ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
>
食いしん坊ならグルメサイトで街選び

2017年01月10日

中川 寛子

食いしん坊ならグルメサイトで街選び

飲食店で街の「性格」が分かる?

食いしん坊ならグルメサイトで街選び

寿司、蕎麦、天婦羅、鰻が揃っているのは古い街

学生街では手頃にボリュームたっぷり、コストパフォーマンスの高い食事ができる(ペイレスイメージズ/アフロ)

学生街では手頃にボリュームたっぷり、コストパフォーマンスの高い食事ができる(ペイレスイメージズ/アフロ)

街にある飲食店はそこにどんな人が住んでいるかによって決まる。客になってくれそうな人が多い街のほうが、商売は成功しやすいからである。分かりやすいのは学生街だろう。若い、食欲旺盛な、でも、あまりお金は持っていない人たちが多いと想定されるため、お手頃な値段とボリュームを売りにする定食店やラーメン店、居酒屋などが集まっているのである。
であれば、どんな飲食店があるかが分かれば、その街の「性格」も分かるというもの。ここではグルメサイトを利用し、その街にどんな飲食店があるかを調べてみよう。

東京湾が豊かな漁場だったが故に発展した寿司(ペイレスイメージズ/アフロ)

東京湾が豊かな漁場だったが故に発展した寿司(ペイレスイメージズ/アフロ)


たとえば、寿司、蕎麦、天婦羅、鰻の店が集まっている街は江戸時代からの歴史がある下町に多い。これらはいずれも江戸時代に、江戸という立地から生まれたもの。かつて東京湾は豊かな漁場だったため、寿司、天婦羅(関東大震災以前までは魚介を揚げたものだけが天婦羅と言われた)が生まれ、鰻は浅草川(隅田川の吾妻橋から下流)や深川辺りが産地で、江戸前と称して珍重された。現在、江戸前は寿司に対しての言葉のように思われているが、元々は鰻の差別化から生まれたもの。

蕎麦も水利に乏しい台地でも栽培できる作物であったことから江戸で隆盛を見た。これらの、いわば江戸四大名物食が揃う代表的な街は浅草だが、人形町、銀座、上野、神田などにもこうした店が集まっている。

成田山新勝寺の門前には鰻店が多く、中には店先で捌いたり、焼いたりする作業を見せていることも

成田山新勝寺の門前には鰻店が多く、中には店先で捌いたり、焼いたりする作業を見せていることも


ちなみに鰻は江戸前が珍重されはしたものの、かつては荒川、利根川や印旛沼などでも鰻が獲れたため、埼玉県、千葉県には鰻が名物という街が多い。有名なところでは埼玉県の浦和、川越界隈や千葉県の佐原、成田山新勝寺周辺などなど。老舗の鰻店がある街は川や池など水に近く、古くから栄えていた場所というわけである。

喫茶店の多い街は中高年も多い

どんな人が利用しているのか、から街の様子をうかがい知ることもできる。たとえば喫茶店。このところ、大手チェーン店に押され、個人の小規模経営の喫茶店は減少を続けているが、それでも、かなりの数が生き残っている街がある。それは中高年の多い街である。

個人経営の、小さな喫茶店は減少の一途。レトロな雰囲気が楽しいのだが……

個人経営の、小さな喫茶店は減少の一途。レトロな雰囲気が楽しいのだが……


全国生活衛生営業指導センターがまとめている生衛業データベースによると、もっとも喫茶店でお金を使っているのは60歳台で、次いで50歳台、70歳以上。経営者も平成15年度時点の調査で50歳台がもっとも多く、ついで60歳台、70歳以上。それから10年以上が経過していることを考えると、利用する客だけではなく、経営者も高齢化していることが推察される。実際、喫茶店が多い街は下町、都心の古いオフィス街など。50歳以上の人口が多い街なのである。
喫茶店のみならず、個人経営の寿司店、日本料理店、蕎麦店、うどん店は中高年の利用が多く、これに対し、中華料理店は幅広い年代に利用され、ファミリーレストラン、居酒屋は若い人の利用が多い。また、若い居住者が多く、再開発などで新しく誕生した街では大手のチェーン店などが目につく。

ラーメン屋の多い街、フレンチレストランの多い街の違い

その街の賃料によって業種、単価などが変わることもある。賃料の高い街に出店するなら、単価の安い商品ではなく、単価の高い商品にしなければ利益が上げられないからだ。逆に賃料の安い街では高い商品は売りにくいこともある。
たとえば、銀座と池袋、東武東上線の大山で、あるグルメサイトに掲載されている飲食店のうちにラーメン店が占める割合を概算してみた。すると、銀座では5000軒弱のうち、90軒ほどなのに対し、池袋では3000軒弱のうち、130軒ほど。大山では500余軒のうちで40軒超となり、割合で見ると2%弱、4%超、8%弱となる。1軒ずつ精査したわけではないので、数字は非常にざっくりしたものではあるが、割合は2倍、4倍となっており、明らかに差があることだけは分かる。

繁華街のように人が集まる、賃料の高い街には単価の高い店だけではなく、珍しい料理を出す店なども多く出店する(写真:アフロ)

繁華街のように人が集まる、賃料の高い街には単価の高い店だけではなく、珍しい料理を出す店なども多く出店する(写真:アフロ)


銀座だからといってもラーメン一杯で2000円、3000円は取りにくいことを考えると、ラーメン店を出すより、接待にも使ってもらえるような高額のフレンチレストランや和食店をやるほうが利益を上げやすい。だからだろう、賃料の高い街にはお高い飲食店が集まるのである。実際、ラーメン同様のやり方でフレンチレストランを調べてみたところ、銀座には230余軒、池袋には30余軒、大山には数軒という結果だった。
その意味では、グルメサイトをチェックする時にはどんな店がある街かを見て街の性格を推察するだけではなく、いくらくらいの金額帯の店が多いか、それが自分の懐事情に合致するかどうかも同時に見ておきたい。自分の好みに合う、無理なく楽しめる店がたくさんある街なら、賃料面でも無理をせずに済み、加えて食生活充実の、楽しい暮らしが送れるはずだ。

参考サイト

最終更新日:2017年01月10日


キーワードを入力してください

キーワードから探す

本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。