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【挑戦!】中古一戸建て診断クイズ

2015年06月04日

株式会社さくら事務所

【挑戦!】中古一戸建て診断クイズ

インスペクションにチャレンジ!

【挑戦!】中古一戸建て診断クイズ

こんにちは。さくら事務所ホームインスペクター・一級建築士の辻優子です。

中古一戸建てを購入するとき、契約前にホームインスペクションを依頼する人が増えています。

ここではホームインスペクションを疑似体験すべく、実際の事例をもとに「診断」にチャレンジしていただきます!以下にご紹介する写真は、実際の中古一戸建てで起きていた事象です。

問題:築5年の木造中古一戸建てで以下の症状が見つかりました。何が起きていると推測できるでしょう?

複数のドアが手を離すと自然に開く・閉まる

地面の仕上げと基礎の間に多数のひびが入っている

検査機材で測ったら、複数の壁が上下で1センチ以上傾いていた

(参考)計測機材の「レーザーレベル」


答え:地盤沈下の可能性あり

家は職人の手作りゆえ、建物に特に影響が出ない「ヘタクソ」な施工が見つかることもあります。ところがこの建物は「壁の傾き」「ドアが自然と閉まる」症状がいくつも起きていて、外に出れば基礎にもひびが多数入っていますから、基礎の下で地面が沈み建物全体が傾いた「地盤沈下」の可能性が大。

地盤沈下は進行することがあり、放置すると「居住者に健康被害が出る」「雨漏りが発生する」「耐震性が下がる」といった悪影響が出かねません。基礎の下を堀り、建物をジャッキアップし地盤を補強する工事が必要となり、数十万円では収まらないまとまった支出を見込む必要があります。

ホームインスペクションの目的は「現状・対処案の把握」

「いくつかの症状をもとに」「考えられる診断をして」「対処方法案をご説明する」のがホームインスペクション。まるで体の健康診断みたいな感じですね。(問診・診察→考えられる病名等診断→薬の服用や精密診断を勧める)

建物は「不具合がある=ダメ」ではありません。大事なのは不具合による影響や対処方法、どのくらいの手間や費用がかかるのかという情報を購入検討者が知れるということ。それらがわかれば「購入をやめる」のか「費用も手間も見込み、買う」のか、選択肢が増えます。

なお、一戸建ては6万円くらい、マンションは5万円くらいから利用が可能です。

ホームインスペクションのメリット

前述のように、購入するかどうかの検討材料にできます。また、購入(契約)を前提にインスペクションを依頼する人が多いため、引き渡し後にかかるリフォーム・修繕費用の把握も目的となります。

なお、表面に出ている症状をもとに診断するため、リフォーム時に壁の一部を解体したら壁内で雨漏りが進行していた・・・というようなリスクは無くせません。そういったリスクには「売主に瑕疵担保責任を負ってもらう」契約条件にしたり、「個人間売買用の瑕疵保険」に入れる物件を購入するなどの対策があります。

中古売買の透明性確保、実は日本は遅れている!

最近になってニュースにもなっているホームインスペクションですが、欧米では当たり前のように使われているもの。特にアメリカなどはホームインスペクションの中立性が重視され、売買契約やリフォーム受注を促進するための「営業ツール」となりかねないインスペクションを厳しく制限している州もあります。

ところが、買主(購入検討者)が契約前に建物を調べる機会を設けてもらえなかったり、又は買主自身が調べるということを思いつかないケースが多いのが日本の実態。

ただ、日本の政府も不動産売買には不可欠なものと考えていて、2013年にはガイドラインを制定し、今後は売買時の書類に「インスペクションしたかどうか」を表示する義務も設けるそう。これから中古住宅を購入する方は、ホームインスペクションを上手に使って、納得のうえで契約・引き渡しを行いましょう。

株式会社さくら事務所
ホームインスペクター 辻 優子

最終更新日:2015年06月04日

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