンションを見に行くなどしていたから、『あー、巾木がないだけでこんなに空間がカッコよくなるんだ』という、この家に繋がる発見はコンランさんの価値観によるところがありますね」
ちなみに、下の写真は江戸さんが工業デザイナーとして、仕事で初めて手掛けた手提げ金庫。ピニンファリーナが手がけた1980年代のイタリア車のオマージュだそうです。

夜中に開く『EDOYA GARAGE』

第二期工事で屋上を使えるようにするなど、まだまだこれからも理想のガレージライフを追求していく江戸さん。
「ガレージって愛車の保管だけじゃなく、仲間が訪れてくれたりとか、夜中に一人ラジカセで音楽を聞きながらお酒を楽しんだりとか。ウチのチビもお気に入りのようで、車を整備している僕の横で自分のおもちゃで遊んだりしています」
『EDOYA GARAGE』と称して、「今日ガレージ開きます」「屋上開放してBBQします」とSNSなどで地元友達や車仲間に呼びかけ、突発的にわいわいやることもしばしば。趣味が高じたライフスタイルを存分に楽しんでいるようです。
屋上ビアパーティーの日。プールサイドから眺める吾妻山の上の三日月が美しい。

屋上ビアパーティーの日。プールサイドから眺める吾妻山の上の三日月が美しい。


(構成・山祥ショウコ/レフトハンズ)

取材協力:有限会社パワーデザイン

最終更新日:2016年09月21日


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