ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
>
住まいの『耐火性能』がいかに大切か?

2015年10月07日

株式会社さくら事務所

住まいの『耐火性能』がいかに大切か?

「耐震性」と同じくらいに重要

住まいの『耐火性能』がいかに大切か?

こんにちは。さくら事務所 一級建築士&ホームインスペクターの川野 武士です。

これから家を建てる方、購入する方とお会いすると、もっぱら「耐震性」に関心を持ってらっしゃる方が非常に多く見受けられます。次に「省エネルギーの断熱性能」。対象の建物がどのぐらいの性能なのかを気にしている方も多いです。

いつか起こるであろう大地震への対策と、冷暖房時の使用エネルギーの削減は国の方針でもあり良いことだと思いますが、同じくらいに関心を持っていただきたいポイントとして『耐火性能』があげられます。

建物の『耐火性能』とは?

建物の『耐火性能』とは、火災時に人命や財産などを守るために建物が耐えられる時間を求めるものです。この「火災」と「地震」の言葉を置き換えれば、耐震性とほとんど同じことを表しているので、その重要さが分かっていただけるのではないでしょうか。



にも関わらず、『耐火性能』に対する関心が少ないのは、「火災に強いのは鉄筋コンクリート造で、木造は火に強くないし(という先入観もあって)、木造はどれも変わらないと思っていた」という方が多いからではないでしょうか。実際のご相談者の方からそうした言葉をお聞きしたこともありました。

しかし、それは全くの間違いであり、実は同じ木造でも耐火性能にはいくつか定められた種類があり、それぞれ性能に差があったりもします。


耐火性能の差はどのように生じるか?

一般的には、都市計画法によってその土地が「防火地域」、「準防火地域」、「指定なし」などに区分けされ、建物の大きさ(面積・階数)によって、建物を耐火建築物、準耐火建築物にしなければならない場合があるので、性能にも差が生じます。

例えば、防火地域では面積100㎡以上になれば耐火建築物になり、準防火地域では3階建てになれば耐火建築物または準耐火建築物などがあります。従って、建主の意向と言うより、知らないうちに決められていた、ということが多いのです。

もちろん建主が希望すれば、より高い耐火性能を求めることができます。耐火性能の種類は、都市計画法と建築基準法による耐火建築物、準耐火建築物、建築基準法22条による防火制限のほか、フラット35(住宅ローン)による省令準耐火構造、住宅性能表示制度による耐火等級などがあるので、住宅購入を検討されている方には、相談している設計者や工務店、住宅メーカーへ、どの耐火性能になっているのか、またどの耐火性能にできるのか、ぜひ確認していただきたいと思います。



耐火性能によって、構造が火災に耐えられるようにしないとなりません。隣家からの延焼抑止のため屋根と外壁、設けられているサッシなどの開口部にも対策を講じることになり、その方法は、構造と屋根・外壁の場合、燃え難いもので覆う(被覆)ことになります。

実は、これが意外と難しく、建物の構造が複雑な形状をしていること、また電気や給排水などの配線・配管もあって隙間が生じやすい恐れがあります。隙間があると火災時の炎は建物の中に入りこんでしまうので、耐火性能を満たさなくなってしまう恐れが出てきます。完成検査に立ち会ったり、住宅診断していて天井点検口から覗いているとそのような場所をみかけることも非常に多いのです。



『耐火性能』も「耐震性」と同じくらいに重要なことなので、建主・工事に関わる人皆で関心を持っていただきたいですね。

株式会社さくら事務所
ホームインスペクター  川野 武士

最終更新日:2015年10月07日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。