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犯罪に弱い街は災害にも弱かった

2017年01月24日

中川 寛子

犯罪に弱い街は災害にも弱かった

防犯と防災の共通項とは?

犯罪に弱い街は災害にも弱かった

死角の危険は防犯、防災に及ぶ

住まいの安全には防犯と防災という2つの視点がある。一般には防犯を気にする人のほうが多いようだが、実は防犯、防災には共通項がある。たとえば、夜道の安全をチェックする時には死角がないかどうかを意識しようという言い方をする。この場合の死角とは人目につきにくい、外から見えにくい場所などを意味する。

細い、見通しのきかない路地には様々な危険が潜んでいる。さらに、ゴミなどが放置されている場合は避けたいところだ


具体的には細い、曲がりくねった路地。こうした場所では見通しがきかず、途中に誰かが潜んでいても気が付きにくい。あるいは手入れされておらず、植栽が繁茂して道路にはみ出しているような場所やゴミなどが放置してあるような場所も同様に、他人に見とがめられずに姿を隠せる場所となりうる。
これを防災面から考えるとどうなるか。まず、細い、曲がりくねった道では、道に面した建物が倒壊する、塀が倒れるなどすると道が塞がれてしまい、逃げられなくなる可能性がある。そもそも、塀、建物の下敷きになる危険も。

かつて河川だった場所を暗渠(あんきょ)にしている場合、建物は暗渠に背を向けて建てられるため、人目につかない場所になりやすい


蛇行する道の場合、暗渠(地下化されたり、蓋をかけたりされている河川のこと)の可能性もあり、そうした場所は地盤が弱く、建物、塀などが倒壊する危険が高い。人通りの少ない場所では、塀の下敷きなどになっていても気づいてもらいにくいという怖さもある。
また、植栽が繁茂し放題になっている住宅では、家自体も放置されていることが多い。となると家は弱くなる。手入れされていない家では、地震時に屋根瓦が落下したり、強風で外装材が飛んだりする危険が高くなるし、倒壊の恐れもある。ゴミが放置されている場所では、それが障害となって逃げ道を塞ぐ。自転車やバイクなどが放置されている場合も、同じ危険がある。

空き家になるのは古い家が多く、家だけでなく、塀などにも倒壊の危険がある


もうひとつ、最近増えている空き家も、防犯、防災どちらの面からも要注意な場所。防犯面では、不審者に利用されたり、火の不始末から発火元になったり、といった危険がある。防災面では、倒壊の危険に結びつく。

「だらしない感じ」にアンテナを立てよう

死角やゴミ、空き家など以外で気にしたいのは「だらしない感じ」。
集合住宅であれば、
  • 郵便受けからチラシなどがはみ出し、エントランスに散らばっている
  • 廊下やエレベーターホールなどが薄汚れている
  • 駐輪場やゴミ置き場が乱雑
  • 廊下、階段の電球が切れたままになっている
  • 廊下に私物が積まれている
などが危険信号となっている。

廊下に私物が積まれていた物件ではドアノブに電気料金の支払いを求める督促状が下がっていた


「だらしない感じ」が防災、防犯両面から危険な理由は大きく2つある。ひとつは管理がきちんと行われていない可能性があること。掃除されていない建物は、建物自体の管理も行われていないことが多い。集合住宅の場合、消火器や屋内消火栓などの設備を定期的に点検、消防署に報告する必要があるが、そうしたことが行われていないとしたらどうだろう。消防設備以外にも建物の性能、安全をキープするためには、様々な点検、整備、メンテナンスが必要だが、そうした作業が行われていないとしたら……。

駐輪場、ゴミ置き場などを見ると、管理状態と住んでいる人達のマナーが分かる


もうひとつは入居している人が建物、隣人に無関心で、マナーを守る気がないという可能性。そうした場所では入居者でない人が入り込んでも、それに気づく人はなく、見過ごされやすい。よく、空き巣が嫌うのは「音、光、人の目」と言われるが、人の目には犯罪を抑止する力がある。侵入する気があっても、それを見とがめる人がいれば犯罪には至らないが、見慣れぬ人に関心を払わない人ばかりの場所では犯罪は抑止されない。
また、廊下に私物を勝手に置く人がいる建物では、そこに火を放たれる、それが障害になって災害時に逃げ遅れるなどの危険もある。

指定された日以外にゴミが捨てられている、「回収できません」と書かれたシールが貼られたゴミが放置されている、などといった風景を見かける街は要注意


「だらしない感じ」に関しては住宅だけではなく、街に同様の印象を受けることがあるが、その場合にはその街自体を避けたほうが無難。何かあってからでは遅いのである。

最終更新日:2017年01月24日

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