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京都長屋から“暮らし”のアウトソースを考える

2016年12月07日

lefthands

京都長屋から“暮らし”のアウトソースを考える

長屋を生かしたミニマルな住まい

京都長屋から“暮らし”のアウトソースを考える

京都の長屋宿泊施設「Mitsuyoshi Roji」をプロデュースした三村友基さん(左)と松浦 拓平さん(右)

ある意味究極のミニマルな部屋=長屋

賃貸料の高いエリアに住む場合、世界の多くの都市のように、日本でも東京などの都心ではシェアハウスやルームシェアが当たり前のこととなってきました。風呂やトイレ、キッチンやリビングルームを共同で使用し、自室はプライベートに。ファシリティの費用も分担できるという経済的なメリット以上に、「何かと孤独になりがちな都会暮らしで、仕事関係以外の誰かとコミュニケーションがとれるのでホッとする」という声も聞かれます。
「実は、日本に昔からあった長屋って、シェアハウスと同じなんですよね。その簡素な部屋の佇まいは、海外の人から見ると、とてもミニマルで魅力的なんです」と話すのは、この秋にオープンした宿泊施設『Mitsuyoshi Roji』プロジェクトを企画・運営する三村友基さんと松浦拓平さん。

「長屋は人が狭い路地の奥にあります。台所や風呂など全部自室外の路地にあって、共同で使用します。京都にも昔はこのような長屋は多かったのですが、現在は老朽化して取り壊されてしまうことがほとんど。でもこの風景ってとても魅力的な風情ですよね。ですから僕達はこの姿を残したまま、ご近所同士で助け合って協力して生活していくという路地が本来もっていた生活様式の文脈を活かしながら、そこに宿のエッセンスを入れて新しい価値を創ろうと考えたんです。それが『Mitsuyoshi Roji』プロジェクトです」(松浦さん)

『Mitsuyoshi Roji』の客室。元長屋の一室。確かにミニマル。


長屋から路地の入り口を眺める。入り口に三義製菓店という和菓子店があるので路地の名前がミツヨシ路地。


個室の外観。昭和のままに思えるが、実はリノベーションしてある。京都の古道具店で引き戸などを集め、昔の風情を再現したので、各部屋の戸のデザインはさまざま。

都会なら、家の中にすべてがなくてもいい

松浦さんも三村さんも実は京都人ではなく、東京で企画・広報などの仕事をしていました。しかし、京都の魅力に目覚め、「この町の魅力を残し、伝える」仕事をしたいと移住。
この『Mitsuyoshi Roji』の魅力や価値にも、「外の人だからこそ気づいたのかもしれませんね」(三村さん)
「Airbnbの人気でも分かるように、最近『暮らすように旅したい』人が増えています。京都にはおいしいものがたくさんありますから、外で京野菜なんか買ってきて、このコミューナルキッチンで料理したり、それを分け合ったり。あるいは、近隣に料理屋さんがたくさんありますから、そこから出前とってもいいですし。地域のエッセンスを活かした京都体験を提供したいと思っています。」(三村さん)

リビングスペースを兼ねたコミューナルキッチン。


夜は幻想的なライトアップに。


「泊まる場所自体はミニマルなので、それを補完するためにも路地周辺の施設を活用してもらうい、街全体に宿泊のゲストがくることの経済効果を還元したいと考えています。」(松浦さん)

「MitsuYoshi Roji」入り口ののれん。


ニューヨークでもロンドンでも、都心に若い人が戻ってきているというレポートがあります。「町全体を自分のリビングルームやキッチン、あるいはお風呂と考えれば、個室は狭くてシンプルでいい」というグローバルで最新の考え方と、長屋スタイルは確かにマッチしています。もしかしたらこのスタイルが、都心での暮らし方のヒントになるかもしれませんね。

(構成・文 山祥ショウコ/レフトハンズ)

取材協力

最終更新日:2018年08月30日

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