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こんなところにも「伝統工芸の職人技」があった

2017年09月25日

lefthands

こんなところにも「伝統工芸の職人技」があった

東京スカイツリーにもその技が

こんなところにも「伝統工芸の職人技」があった

東京スカイツリーにあるこれ、どこに伝統工芸技が使われているか、おわかりになりますか?竹細工・漆・和紙・簾・提灯・染小紋・磁器・組子・飾り結び・江戸切子・バネ。職人技の結晶なのです。

職人とモダンデザインの橋渡し

世界が注目する日本の伝統工芸、というと美術館に所蔵されているような蒔絵の文箱とか、京都の重要文化財とかを想像するかもしれません。少し私達の日常から遠いところにある気がする伝統工芸ですが、実は近年、ラグジュアリーなインテリアの最先端として、また付加価値ある技術として、世界から高い評価を受けつつあるのをご存知でしょうか。 

例えば東京の新名所となって久しいスカイツリーの中にも、伝統工芸の粋が使われた場所があるのです。それはここ、エレベーターの中。

スカイツリーのエレベーターの中に伝統工芸!?


「この細工は伝統工芸技術を使い、職人さんが全体のコンセプトに合わせて制作したオリジナルです」と教えてくれたのはubushina代表の立川裕大さん。立川さんはカッシーナなどで、元々イタリアモダン家具の輸入販売を手がける仕事をしていましたが、仕事の折、イタリアで家具職人の工房を訪問するうち、子供時代のある思い出が脳裏に浮かんだそうです。

「僕は長崎の出身なんですが、長崎には芸者さんもおり花街もあり、それゆえ伝統工芸の職人さんがおりましてね。子供の頃に知っていた伝統工芸のモノ作りと、イタリアの家具職人のモノ作りと、その技術の高さや志の高さは同じじゃないかと気づいたんです。そこで、海外のものを日本に紹介することより、日本の伝統工芸の価値を再評価して、市場と繋いでいくほうに主軸を移しました」(立川さん)

こんなところにも職人技

蒔絵の技術や竹細工の技術、あるいは友禅の染めがいくらすごくても、文箱や花生け、着物は今のわたしたちの生活にはあまり必要のないもの。生活の中で培われ磨かれてきた伝統工芸ですが、制作するものが日常生活で使われなくなるにつれ、市場規模が縮小し、職人の数も減少の一途でした。
「私の仕事は建築家やデザイナーが欲しいものを聞き、それを職人さんに伝わる言葉に翻訳し、納期を守って納品することです。職人さんはある意味一途ですから、例えば花瓶しか編んだことがなかったりするのを、その技術を使ってマット状のものを作るように根気よく説明・お願いしたり。最初は試行錯誤で時間がかかりました」(立川さん)

今までubushinaでプロデュースを手がけてきたものを紹介します。

青森県の奥入瀬渓谷といえば、初夏の緑と秋の紅葉の名所として有名な景観地ですが、そこにある歴史的なホテル「奥入瀬渓流ホテル」が世界的なリゾートグループ・星野リゾート傘下に入った際、より青森らしさを感じられるインテリアを、ということで導入されたのがこちらのランプシェード。これもubushinaプロデュースによるものです。

星野リゾート「奥入瀬渓流ホテル」のビュッフェレストラン

青森りんごをかたどったランプシェード


また、買い物をする場所でも、伝統工芸が生きたインテリアが取り入れられています。新宿伊勢丹の靴売り場の天井をご覧になったことはありますか? 物語「シンデレラ」にヒントを得たガラスの靴の集合体であるシャンデリアも、鋳型に溶かしたガラスをひとつひとつ手作業で流し込み、鋳造にて制作されたものです。

伊勢丹の婦人靴売り場に輝くシャンデリア

「シンデレラ」にヒントを得たガラスの靴。ひとつひとつ手作業で制作されている。


そもそも立川さんが最初に「職人技✕モダンデザイン」の組み合わせをやってみたのは、建築家・鄭秀和さん(インテンショナリーズ一級建築士事務所)たちとリノベーションした「ホテルクラスカ」が最初になります。そのロビーでインテンショナリーズがデザインしたフロアランプに職人技術を使ったものが、質の高いプレミアムなインテリアとして評判になったのです。
 

ホテルクラスカロビー。フロアランプは真鍮鋳物。ロクロによるヘアライン仕上げ。

こちらは新しくなった東急プラザ銀座。壁面アートには竹と特殊塗装の技術が。


どこか和テイストではありますが、はっきりと和なわけではない。伝統工芸と言われてみれば、確かに見事な手仕事なのですが、伝統が表に出過ぎてもいない。今のインテリアにしっくり溶け込んでいるのがよくわかりますよね。 
「ubushinaで手がけているのは一品もの、オーダーメイドのものですが、製品化されたものもありますよ」(立川さん)

製品化されたランプシェード


いかがでしたでしょうか。伝統工芸のイメージがちょっと新しくなったかと思います。細かい手作業、確かな技術に裏打ちされた日本の伝統工芸。インテリアの味付けとして取り入れる方法を参考にしていきたいですね。

(構成・文 山祥ショウコ/レフトハンズ)

取材協力

最終更新日:2017年09月25日


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