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デザイナーが団地をおしゃれにリノベして住む/before

2017年02月14日

lefthands

デザイナーが団地をおしゃれにリノベして住む/before

昭和な空き部屋が3週間で大変身

デザイナーが団地をおしゃれにリノベして住む/before

焼き芋家かつデザイナーのチョウハシトオルさん

「団地」はかつて夢の住宅でした

古材や地元産の素材をリユースしたセルフビルド建築で人気の、若手デザイナーチョウハシトオルさん。湘南エリアのスタイリッシュな店舗設計者としてひっぱりだこのチョウハシさんが次に手がけるのはなんと団地。「実は、自分としても初めての試みなんですが、自分が住む場所として団地をリノベーションすることになったんです」(チョウハシさん)

今、日本全国で老朽化し、空き家となった団地が問題になっています。昭和の高度経済成長期に急激に増えた団地ですが、その後ライフスタイルの変化や家族構成の変化、近隣の工場の閉鎖などで空き家率が高くなり、住民の高齢化も進んでいます。そんな現状もあり何かと昭和の遺産的なイメージを持たれがちな団地。しかし、建てられた当初は「自宅内に風呂があり、トイレは水洗式」という「最先端の夢の住宅」だったのです。
チョウハシさんの得意とするのは、その土地に縁がある素材のリユースや、古材を使ったリビルドです。きっと「昭和の団地の夢」的なものもしっかり拾い上げた上で、かっこよく今風の部屋にリノベーションしてくれるはず、という期待が高まります。

チョウハシさんの作品のひとつ、酒屋の「オモイデ仕上げのバーカウンター」。縁のある近隣の店の建て替えや、この酒屋のリノベーションをした際に出た廃材をリユースしている。

人が住まなくなり、荒れた部屋の現状がすごかった

というわけで、早速リノベーションする二宮団地へ。この団地はかつて神奈川県の工業地帯であった平塚の工場群へ勤務する人たちをターゲットに開発されたそうで、約87ヘクタールの小高い里山にある一戸建てと中層住宅のニュータウン。団地は築50年以上で、入居者もまばらな現状です。ただし、景色は素晴らしい。近隣に高い建物がないため、ベランダからは相模湾、リビングからは丹沢山系が見える絶景です。

きらめく相模湾が遠くに見える。夏はこんなところでビールを飲むのもオツ。


奥に霞んで見える丹沢山系。天気がいい朝方は富士山も見える。


そう、現況ではこの団地最大の売りは、この里山の眺めの良さのみ。築50年、空き家になってからの期間も相当長かったというその部屋は、まさに「つわものどもが夢のあと」というありさまでした。

2DKで細かく分かれた部屋。間に押し入れがあるので、窓を全開にしても風が通り抜けない。家具を置いていた場所の壁にカビが。


換気扇のサイズも団地規定がある。


塗装が剥がれ落ちているキッチン。


お風呂にある唯一の洗面台。

住宅公社も考え始めた「団地、変わらなくちゃ」

この現状で二宮団地の入居率が上がるわけがない、ということで、神奈川県住宅供給公社が二宮団地の再生を行う「湘南二宮 さとやま@こもん」プロジェクトをスタートさせた。里山の美しい風景に溶け込む団地での「さとやまライフ」をキーワードに、コミュナルダイニング(コミュニティで使用できる共同キッチン&ダイニング)や共同農園がある団地として、再編中なのだとか。チョウハシさんが手がけるリノベーションもその一環なのです。

部屋の解体は公社が行ってくれますが、チョウハシさん、リノベーションのヒントが得られるのではという思いで現場に立ち会うことに。昭和の時代、家族が楽しい時間を過ごしてきた団地の思いをくみ取ることができるでしょうか。

和室の畳を剥がすとそこには新聞紙が。


畳の下から出てきた昭和49年の新聞。アポロ16号!


昭和49年という時代を感じる新聞記事、団地ができた時代に思いをはせる。


剥がした床板。これは何かに使える?


床下のコンクリート部分との接面に敷かれていたさまざまな木材。チョウハシさん、何かアイディアが浮かんだ様子。


床板をすべて剥がし終わった状態。


「さすがコンクリート、築50年でもしっかりしています。床面を剥がした下に出てきた新聞の記事など、思わず読みふけってしまいますね。また、床下に入っていた木材、これはタイムカプセルに入っていたようなもの。今では手に入らない木材なので、部屋のどこかに活かしたいですね」(チョウハシさん)
チョウハシさん、友人などの手伝いはあるものの、ほぼ一人で作業を行う予定。それものべ日数21日くらいで完成する図が見えているのだとか。

家は空き家が長くなると荒れる、といいます。人に見放された悲しさのようなものまで漂っていた解体前の部屋、これからどう変わっていくのか楽しみですね。仕事をしながら空いた時間に作業、というセルフビルドのプロの手際の良さ、完成まで引き続きレポートします。

(構成・文:山祥ショウコ(レフトハンズ)/写真:チョウハシトオル、山祥ショウコ)

取材協力

最終更新日:2018年08月31日

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