ページトップへ

Yahoo!不動産おうちマガジン は家探しのヒントが満載の情報サイトです!

>
>
今と昔の地図を比べると、住んでいる街の安全度が分かる!?

2017年03月31日

中川 寛子

今と昔の地図を比べると、住んでいる街の安全度が分かる!?

過去、現在を一目で見られる地図

今と昔の地図を比べると、住んでいる街の安全度が分かる!?

WEBで災害に対する安全度をチェックしてみよう(写真:アフロ)

土地の歴史を知る方法

池や田圃を埋め立てて造成された場所が地震の揺れに弱いなど、土地の歴史が災害の危険度に影響していることはよく知られるようになったが、問題はどうやって土地の歴史を知るか、である。数年前まではわざわざ、地域の中央図書館などで旧版地形図(昔の地形図のこと)という地図を調べる、あるいは購入するなどの手間をかけなければならなかったが、今ではWEB上で簡単に見ることができる。しかも、素晴らしいことに過去の地図が見られるだけでなく、過去と現在の地図を並べて見られるようになっている。


都市圏を中心にかなりの地域の今と昔を見られるようになっている(「今昔マップ on the web」のホームページのキャプチャ)


それが時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」。首都圏、中京圏、京阪神圏といった大都市圏から札幌、仙台、浜松・豊橋、広島、福岡・北九州、岩手県・宮城県・福島県の海岸部、関東地方、沖縄本島南部にいたる11エリアの、明治以降の、各時代の地形図を現在と比較しながら見られるようになっており、収録されている旧版地形図は2511枚。全域ではないものの、日本のかなりの部分が網羅されている。

過去と現在の地図を見比べてみる 

使い方だが、自分の調べたいエリアを日本地図から選択すると、左に過去、右に現在の地図が表示される。一目で過去と現在が見比べられるわけで、このおかげで旧版地図に不慣れな人でも理解しやすい。


古い地形図では、地名や自治体名が現在と違っていたり、目印になる道路や鉄道がない、そもそも右から読むようになっているなど、現在とは大きな違いがあり、ぱっと見てそれがどこかが分かりにくい。だが、「今昔マップ on the web」では過去の地図の移動に合わせて現在の地図も移動するので、現在の地図を見ていれば、自分が今、どこを見ているかが分かる。そのため、旧版地図初心者でも読みやすいのである。


まずは、過去の地図をスクロールして、自分の見たい場所まで移動させよう。地名を検索して移動もできる。


明治42年に作られた地図では東京湾岸の埋立てはまだまだ進んでいない


昭和7年になると晴海や豊洲も姿を現してくる


そして昭和41年になるとほぼ今と同じような形に。ただ、まだ、道路はほとんどできていない


目的の場所まで辿り着いたら、地図の年代を切り替えながら、いつ、どのような土地利用が行われていたかをチェックしてみよう。たとえば明治42年の地図で見ると港区の勝どきは半分しかなく、晴海も豊洲もまだ海。ところが昭和7年になると埋立地と書かれた晴海が登場、昭和41年にはほぼ現在と変わらないほどに埋立てが進んでいる。海辺エリアであれば時代を追って見ていくことで埋立て状況が分かるというわけだ。

見るべきポイントは水、崖、土地の用途、地名の4点

安全を知るためには4つの点をチェックしたい。


1.水との関わり

地盤の硬い、軟らかいは基本、水分量に左右される。水が多く含まれている土地は軟らかく、揺れに弱いし、周囲より低いため、水害などにも弱い。過去は池や川、海で、その後に埋め立てられた土地ではないか、まずはそれを見てみよう。


左側、昭和41年の時点では中央に蛇崩川という文字が見え、水色で川が表記されているが、現在の地図には川はない


特に注意したいのは水辺の近くではない場合。海、川などの近くであれば、たいていの人は水の危険を意識する。ところが水から遠い場所では、水の危険など関係ないと思い、注意を怠ってしまいがちだ。しかし、台地上であっても、かつて川が流れていた場所などでは地盤が弱く、周囲よりも低い場合がある。高台だから平気と思わず、過去がどうだったかをチェックしよう。


左側、明治時代には等高線が密であるのに対し、右側の、平成13年作成のものになると傾斜は緩やかになり、住宅が建てられている。右側には、任意の時代の地図を表記させることもできる


2.元は崖

高台では崖が削られて造成された土地ではないかを見ておく必要がある。過去の地図では密に等高線があるのに、時代を追うごとに等高線の間隔が空いているような場合には崖が徐々に平坦地に変わったと思われる。時代をかけて少しずつ改変されていると、過去に崖があったことが忘れられ、本来なら慎重な地盤調査が必要であるにも関わらず、安易な調査で建物が建てられてしまうことがあるのだ。実際、建物が傾くなどの被害も起きている。


3.土地の用途

3点目が過去にその土地がどのように使われてきたか。農地であれば田圃か、畑か、建物があったなら、住宅か、工場かなどということである。田圃と畑の場合には畑のほうが高台で安全だし、住宅のほうが土壌汚染の心配がなく、安心。場所によっては過去にお屋敷があったことが分かるケースもあり、そうした場合にはその土地の歴史を知ることもできる。


4.地名の変遷

最後が地名の変遷である。近年知られるようになったが、地名には過去の災害を示唆するものや、水辺の近くにあったことを意味するものなどがある。しかし、近代化の過程でかなりの地名が当たり障りのないモノに変えられており、土地の特徴が分からなくなっている。だが、過去の地図を順に見て行けばその変遷が分かる。水に由来する、サンズイのついた地名などでなかったかを確認してみよう。


※記事上の地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成したものです。


最終更新日:2018年08月31日

キーワードを入力してください

キーワードから探す


本文はここまでです このページの先頭へ

Yahoo!不動産 おうちマガジンとは?

不動産にまつわるマジメな記事からおもしろ記事まで、家さがしが楽しくなる情報をお届け!新しい暮らしのヒントが満載のマガジンです。