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平らなまちと坂の多いまち、住むならどっち?

2017年07月13日

中川 寛子

平らなまちと坂の多いまち、住むならどっち?

坂の多いまちもいいものです

文京区内、目白通りから椿山荘と和敬塾の間を神田川に向かって下る急坂、胸突坂

文京区内、目白通りから椿山荘と和敬塾の間を神田川に向かって下る急坂、胸突坂

平らなまちのメリット、デメリット

平坦なまち最大のメリットは移動が容易という点です。普通に歩くのはもちろん、自転車やベビーカーなどでの移動も楽で、多少距離があっても苦になりません。特に子ども、高齢者などにとっては大きなメリットです。そのため、分譲マンション・一戸建ての場合、駅から物件までの間が平坦であることはセールスポイントのひとつとして、広告などでもよく取り上げられます。 


平坦な場所なら、自転車やベビーカー利用でも移動が楽

しかし、その一方でいくつか、デメリットもあります。ひとつは平坦な場所は低地である可能性が高いという点です。たとえば東京都23区でいえば、東側に位置する荒川区・台東区・江東区などは非常に平坦な地域ですが、ここは地盤の弱い東京低地と呼ばれるエリアです。また、大阪府でいえば、大阪市内は上町台地(うえまちだいち。大阪城から四天王寺にかけての細長いエリア)などの一部を除けば平坦で、低地です。愛知県でも名古屋市の西部にあたる、港区・中川区・中村区・北区なども同様です。 


こうした場所では地震時に揺れが大きくなる、液状化が起きるなどの危険がありますし、海に近い場所であれば津波、河川に近ければ洪水など様々な自然災害のリスクが考えられます。


土地・建物に高低差があれば、眺望・日照が期待できるが、同じ高さの家が集まっている場合は期待薄

また、同じ高さの家が集まっている場合、眺望や日照にあまり期待はできませんし、通風も同様。土地に高低がない地域では山が見えるなどといった景観的なアクセントがないため、風景が平板に感じられることもあるかもしれません。

坂の多いまちのメリット、デメリット

JR横須賀駅から見た住宅街の様子。高低差のある土地に住宅が建てられている

では、坂の多いまちはどうでしょう。

まず、デメリットはなんといっても移動の大変さ。それが良く分かるのは、坂道の多いまちでは坂の上に空き家が多いという点です。たとえば神奈川県には坂の多いまちが多いのですが、中には急すぎて階段になっているところがあります。そんな階段の多いまちのひとつ横須賀市は、坂の多い地域限定の空き家バンクを作っているほど。横須賀市のホームページを見ると、駅からは徒歩5分とそれほど遠くないものの、その間に200段近い階段がある空き家などが掲載されており、高低差で敬遠されている物件である可能性は高いでしょう。


広島県尾道市の高台からの眺め。美しい風景が楽しめるが、坂道の上り下りがつらい高台では空き家が目立つ

これは首都圏だけの傾向ではなく、最近、移住希望者が増加している広島県尾道市でも、高低差が美しい夜景を生んでいる長崎県長崎市も空き家が多いのは坂の上です。 


その一方で眺望、日当たりが良い住宅が多いのがメリット。横須賀市のホームページでも多くの空き家がセールスポイントにしています。横須賀市の場合であれば、海を望む物件などもあるようで、非常に開放的な眺めが楽しめます。緑が多く残されており、静かなのも特徴。わざわざ坂を上ってくる人は少なく、居住している人以外は入ってこないのです。


文京区にある鷺坂。江戸風情を色濃く残す坂として、2008年に文京区都市景観賞(ふるさと景観賞)を受賞した

また、坂の多いまちは台地・丘陵上にあることが多く、地盤が固いため、地震時に揺れにくい、液状化しにくいという特徴があります。たとえば、神奈川県横浜市中心部の西区・中区などは急な坂の多いまちですが、坂を上がった先は下末吉台地という、東京都の武蔵野台地よりも固く、高さのある台地です。東京都内でも千代田区や文京区、港区のように坂の多いまちは武蔵野台地上にあります。坂の上は基本的には地震に強いまちなのです。 


ただ、崖を埋め立てたような造成地の場合、その工事が適切に行われていなかった時には地すべりする危険があります。また、坂道は災害時に逃げにくい場合もあるので注意しましょう。

「利便性」か?「環境」か? どちらを選ぶかで考えよう

子ども、高齢者がいる家庭の場合、移動の楽さが優先されるケースが多いようだ

こうして見てくると、平坦なまちにも坂の多いまちにも、それぞれにメリット・デメリットがあることが分かります。では、どちらを選ぶのが賢明でしょうか。


意識したいのは利便性、環境のどちらを優先するかという点です。利便性で考えると有利なのは平坦で坂がない場所ですし、住環境で優れている可能性が高いのは坂のある場所です。小さな子ども、高齢者のいる世帯なら平坦なほうが暮らしやすいでしょうし、若い人ばかりの世帯なら坂も苦にならないかもしれません。自分にとっての優先順位で考えてみましょう。


参考サイト

最終更新日:2017年07月13日


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