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新宿から奥多摩へ。セルフビルドで中古住宅を大改造

2016年11月10日

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新宿から奥多摩へ。セルフビルドで中古住宅を大改造

田舎暮らしで住みながらのDIY

新宿から奥多摩へ。セルフビルドで中古住宅を大改造

DIYで中古住宅を大改造。左から野原さんと猫の「ゆず」、古角さんと「きなり」

自転車乗りなら「交通不便」がむしろ最高の場所に

「元々新宿に住んでいたんです。二人ともロードバイクが趣味で、その中でもヒルクライムレースに入れ込んでいて。毎週末のように荒川や埼玉の奥武蔵までトレーニングに行っていましたが、都心の新宿から山岳地帯への往復移動に時間がかかるため、『だったらいっそ山に住めばいいんじゃない?』という話になりまして」と話してくれたのは野原敏郎さんとパートナーの古角知恵子さん。なるほど、山が目の前ならすぐトレーニングできますよね。

ロードバイクは機動力抜群の乗り物。最寄り駅からの距離が遠くともそれほど苦にならないとか。「通勤ですが、僕はインターネット関係の仕事をしていまして、自宅で作業ができ、クライアントとの打ち合わせもメール、顔を合わせてのミーティングは月に1、2度です。だったら最寄り駅が奥多摩の単線駅でも問題ないかな、と。」(野原さん)

古角さんと二人で物件を3、4軒見て、案内してくれた不動産屋さんに「ここは状態が悪いのですが」と紹介されたのが今の家。お金をかけずにコツコツDIYで直し、改装していったという彼らの家。2年以上かけて作業していくうちに、家族として猫2匹を迎えたのを始め、レース中心だった余暇の過ごし方も含めライフスタイルも様変わりしたのだとか。まずはお家の中を拝見してみましょう。

フランスのコテージのように天井を抜いてある広々としたリビング。


山の中の集落の一軒家。落ち着いたスモーキーブルーの外観も、野原さんが自身で塗り替えた。


奥のキッチンもIKEAのパーツを活かしながらサイズに合わせてDIY。

築30年の昭和家屋がここまで変わる、ビフォーアフター

では、もう少しDIYのディテールを見ていきましょう。不動産屋さんが何度も「本当にあのままでいいんですか?」と確認したという逸話もある、住み始めた当時の写真と比較してみます。

Before:昭和の建売住宅によくあった家族分にしては小さな靴箱がある玄関。


After:左に愛車のロードバイク収納、右に靴の大型収納を配置。


Before:洗面所(左)とトイレ(右)


After:IKEAの洗面台や鏡をベースに自作した棚(左)と市松の床がカッコいいトイレ(右)。スタイリッシュな便器も自分たちで設置。


Before:昭和なシステムキッチン。


After:作業効率を考えたシンク配置に。シンク部分のみIKEAの製品、あとは自作。


After:カウンター下は食器棚に。これも食器の種類や高さに合わせて自作。


After:元パン職人だった野原さんが調理を担当。柳宗理のやかんなど機能性、デザイン性に優れたものを選べば見せる収納も美しくなる。


Before:リビングは畳で床の間と押し入れが(左)。壁も砂壁(右)


After:天井と床だけはプロの工務店にお願い。壁は漆喰(しっくい)を塗り直すDIYを行った。

DIYで「そと」より「ウチ」が楽しくなった

2年に渡るDIYで昭和家屋からフランス風コテージへと大変身した野原・古角家。
まだまだ改装中だそうですが、これからDIYする人にぜひともオススメしたいのが「外壁の塗装」なのだとか。
「僕がやった中で、プロに頼んだ時との価格差が一番大きく、仕上がりの差がそこまで目立たないのはこれだ、と思いました。」(野原さん)
基礎工事として工務店に天井抜き、床の張替え、そして屋根の修復工事をお願いしたそうですが、その際に足場を3ヶ月残したままにしてもらったのだとか。
「足場を残してもらってても料金は追加されません。足場はだいたい10万から15万円でしょうか。その足場を使って、晴れた休日に外壁を塗れば、ペンキ代だけで済みますが、外壁塗装を全部業者にお願いすると多分100万円コースです。」(野原さん)
「凝り性の野原さんは自分で第二種電気工事士の資格もとって、自分で配線も行ったんですよ。私はちょっとお手伝いするだけでしたが、抜いた天井や階段裏に、新築当時かかわった大工さんのサインが残っているのを発見したときには、感動しました。地元の大工さんだったので、会いに行ったりしたんですよ。」(古角さん)

新築当時に大工さんが書いた記号「わ」の文字がリビング天井裏にもあった。


新築当時の家の思い出話を60代の大工さんに聞いたり、外壁に塗る色を決めるために素敵な色のお家に突撃訪問して色番号を聞いたり。2年という時間をかけてのDIYがゆえに、家に対する愛情もどんどん深まっていったようです。
「で、実は……ヒルクライムで強くなりたいからトレーニングに時間を割くために引っ越してきたのに、今では全然レースに興味がなくなりまして(笑)。もちろん、自転車は生活の一部ですが、レースに出るよりももっとゆっくり走るサイクリングやポタリングが好きになりました。まだまだDIYしたいところがいっぱいありますしね。」(野原さん)

「以前は週末に必ず自転車でどこかへ出かけたりレースに出たりなど、アウトドアで余暇のほとんどの時間を過ごしていました。でも今は猫たちも迎えて、ますます家の中で過ごす時間が楽しくなっています。」(古角さん)


都心から田舎へ、生活の場を変えるのは劇的な変化だったのでしょうが、野原・古角さんのお話から、DIYをすることで自然と今のスタイルに落ち着いたようにうかがえます。手をかけ時間をかけて納得のいく形に作り上げるセルフビルドは、「家を育て、自分も育つ」ようなものなのかもしれませんね。

(構成・文 山祥ショウコ/レフトハンズ)

最終更新日:2018年08月30日

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