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出張日本酒バー 明日から酒場で使えるお酒の知識を教えます

2016年10月17日

lefthands

出張日本酒バー 明日から酒場で使えるお酒の知識を教えます

過疎地域ビジネスはアイディア次第

出張日本酒バー 明日から酒場で使えるお酒の知識を教えます

自らセレクトした日本酒を持って出向く「出張日本酒バー」として活動中の道前理緒さん(左)

西粟倉村で生まれた「出張日本酒バー」のアイディア

人口1500人の岡山県・西粟倉村をご存知でしょうか。この小さな村は地域再生の成功例としてこのところ注目を集めています。村をひとつのブランドと見立て、地場産業である木製製品の企画・マーケティングを行う「森の学校」や発信力のあるメディア「ニシアワー」など、耳にしたことがある人もいるかもしれません。
道前理緒さんは、その西粟倉村に地域おこし協力隊の一員として赴任、酒屋を立ち上げました。とはいえ人口は子供から老人まで含めて1500人だから、酒販店の商売はなかなか成り立ちません。注目が集まっている西粟倉村とはいえ、外から訪れる人が多いわけでもない。田舎で商売する人の誰もが直面する、元々のパイが小さいという問題をどう解決するか。
「だったらこっちからお客さんのいるところまで行けばいいんですよ」と道前さん。「最初はただの酒好きでした(笑)。いろいろな酒蔵を訪れ日本酒に魅せられたことから、いつかお酒を扱う商売をしたいと思っていたんです。それは常に周りに言ってたんですが『酒屋は利幅が少ない』など、当の酒屋さんに反対されることが多かった。決意したのは2012年頃で、普通に酒屋をやっていてもダメだというのは分かっていたので、酒屋になると決めてからはビジネスモデルを考え続けていました」

「地域おこし協力隊として成功するには赴任前から何をやるか考えることが必要」(道前理緒さん)


そんな折、西粟倉村の知り合いから「村で酒屋をやってよ」と誘われたのをきっかけに、移住することに。そこで道前さんが全国の酒蔵を巡って集めた日本酒を一気に放出しようと、友人たちに声をかけ、一日だけの日本酒バーを開催したのだとか。 
「それが思いもかけずたくさんの人が来て、端的に言うと儲かったんですよね」(道前さん)そこから、自分がセレクトした日本酒を持って、呼ばれた場所を訪れる出張日本酒バーの発想が生まれたのです。

「ただ待っているだけでは、これからの酒屋はダメなんです」(道前さん)


明日から飲み屋で使えるちょっとした酒の知識を持ち帰っていただく

では実際、出張日本酒バーってどんな感じなのでしょう? 道前さんが引っ張りだこになっている秘密はどこにあるのか探るため、小田原で開催された少人数の会に参加してみました。場所は「日の出旅館」。小田原駅から徒歩7分、100年以上の歴史ある旅館ですが、元は従業員の食堂だった場所をバーに改造、ユニークなイベントを発信し続けています。

出張日本酒バー、ただいま準備中


「料理はイベント会場となる場所の方と相談しておまかせにすることもあれば、こちらから提案することもあります。できるだけその土地の旬のものを肴に取り入れたいですし」(道前さん) 
日本酒に合う肴のレシピの知識は実際に酒を飲んで覚えた、とか。「私が年間飲む日本酒の量は約2石です。日本酒だけで、他のお酒はこの量には含んでいません」と道前さんは笑いますが、1石=100升=1000合。その量からして圧倒的。そこから蓄積された知識たるや恐るべしです。

「私の出張日本酒バーでは、必ずちょっとしたお酒のレクチャーをします。『明日から酒場で使えるお酒の知識を教えます』と言って始めるのですが、皆さんお酒を飲んでいるので、小難しくしないことが大事。日本酒は昔に比べ種類が複雑で、それが日本酒離れの一因かもしれませんが、『自分が美味しいと思った種類』なら覚えられるし、明日酒場に行くときにそれを言えばいいんですよ」などと話しながら、手際よくサラダを仕上げていく道前さん。今日の参加者は9割女性。「今回酒は7本用意してありますが、イベントによって本数は違いますね。また、最近は消費者向けだけではなく、飲食店向けの勉強会に呼ばれることも増えてきました」

参加者のお酒がすすまないうちにレクチャーを開始。

希望すればおかわりOK


日本酒に合わせた肴はこんなラインナップです。

トウモロコシを混ぜ込んだ大きなおむすびは、空腹での酔いを避ける意味でも大事

枝豆入りポテトサラダには酒粕を入れて、日本酒に合うアレンジに

小田原の生産者直売所で購入した野菜を、すだちドレッシングで和えたサラダ。香りのあるタイプの日本酒とよくマッチするため酸味のある1品を必ずメニューに入れる。

小田原名産かまぼこは、道前さんが「地元のおばあちゃんにもらった梅」で漬けた梅干しとともに。

日本酒7種を飲むうちに、初対面でも和気藹々となる


「最初に言うのは『お酒は飲んでも飲まれるな』ということ。そのためには自分のペースで飲み、チェイサーの水を飲むことが大事です。そして日本酒は料理とともに楽しむものであることも伝えたい」と道前さん。わかりやすいお酒の知識とお酒の楽しさを持って移動する道前さんの出張酒屋、今後も神奈川、埼玉、四国と全国行脚が控えているそうです。

(写真・文 山祥ショウコ/レフトハンズ)

取材協力:酒うらら

最終更新日:2018年09月28日

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