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リノベーションするならチェック必須! 鉄管・銅管は水漏れに注...

2019年02月28日

クエストルーム

リノベーションするならチェック必須! 鉄管・銅管は水漏れに注意

教えて!中古マンションリノベ 8

リノベーションするならチェック必須! 鉄管・銅管は水漏れに注意

給排水管のチェックは絶対必須! トラブルに巻き込まれないために自衛を

“不動産の達人”さくら事務所に所属するホームインスペクター(住宅診断士)の山見陽一さんに、中古マンションのリノベーション(リノベ)のあれこれをずばり回答してもらう本連載。最後は、あらためて絶対に確認してほしいリノベーション時の給排水管の交換について。リノベブームの中で、業界健全化のためにもこれだけは必須事項として心に留めておきましょう! 



──連載の最後に、これだけは絶対に注意しておいてほしいことを挙げていただけますか?


山見 給排水管のことですね。これはもう、絶対です。築15年より新しい物件の大半は樹脂管になっていますが、それ以前の物件、特に築20年より古いとほとんど鉄管と銅管になっている印象です。給水が鉄管で、給湯が銅管になっています。 


画像:ペイレスイメージズ/アフロ


──素人考えだと、金属の方が長持ちしそうに感じてしまいそうですね。


山見 リノベーション費用を抑さえるために、現状は問題ないから給排水管をそのままにしましょうというような提案をする業者も多い。確かに、築20年ではまだ漏れる確率は低いんです。それで、キッチンだけはピカピカにして、給排水管はそのまま……で、5年後くらいに漏れてきます。

鉄管はライニング鋼管といって、水が触れる内側は塩ビ管になっていて外側が鉄になっているんです。ただ、T型やL型にする曲がり角の部分はライニングにできないので、その中でサビが出てあぶくのように膨れ上がっているという状況があるんです。最近も築20年くらいの住宅で、水を出して数秒は赤茶色の水が出てくるという状況がありました。最初の水だけ使わなければいいという問題ではなく、そういう配管が劣化した状態だと、漏水する可能性があるということが重要な問題なんです。

給湯の銅管も、つなぎ口の部分で溶接するのですが、そこが腐食して針の穴のような細い穴から静かに、音もせずぽたぽた出てくるんです。銅管に釘などが触っていると、そこから電蝕(でんしょく)という現象で腐食が起きたりするんですね。その部分から、リノベーションなどなにかの拍子で漏れ始めます。実際、私もマンションの大規模修繕でつらい思いをしました。マンションですと、漏水すると下の階にまで影響が出てしまいます。自分の部屋だけではすまない。

漏水してしまうと、せっかくリノベーションしてきれいに張り替えた床を剥がして、下の階に謝って、というような悲惨なことになります。よく起こることだけに、古い給排水管はこわいんです。本当に大事になりますから、業者の提案を鵜呑みにしてしまわないように、皆さんに知っておいてもらいたいところです。漏水してしまうと、下の階のこともあるので、仕事や生活の状況がどうであろうと、全てに優先して工事するしかない。費用はかかるし、じっくり考える暇もなく工事することになるので、あとでどうせならああしたかった、こうしたかったという後悔も絶対に起こるんです。


写真:アフロ


──どうしてもウワモノをリノベしたくなりますが、給排水管は必ず交換して、コストを抑えるならキッチンやお風呂なんかは、使えるならそのまま活用する方がいいんですね。


山見 そうそう。キッチンやお風呂は、劣化すると水漏れの原因になる水栓のパッキンだけ交換したりすればもつんです。ウワモノはまた、生活に余裕が出たときに交換もできますから。


──給排水管以外に、設備交換でなにか心配なことはありますか?


山見 断熱材ですね。築30年くらいが境で、それ以前ですとぜんぜん入っていない。築25年くらいでも、断熱材を一部削って施工するというようなことがありました。どうしても断熱材の分、厚みが出て部屋が狭くなるので、施工の都合で部分的に削っているんです。また、施工ミスで入っていない場合もちょこちょこあります。でも、断熱材はリノベーション工事の際に入れることができます。外壁に面する壁に、発泡ウレタンを吹き付けるんです。25~30mmくらいの厚さになって空間は狭くなってしまいますが。

断熱性は、冬だけじゃなく夏の暑さにも影響するんです。コンクリートは性質上、蓄熱します。夏は外より暑く、冬は外より寒い。そうすると、結露や熱中症という心配が出てきます。北側の居室なんかは、結露によってカビが生える心配もありますね。エアコンの効率も悪いので、断熱材を入れた方が、生活コストも抑えられます。でも、断熱のことってどんなに訴えても、耐震性能のことと違ってぽかんとされる感じがありますね。熱中症も命にかかわることなので、断熱材のことにも注意してほしいです。


写真:アフロ


リノベーションとなると、空間が劇的に変化するのでついついウワモノばかりに目がいってしまいがち。でも、築年数が古いと本当に心配すべきは目に見えない内側なんですね。

うわべにとらわれず内からきれいに…連載の最後にどうも、人生訓を得たような心持ちになりました。


(文・撮影:クエストルーム/イラスト:大久保ナオ登)


【取材協力】 

業界初の個人向け不動産コンサルティングを手掛ける一級建築士事務所。ホームインスペクション(住宅診断)の利用実績43,000組以上、マンション管理組合向けコンサルティング多数という実績を誇る。知識と経験豊富な専門家により、住まいに関するあらゆる分野の強い味方として、悩める人をサポートする不動産の達人。

最終更新日:2019年02月28日

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