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「◯丁目は漢数字で書くのが正しい」は間違いだった!?

2014年10月29日

平野雅之

「◯丁目は漢数字で書くのが正しい」は間違いだった!?

「◯丁目は漢数字で書くのが正しい」は間違いだった!?

さまざまな表記が混在しているが、正しいのは?

「◯丁目」の住所はどう表記する?

全国の都市に「◯丁目」と付く住所は多いが、これは「一丁目、二丁目」のように漢数字で書くのが正しいのだろうか、それとも「1丁目、2丁目」のように算用数字(アラビア数字)なのだろうか。街の交差点の表記や案内図などを見てもバラバラだし、印刷された道路地図帳を見ても出版社によって異なる。インターネット上の地図ソフトは単に「1、2・・・」としか表示されないことも多いようだ。

インターネットで検索をしてみると「◯丁目までが町名としての固有名詞であるため漢数字で書くのが正しい」という説明も多く見られるがこれは本当だろうか。


横浜市の地名表記は独特なものになっている

横浜市には「◯丁目」に漢数字を使う町と算用数字を使う町とが混在している。これは「住居表示に関する法律」(昭和37年)が施行されるよりも前に、町名のあとに続く「字(あざ)名」として「丁目」を用いていたため、町名の「丁目」には漢数字、字名の「丁目」には算用数字を当てて区別していることによる。

そのため、横浜市内でも古くからの都心部ほど算用数字の丁目が多く、たとえば中区は「新山下」と「新港」を除いて、他はすべて算用数字で表記することになっている。「中区野毛町1~4丁目」なら町名は「野毛町」までであり、「神奈川区神大寺三丁目」は「神大寺三丁目」が町名だ。

横浜市内で「算用数字が正しい」とされる住所が存在するのは中区、西区、南区、保土ケ谷区、神奈川区、鶴見区、磯子区であり、他の区はすべて漢数字で表す。ただし、旭区には町名でありながら算用数字を使うこととされているところが2町あり、例外の中のさらに例外でややこしい。

また、北海道札幌市、帯広市、旭川市などで用いられる「条丁目」も独特なものだろう。たとえば札幌市なら「東区北38条東20丁目」などと表記され、これも算用数字で書くのが正しいとされている。

横浜市の住所を正しく表記すれば、近隣地域でも異なる書き方になる



住民票が正しい表記だとは限らない

町名表記は市町村の告示によるものが正しいとされ、全国的にみれば「◯丁目」を漢数字で表記するところがほとんどである。ところが、住民票では算用数字を用いている市町村が多い。これは、横書きの場合にはアラビア数字を用いて構わないとする特例によるものだ。正しい表記に固執するよりも、分かりやすさや事務手続きの簡便さなどを優先したものだろう。

また、最近ではインターネット上で公開される国や自治体のさまざまな資料でも、住所については「◯丁目」を算用数字で表すケースが年々増えているようだ。丁目そのものを省略して「△町1-2-3」などと書く場合に漢数字を使わないことも一般的である。

その一方で、不動産登記には漢数字が使われる。現在はすべてコンピュータ化されており、登記事項証明書なども横書きだが、「◯丁目」が算用数字で書かれることはない。そのため、住民票に記載された住所と登記の住所とで書き方が異なる場合もあるだろう。

横浜市が算用数字で表すと決めた地区でも、登記の表題部では漢数字になる。しかし、横浜市においては所有者などの住所が算用数字で登記される場合と漢数字に直される場合とがあり、一律ではないようだ。

住所にとって重要なのは「特定できること」であり、漢数字と算用数字のどちらが正しい表記なのかということに拘ってもあまり意味はないだろう。だが、横浜市や札幌市などに住む人は「◯丁目を漢数字で書くのが正しい」という説明を鵜呑みにしてはいけない。

最終更新日:2014年10月30日


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