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新築マンション内覧会で注意すべきチェックポイント

2018年07月25日

クエストルーム

新築マンション内覧会で注意すべきチェックポイント

はじめてのマンション購入ガイド7

新築マンション内覧会で注意すべきチェックポイント

完成した物件の完了検査としての内覧会

はじめてのマンション購入には、いろいろと悩みや疑問がつきもの。そこで本連載では、マンションの購入にあたってよく悩みがちな疑問、押さえておきたい基礎知識をご紹介します。 

第7回は、住宅ローンの正式契約を終え、引き渡しまでの間に実施される完成物件の内覧について解説します。ここはあれこれ、注意すべきポイントも多いので要チェック!



前回ご紹介の通り、住宅ローンの本審査を無事に通過して正式契約を終えると、新築マンションの場合は建物の完成を待つこととなります。

では、完成すればすぐに引き渡しかというと、その前に契約者向けに「内覧会」が行われます。完成済み物件や中古マンションなどでは、物件選び段階でも内見をしますが、未完成時に契約した新築マンションの内覧会は性質が異なります。


この内覧会は、売主や施工会社が開催するもので、契約時に受領していた図面や契約内容通りに仕上がっているかどうか、引き渡しの前に買主に住戸内部の状態を確認してもらう催しとなります。


(写真:アフロ)


ただ、新築マンションの場合でも、内覧会は義務ではないので希望しないといきなり引き渡しということもあります。首都圏の大きなマンションではだいたい実施されるようになってきましたが、全国的にはまだまだきちんと準備されていないこともあるようです。

まずは引き渡しまでの間に、完成したマンションで実際のお部屋を内覧する機会があるのかどうかを販売会社に確認し、予定がなければ申し入れをしてみましょう。


内覧会が実施される場合でも、どういった形式で行うかは特に規定がなくまちまちです。

行ってみたら売主や施工会社は立ち会っておらず、販売会社の方だけだったという場合もあります。販売会社や仲介会社には何の決定権もないので、気になることもすぐに返事がもらえず、ただの伝言になることもあります。誰が立ち会うのかも確認しておいた方がよいでしょう。


内覧会が、オプション販売会になっていることもあります。

床のコーティング、カーテンやブラインド、照明など、引っ越しをする前に整備しておきたいものをオプションとして提携業者が販売をしているということがよくあります。勢いで契約してしまったということもよく聞かれますが、不必要なものまで契約してしまうことにならないよう、家族で生活に必要なものかを相談した上で判断しましょう。


内覧会は建物をチェックすることが主目的ですが、生活するために揃えるものを初めて確認できる機会にもなります。

例えば、実際のお部屋で眺望や光の入り方などを確認できるので、カーテンやブラインドなど窓まわりの確認は必須です。壁面に収納を付ける場合には引き渡し後に早めに工事ができるように、収納を作成するための採寸を内覧会時に済ませるという方もいます。ただし、売主が提携しているところ以外の業者を入れる際は、可能かどうかあらかじめ確認をしておきましょう。

また、持ち込む家具が入るのかを確認するために、原寸大に切った紙を持参して配置してみるという工夫をされる方も。間取り図ではなかなか寸法感は分からないので、これはいいアイデアですね!


(写真:アフロ)


どのくらいの時間、内見できるのかも要確認です。

たいていの場合、30分から1時間しかなく、できればゆっくりと契約した部屋の状態をチェックしたいところですが、売主からインターホンやポストなどの共用設備や、お部屋でも給湯器などの使い方の説明で時間がとられてしまうことがあります。

事前に、内覧会でなにが行われるのかの確認とともに、自分の部屋で確認したいことを伝えておいたほうがよいでしょう。

ところで、なぜ内覧会が重要なのか?

はじめて実際の物件や部屋を見るので、うきうき楽しくなってしまったという方が多いようですが、実は内覧会はある“線引き”になっています。 

この内覧会までの不具合は工事で付いたもの、その後は引き渡し後の生活で付けた不具合とみなされるのです。内覧会が済んでしまうと、その後に見つかった傷・汚れの指摘には対応してもらえないことがあります。

きちんと気を引き締めて、「今日は工事の不具合の線引きの日である」と構えて臨みましょう。


なお、モデルルームや売れ残っていた部屋は、まれに「現状渡し」といって、内覧会で不具合が見つかっても修繕してもらえない契約になっていることもありますので注意しておきましょう。

内覧会で注意すべきチェックポイント 

それでは、どういったところをチェックすればよいのか、ひととおりまとめてみます。 


◎図面どおりに仕上がっているか

よくあるケースとして、モデルルームで見た間取り図はまだ工事前のもので、実は工事期間中に間取りが変更になったということがありえます。そういった場合、通常は工事期間中に売主から説明がありますが、その連絡を見落としたり、またディベロッパーが工事現場での手違いを見落としたりという人為的なミスが起こる場合があります。

間取りとの違いでよく見られるのは、扉の開きが逆になっていたり、コンセントや照明の位置が異なる、そもそも付いてないといったケースがあります。


◎歩いてみて床や壁に問題がないか

まれになんとなく傾斜していたり段差がついていたりということがあります。

ただ、よくビー玉や水平器の持参を提唱している記事もありますが、床・壁は人が作るものなので真っ平というのは難しく、またビー玉も真球ではないのでどこでも簡単に転がったりします。真球はなかなか一般には出回っていませんし、水平器は普段は感じない傾斜も見えてしまうので神経質になってかえって混乱しがちです。そこまでの必要はなく、歩いてみて傾きが気にならないか、柔らかい箇所や段差がないかどうか、感覚を大事にしてください。


◎建具や造り付けの棚など

生活に支障がないように動くかをチェックしましょう。建具は、少し重いなと思ったら、調整が可能か相談しましょう。マンションでは当たり前となってきたペアガラスの窓は、初めて触るとかなり重く感じることがあります。これも調整できる場合があるので、聞いてみましょう。

ほか、枕棚やハンガーパイプ、レールなど、取り付けられているものはきちんと固定されているかひととおり触ってみます。よく見ると、「3つ留めるビスが2つしか付いていない!」というようなこともあります。


◎水回りの動作

キッチン、浴室、洗面、トイレでは、動作できるものはひととおり動作確認してみましょう。ただし、吐水と排水をしていいのかは確認が必要です。

最近の傾向として、ステンレスシンクのキッチンなどは水滴や濡れたあとが残ってしまうので、吐水と排水を禁止しているケースが増えています。

それでも、吐水量が少なくて勢いが弱かったり、まれに水漏れしていたりということもありますので、できれば確認したいところ。水を流した後、拭けるようにフェイスタオルなどを持参して相談してみましょう。


水栓やスイッチなど動作できるものはひととおりチェックしておきたい(写真:アフロ)


あまり細かな傷や汚れに執着していると、根本的なところを「見落としてしまった…」ということが出てきたりします。

人が作るものなので、多少の傷・汚れは仕方ないと割り切りも必要です。細かな傷・汚れを修繕するために業者が入ると、また新たな傷・汚れが付いたりとキリがなくなります。

例えば廊下なら四つん這いになってチェックする必要はありません。歩いてみて気づくような傷・汚れを指摘しましょう。リビングなら座ってみる、寝室なら天井を見上げてみるというように、生活する目線でチェックすることがポイントです。


内覧会が終わったら、大事なのは売主にチェック結果を共有して、それが引き渡しまでにちゃんと直るのかどうかを確認することです。

ていねいな売主の場合、買主の指摘をまとめる「内覧会指摘用紙」のようなものを用意してくれていますが、販売代理店だけが立ち会うような場合にはないことも。

自身でチェックシートを用意したり、あとからチェックした箇所が確認できるようにデジカメやスマホで撮影したりしておくとよいでしょう。

あまりに程度がひどいのであれば、再内覧ができるのかも交渉してみましょう。


内覧会指摘用紙のサンプル(提供:さくら事務所)

あると便利!内覧会に持っていくものリスト

最後に、完成内覧会にあると便利なものをご紹介します。 


完成内覧会に持っていくものリスト 

・間取り図

・デジタルカメラ(指摘したところを撮影)

・メジャー(家具やカーテンの寸法チェック)

・スリッパ(用意される場合もあり)

・懐中電灯(居室の照明はついていないため)

・フェイスタオル(水を流した後に拭くため)


どうしても不安だということであれば、専門家であるホームインスペクターに依頼し、同伴してもらうのも手です。

専門家の場合、費用は4.5万円~。前述のオプションを販売している業者がサービスとしてインスペクションも行うということもありますが、きちんとマンションに関する専門知識がある建築士などに依頼することをおすすめします。

内覧会にホームインスペクターを同伴してよいかもやはり売主の確認が必要です。必ず実施したいのであれば、契約の申し込みをする際に売り主に伝えておいたり、内覧会の案内が来たときに希望を伝えたりなど事前に調整をしておきましょう(マンション購入を決めたら何をすればいい? 申し込みから売買契約までの流れ)。


以上、これまでの連載でマンション購入にまつわる基礎知識はひととおり身についたはず!?

最終回となる次回は最後の疑問、いざというときの貸し出し、転売について解説します。


(文:クエストルーム/イラスト:アジサカコウジ)


【取材協力】

最終更新日:2018年08月29日

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