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3階建て住宅は増えている?それとも減っている?

2016年05月11日

平野雅之

3階建て住宅は増えている?それとも減っている?

住宅の高層化にも変化の兆しが?

3階建て住宅は増えている?それとも減っている?

都市部では3階建て住宅も多く建築されている

都市部で目立つ3階建て住宅、その地域差はかなり大きい

東京を中心に建売物件(新築分譲一戸建て住宅)の現場を見ていると、木造3階建てのものが多く目につく。ここ数年の地価上昇で再び敷地の細分化が進み、そのぶん建物が上に伸びている印象だ。3階建て住宅のメリットやデメリットなどの話はひとまず横におき、今回はその動向について調べてみた。

木造3階建て住宅は以前から存在するが、昭和62年に施行された改正建築基準法により、一定の技術基準に適合すれば「準防火地域」で建築できるようになった。また、一定の仕様が耐火構造として国土交通大臣の認定を受けたことで、枠組壁工法(ツーバイフォーなど)では平成16年4月から、在来軸組工法では平成18年10月から「防火地域」での建築、あるいは4階建て以上の建築も可能となっている。

この法改正などを背景に、木造3階建て住宅が増え始めたのは平成2年頃からである。国土交通省がまとめた「木造3階建て以上住宅(戸建て等)建築確認統計の推移」(建売住宅に限らず、注文住宅なども含む)によれば、平成元年度には全国で5,714棟だったものが、2年度には10,753棟とほぼ倍増し、5年度から現在まではおおむね毎年2万棟台(多い年は約4万棟)で推移している。

ただし、その地域差はかなり大きい。たとえば平成26年の年間棟数では、東京都の8,652棟を筆頭に大阪府、神奈川県、埼玉県、兵庫県の5都府県が1千棟以上なのに対し、岩手、秋田、富山、福井、山口、佐賀、宮崎、沖縄の8県では年間10棟以下だ。木造3階建て住宅が周りに存在しないという地域も多いだろう。

次に「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)のデータを確認してみよう。統計にまとめられた建築年代別の住宅数をもとに、「持ち家」(分譲・注文住宅)の一戸建て専用住宅について階数別の割合を表したのが下のグラフである。なお、これには木造以外の住宅も含まれている。

「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)をもとに作成


近年は平家建て住宅の増加傾向も表れている

建築年代の古い住宅の中にはすでに取り壊されたものもあるため、必ずしも建築当時における割合を正確に反映するものではないが、昭和25年以前は4割近くが平家建て(1階建て)である。それ以降は平家建ての割合が年々減少し、昭和56年以降は1割未満にとどまっている。しかし、平成18年以降はわずかながら増加傾向がみられるようだ。平家が見直される機運もあるのだろうか。

それとは対照的なのが「3階建て以上」の住宅であり、平成8年~12年における6.6%をピークに、その後は徐々に割合が減り続けている。平成23年~25年9月の割合は5.1%で、平家建ての7.9%を下回った。

だが、たとえば東京都区部では同期間の3階建て以上(持ち家に限らず)が31.7%に達しており、平家建ては2.9%にすぎない。さらに、都区部では平成8年~12年(全国のピーク)よりも直近のほうが多い割合となっており、現在は新築一戸建て住宅の3分の1近くが3階建て以上だと考えてよいだろう

3階建て以上の住宅は、全国的にはやや減少傾向をみせるものの、東京など大都市圏の中心エリアでは依然として増加傾向にあるといえるかもしれない。

その一方で、マンションにおける階数の動向はどうだろうか。同じく「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)のデータを確認してみた。ここでは「持ち家の共同住宅」について数値が表されており、必ずしも「分譲マンション」には限定されないが、平成以降に「15階建て以上」が増えている様子が分かる

「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)をもとに作成


ただし、平成23年~25年9月は「15階建て以上」の割合があまり伸びていないのに対して、「3階建て」や「6~7階建て」などが増加傾向をみせている。平家建てが増えている一戸建て住宅と同様に、低層の住宅が見直されつつあるのかもしれない。全体の中では、まだ小さな動きにすぎないが……。

最終更新日:2018年09月28日

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