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【首都圏】止まらない、遅れない沿線に住みたい

2017年03月27日

中川 寛子

【首都圏】止まらない、遅れない沿線に住みたい

遅刻したくない人注目!

【首都圏】止まらない、遅れない沿線に住みたい

慢性的に遅れているものの、本数が多いため、あまり遅延に気づいていない人も多い山手線

慢性的に電車が止まる、遅れている沿線はどこだろうか?

快適な通勤・通学のためには鉄道の混雑度はもちろん、遅延や大雪の際などの運転見合わせも気になる。会社や学校に遅刻するわけにはいかないのだ。そして、どうもここ2~3年、遅延や運転見合わせが増えている。特に数分から10分程度の遅れは慢性化していると言われる。 
たとえばJR東日本では午前7時~11時の間でおおよそ5分以上の遅延があった場合には公式サイトから遅延証明書を発行できるようにしており、過去1カ月分が掲載されている。そこで山手線の2017年2月1日から3月2日までの30日間の遅延状況を見てみると、遅延がなかった日は10日だけ。残りの20日間は5分以上から最大61分以上まで、日々遅れているのである。
そうした首都圏の電車遅延の状況をまとめた資料がある。平成28年4月7日に国土交通省で開かれた第20回「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」で配布された遅延対策ワーキング・グループによる参考資料である。そこから分かることを見ていこう。

遅延が多い路線トップ3は「半蔵門線」「千代田線」「山手線」

国土交通省の資料から。平成25年11月の平日20日間における遅延証明書の発行状況を表している。ピンク色に塗られている項目は3分の2以上の日に遅延が発生している路線


首都圏の路線の遅延傾向
  1. 1カ月の平日の3分の2以上の日に遅延が発生した路線が全51路線中16路線ある
  2. 慢性的な遅延が集中しているのは、JR東日本、東京メトロ
  3. 郊外の路線との相互直通運転をしている長い路線での遅延が多い

大手町に乗り入れている地下鉄路線では半蔵門線、千代田線、東西線、三田線の遅延が多い


遅延がずば抜けて多い路線は次のとおり。
<平日に遅延が発生しやすい路線>
【90%以上(=18日以上)】
  • 半蔵門線(100%)
  • 千代田線(95%)
  • 山手線全線(90%)
【80%~85%(=16日~17日)】
  • 京浜東北線・根岸線、中央線快速・中央本線、横須賀線・総武線快速、宇都宮線・高崎線、南北線(85%)
  • 海道線、中央・総武線各駅停車、埼京線・川越線(80%)
【65%~75%(=13日~15日)】
  • 東西線、三田線(75%)
  • 副都心線(70%)
  • 常磐線各駅停車、有楽町線(65%)
「半蔵門線」「千代田線」「山手線」沿線は、通勤・通学時に電車が「遅れる」ことが多いといえる。

「相互直通運転の路線」に遅延が集中しやすい

平日に遅延が発生する割合がずば抜けて高いこれら16路線の内訳を見ると、JR東日本が9路線、東京メトロが6路線と多く、東京都交通局(都営地下鉄)が1路線。こうした遅延が集中する路線に共通するのは郊外の路線との相互直通運転をしているなどで路線が長いということ。

相互直通運転は乗換無しで行ける場所が増え、便利ではあるが、遅延が生じやすくもなる


路線が長いと、遠くの駅で起きた事故などの影響が全線に及び、遅延が生じやすくなる。事故など、分かりやすい遅延原因がなくても、各駅でみると数秒単位の、たいしたことのない遅延が数多く積み重なることで大きな遅延になることも。
「相互直通運転の路線」は便利ではあるものの、遅れやすくなるというデメリットも生む可能性があるのだ。

10分以上の遅れが出やすい路線トップは「埼京線・川越線」

5分以内の遅延ですぐに次の電車が来るならさほど問題はないが、遅れが10分以上長くなると遅刻が気になる。調査では10分以上の遅延が1週間の平日5日間のうち、どのくらいの頻度で発生しているかも公表している。

10分以上の遅延が、平日5日間のうち3日発生していた埼京線・川越線


それによると1週間に2日以上、かつ10分以上の遅れがもっとも多いのは埼京線・川越線。平日5日間のうち3日遅れている。また、同様に、1週間に2日以上、10分以上の遅れがある路線はすべてJRの路線。具体的には横須賀線・総武線快速、東海道線、宇都宮線・高崎線、中央線快速・中央本線、中央・総武線各停となっている。JRは便利だが、遅れがちといえる。また、1週間に1日以上遅れる路線には東京メトロも7路線入っている。
これらから、「埼京線・川越線」を筆頭に、JR東日本、東京メトロ沿線は、慢性的に遅れがちといえる。

遅れにくいのは「短い路線」「乗り入れのない路線」「郊外を走る路線」

沿線が長く、私鉄の路線の中ではもっとも遅延が発生しやすい田園都市線


逆に遅れにくいのは、「短い路線」「乗り入れのない路線」、そして「郊外を走っているなどの理由で混雑度が低い路線」である。

「短い路線」「乗り入れのない路線」とそうでない路線との差は、京王線と京王井の頭線とを比べてみると分かりやすい。経営主体は同じ京王電鉄だから、遅延への取り組みに違いはないはずだが、遅延が発生する割合で比較すると、路線の長い京王線では40%なのに対し、短い京王井の頭線では20%と半分で済んでいる。同様に、経営主体は同じ東急電鉄でも、路線が長く乗り入れがある田園都市線では55%なのに対し、短く乗り入れがない世田谷線では10%と明確な差がある。
「郊外を走る路線」は混雑度が低いためだろう、JR東日本でも南武線(川崎~立川、30%)、横浜線(東神奈川~八王子、25%)や相模線(茅ヶ崎~橋本、0%)などといった遅れにくい沿線の例もある。

雨、雪の日に遅れにくい「銀座線」「丸の内線」

慢性的な遅延の原因は大半が混雑によるもの。たとえばドアにモノを挟んだ、線路にモノを落とした、あまりの混雑で気分が悪くなったなどで、各社、様々な努力をしているようだが、一朝一夕には改善はされないだろう。他社線との影響による混雑も同様である。
では、自分が遅刻しないようにするためにはどうすれば良いか。可能なら遅延の少ない路線に住むことだが、そうもいかない場合もある。その場合に考えられる方法は以下の通り。

  • 雨、雪の日は遅延が増えるので、早めに家を出るなど防衛策を考える
  • 各路線で混みやすい車両、場所があるので、それを避け、少しでも混雑緩和に努める
  • 各社が出しているアプリ利用で早めに遅延を知り、可能なら他路線などを利用する

首都圏は雪に弱い。天気予報で危険と思ったら早め、早めに行動しておきたい


ちなみに雨、雪などの自然災害の影響を受けにくいのは東京メトロの銀座線、丸ノ内線の2路線。早く開発された路線で、他路線との接続がないためだ。しかも、この2路線はその後に建設された路線よりも地表近くを走っているため、駅利用の時間が短縮できる。賃料、住宅価格は高いものの、予算が許せば検討に含めてみてはいかがだろうか。

最終更新日:2018年08月31日

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