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究極のエコ建築 シャンデリアはリサイクルボトル

2016年10月28日

lefthands

究極のエコ建築 シャンデリアはリサイクルボトル

ごみゼロ宣言から生まれたデザイン

究極のエコ建築 シャンデリアはリサイクルボトル

さまざまな形の窓枠がユニーク、中に入ってみると

徳島空港から車で1時間半。山間の小さな町・上勝町に、今世界の注目を集めている建築があります。丘の上にそびえたつ不思議な形状のこの建物。マイクロブルワリーの「RISE&WIN」です。ここは『KAMIKATZ』というクラフトビールを製造・販売しているビール工房併設のビアバー+雑貨店なので、誰でも気軽に中へ入ることが出来ます。

新進気鋭の建築家・中村拓志氏が率いるNAP建築設計事務所の手によるこの建物、建築当初からその存在感が話題になっていたのですが、国際的に権威のある建築賞WAN AWARDSで『 sustainable buildings2016』で大賞を受賞したのだとか。この賞はエコロジーや持続可能性の観点から最も優れていると評価された建築に与えられるもの。外観だけ見ると「カッコいい、奇抜な建物」としか思われないかもしれませんが、中をちょっと覗いてみましょう。
「リユースやリサイクルが、クリエイティブでカッコイイことだということを、少しでも多くの方に知って欲しい」という中村氏の思いが、この建物のいたるところから感じられます。

特徴的な大きな窓を内側から眺めると、ひとつひとつ違う形の窓枠を使用しているのが分かる。


店内を入り口方向から。どこか懐かしい古道具類が商品棚として使われている。


商品棚は、納戸の一部や小学校の教卓で構成されている。

町にはゴミ収集車がない

この建物がある上勝町、実は日本中から見学者が引きも切らないほど来るエコロジー&リサイクルの町として知られています。何しろ、ゴミ収集車が一台もないのです。ゴミは町の中心にある収集場に町民自ら持参して分別します。その分別は日本最大の36種類!

上勝町のゴミ処理場に掲示されていた資源分別方法。わかりやすいイラスト表示


こちらは家電を処理する場合の説明


捨てにきた町民がひと目で分かるよう、ここでもイラストで説明


ゴミ処理場内の説明


例えば雑紙類置き場もこのようにきちんと整理されている


上勝町は住民の老齢化が進んだ過疎の町です。ゴミ収集車の費用を町の予算でどうするか、ということが議題に上った際、住民自らゴミを分別する、という決断をしました。「リサイクル」「リデュース」「リユース」の3Rを推進するゼロ・ウェイスト宣言をし、20年以上いかにゴミを少なくし、資源として有効活用するか、ということに正面から取り組んでいます。誰かがいらないと思ったものでも、他の誰かが必要かもしれない。町の収集場では古い和箪笥からスポーツウェアまで、ありとあらゆるものが、資源としての活用を待っているのです。そんな町の歴史とスピリットを汲んで出来たのが、「RISE&WIN」のデザイン、というわけです。

リユース素材はカッコいい

「RISE&WIN」を運営する株式会社スペックは、元々衛生管理の調査会社。
事業で関わるうちに上勝町のエコな取り組みに感銘を受けた田中達也社長は、ボランティアベースで清掃作業などを手伝っていたそうです。地元の老人と話をしていく中で、「ゴミになるパッケージで過剰包装された商品は買うのは気が進まない」などの思いを聞き、始めは上勝百貨店という量り売りの雑貨屋をスタートさせました。その「ゴミになる無駄なものはいらない」「長く続けてこそ意味がある」という考えは、ブルワリーとなった今も徹底されています。

観光客も地元住民も利用できる施設だから、長く続けていくことができるという設計思想


ブルワリーのビールも自分の容器でお持ち帰りできる


大きさ・種類別に分けられたストーブ用の薪置き場。日々使うものもきちんと整理しておけば美しい装飾となる


シャンデリアはリサイクルボトルを組み合わせてある


余分なパッケージはいらないので量り売り。容器は店内でも購入できる


庭ではバーベキューを中心としたフードサービスも


余分なものを捨てるライフスタイルがフィーチャーされる昨今ですが、このように「RISE&WIN」を細かく見ていくと、「捨てるものでもそこに新たな価値を見出すことができればモノは再び生き返ることができる」ことが分かります。リユースという視点で、家の中を見直してみるのもいいかもしれませんね。

(構成・文 山祥ショウコ/レフトハンズ)

取材協力:RISE&WIN

最終更新日:2018年09月28日

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