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昼間に最も大きく人口が減るのはどこの市?

2015年06月24日

平野雅之

昼間に最も大きく人口が減るのはどこの市?

都心居住の進行で人口比率に変化も

昼間に最も大きく人口が減るのはどこの市?

昼間は賑やかな千代田区だが、夜になれば人口はぐっと減る

千代田区の昼間人口は夜間の17倍!

前回は平均的な通勤時間について、都道府県別および主な市町村別の数値を調べてみたが、通勤をすれば当然のことながら人の移動が生じる。都市部では、居住する市町村とは別のところで働く人もかなりの割合にのぼるだろう。それを示すのが昼間人口と夜間人口だ。

5年ごとに実施される国勢調査では、市町村ごとの常住人口(夜間人口)と、従業地・通学地における人口(昼間人口)についても集計されている。今年(平成27年10月)が調査実施年にあたっているが、ここでは平成22年の国勢調査結果をみていくことにしよう。下の図は人口比率(昼間人口/夜間人口の割合)の大きな市区および小さな市区を抽出したものだ。町村は人口規模が小さいため省略した。

東京都千代田区では、昼間人口が夜間人口の17倍超にも達する。大阪市中央区は約5.9倍、東京都中央区は約4.9倍だ。東京、大阪、名古屋などの10市区が2倍を超えている。千代田区の17倍はかなり突出した数字だが、前回調査からの5年間で緩和も進んだようだ。平成17年の国勢調査結果では、千代田区が約20.5倍、大阪市中央区が約7.6倍、東京都中央区が約6.6倍であった。いずれの区も5年間で常住人口(夜間人口)が大きく増えており、都心居住の増加傾向による影響が表れているようだ。なお、この集計には観光客や買い物客などの移動は含まれていない。

ちなみに、下表には示さなかったが愛知県飛島村が全国7位の290.9、栃木県芳賀町が全国12位の180.1となっている。いずれも有力企業の工場や工業団地の立地などにより、就業者数の多い自治体だ。とくに飛島村は名古屋市に隣接しながら、独自路線を貫く「村」として知られているようである。

平成22年国勢調査結果をもとに作成


昼間人口が2割以上少ないのは35市区

都心部に人が集まれば、そのぶん昼間の人口が減るところが存在する。市区で最も昼間人口が大きく減るのは埼玉県富士見市の72.4であり、およそ3割も少なくなるようだ。その他、昼間の人口比率が80を割り込むのは35市区(および56町村)にのぼる。具体的な数値は分からないが、たとえば昼間人口が2割少ないという場合には、居住者の3割が他の市町村へ働きに行き、1割が他の市町村から働きに来るというイメージだろう。

昼間人口が少ないところは都心部のベッドタウンとして発展してきた例も多いだろうが、そのアンバランスゆえに、居住者数の割には商業施設や娯楽施設などが少ない、昼間と夜間あるいは平日と休日で街の様相が大きく異なるという状況も起こりがちである。住宅の見学や下見の際にも、その街の特性を十分に理解しておくようにしたい。

人口や世帯数の減少が進み住宅の過剰感がさらに強まれば、より利便性の高い都心寄りエリアを目指して人々が転出することもある。そのとき、他のエリアから転入者を呼び込む魅力のない街は衰退が進むことも考えなければならない。これからの住宅選びには、街の将来像を思い描いてみることも欠かせないのである。

最終更新日:2015年06月24日


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