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ネコ好き必見! 今人気の「ネコと一緒に暮らすための賃貸」を見...

2018年06月15日

中川 寛子

ネコ好き必見! 今人気の「ネコと一緒に暮らすための賃貸」を見に行ってみた

室内、暮らし方に工夫とルール

ネコ好き必見! 今人気の「ネコと一緒に暮らすための賃貸」を見に行ってみた

猫は3匹まで飼える。入居時にはどんな猫か、予防注射その他の状況について届け出る仕組みになっています(猫のいる写真提供/necoto)

「猫共生型賃貸物件」急増中!

かつて賃貸住宅での猫の飼育は嫌われていました。その理由は主に3点。室内が爪とぎでボロボロになる、臭いがつく、多頭飼いで周囲に迷惑をかける人が多い、というものです。「でも、それは猫が飼えるような仕様になっていないからだ」と、猫専用賃貸物件「necoto」を手がける不動産会社クラシヲの杉浦雅弘氏は考えました。杉浦氏は、堂々と猫が飼える猫専用賃貸を以前の職場で新規事業として提案したものの、前向きには聞いてもらえず。独立して自身で手掛けることにしました。


各室に用意されているキャットステップはnecotoオリジナル


最初の物件が誕生したのは2014年5月。築19年の木造アパート1棟全12室をリノベーション、猫仕様の工夫を凝らしたものでした。ただ、最初の半年ほどはこれまでに猫共生型という賃貸物件がなかったことからなかなか不動産会社に認知されず苦戦したとのことですが、一度理解してもらってからは快調。続々と入居希望者が集まり、同時に猫共生型賃貸物件を建てたいという不動産所有者からの依頼も入り、この4年間で杉浦氏が企画に携わった物件は建設中も含めると約53棟、308戸以上にもなっています。


それほど人気の猫共生型賃貸物件とはどんな物件なのでしょう。千葉県市川市にある新築物件を見学に行ってきました。

室内にはキャットステップ 床や壁などにも工夫が盛りだくさん 

完成したばかりの猫共生型賃貸住宅。猫のための設備以外に、ダブルロックその他人間のための設備もきちんと用意されています


総武線市川駅から歩いて9分。住宅地の中に建つ「Felis市川南」は黒い外壁に赤いドアが目立つ猫共生型新築物件。約20m2の、ロフト付きワンルームで居室の広さは約7畳。住戸ごとに水色、ネイビー、紫、ピンクなどと塗り分けられたアクセントウォールと3.76mもの天井の高さが印象的です。 

 

ロフトから室内を見下ろしたところ。上部の窓のうちの一部をわざわざ透明なものにし、猫にとって楽しい場所としているそうです


猫仕様は大きく5点。ひとつは壁に設置された猫が上り下りして遊べるキャットステップ。室内には13~15点ほど設置されており、うち1点はガラス。これは下から猫の肉球が見えるようにというもの。猫好きにはたまらない工夫です。このキャットステップはクラシヲのオリジナル商品で、設置場所にも独自のノウハウがあるとか。


ガラス製で猫の肉球が見えるタイプ。ただし、いつもここにいてくれるとは限りませんが


「必ず、窓辺に1点配します。猫は自分がいる場所と外界との間で自分がいる場所の安全を見張りたいという欲求があり、窓辺で外界を見るのが好き。この物件の場合、天井が高いので高い場所に設置してあります。もうひとつ大事なのは人間の頭の高さ以上に大半を設置すること。人の手が届く、奥まった低い場所に設置しても猫は喜びません」(杉浦氏)


こうして好きに上り下りできるようにしておけばカーテンレールやエアコンに乗ることが減り、部屋が傷まなくなるのだそうです。


2つ目のポイントは床。一見普通のフローリングに見えますが、表面を硬化したもので滑りにくく、傷つきにくいタイプ。汚れもつきにくく、猫が吐いたものがこびりつきにくく、掃除できます。これ以外では硬質の塩化ビニールでできたフロアタイルを使うこともあるそうです。


強度の高い壁紙を使うだけでなく、部屋ごとに色を変えるのもこだわり。愛猫の毛色に合わせてどの色の部屋だと猫が映えるかを考えて部屋を選ぶ人もいるそうです


3つ目のポイントは壁。腰の高さまでパネルを貼り、汚れても交換しやすいようにというペット可物件もありますが、それは犬用。猫の場合はそれ以上に高い場所に行くため、壁全体を猫仕様にする必要があります。そこで使っているのは傷つきにくい強化クロスで爪をたてても引っかからないタイプ。同じ強化クロスでも布目があるとそこに爪をたてて破かれてしまうからです。


写真左手の壁際のデスク下、右手のキッチンのシンク下が猫トイレ候補スペースになっています


4つ目のポイントは壁際のデスク下、収納のないシンク下という2つのトイレスペースです。「猫は人間を含め、他の動物に見つからないよniう、隠れて排泄する習性があるのでちょっと奥まった、目につきにくい場所を作ってあげるのが大事。猫と自分の生活に合わせ、どちらでも好きなほうをトイレスペースに使えるようにしてあります」(杉浦氏)


こちらは飾りで柱をわたした別物件の様子。猫にとっては遊ぶ場が多く、楽しいらしいとのこと


最後のポイントは網戸。猫が脱走しないようにロックできるようにしたり、破れにくい強化網戸を使っており、この5点が最低限の猫仕様。加えて猫が遊べるように室内の天井近くに十字に木をわたしたり、猫が行き来できるように隙間のある間仕切りを作ったりなど建物に合わせた工夫をした物件もあります。 

気持ちよく暮らすためにはルールが必須

住戸内の工夫だけではありません。necotoの場合、飼い方についてはルールが定められており、入居者はそれを守らなくてはいけません。「猫専用飼養規則」には、排泄物の処理についてはトイレ・排水溝を使わないこと、指定された場所以外では猫の毛の手入れ等を行わないこと、飼養は3匹までなどと細かい規則があり、入居者はそれを遵守することを求められます。そもそも「完全室内飼育」「不妊去勢手術の実施」は契約条件とされているほどです。


規則があると聞くと面倒と思うかもしれませんが、互いにルールを守って生活していればトラブルは発生しにくくなります。ルールは自分の身を守るものなのです。逆に飼養についてルールのない「ペット可」物件には注意が必要な場合があります。


「ペット可物件には大きく分けて2種類があります。ひとつは駅から遠い、建物が古いなどの難がある物件に入居者を集めようと仕方なくペット可にしたもの。こうした物件は途中からペット可になったケースが多く、猫に限らず、ペット仕様の設備がない場合が大半。元から住んでいる人に動物嫌いがいたりするとトラブルが起きることがあります。ルールがないので、猫をどんどん繁殖させてしまい、飼い主が面倒を見きれなくなっている場合もあります。その中に去勢していない猫が複数いると周囲にまで悪臭が漂ってくることも」(杉浦氏)


飼うからにはきちんとルールを守り、周囲に迷惑をかけないようにしたい。トイレの手入れや爪研ぎの用意などは言うまでもない


「これに対して意図してペット可、特に猫専用にした物件では私が企画した物件以外でも猫に快適な仕様、ルールが揃っていることが多く、猫も人間も快適に暮らせるような工夫があります。ただ、立地としては駅近くには少なく、多くは駅10分内外。中古をリノベーションした物件もありますが、最近は新築が増えています。専用の設備がある物件だと新築の場合で相場より5~10%くらい賃料は高めという例が多いようです。単身者向けのワンルームだけでなく、ファミリー向け、一戸建て賃貸なども作られています」(杉浦氏)


こうした写真を見ると、猫、飼いたい~と思う人も多いはず。飼える部屋を探して猫も人も幸せになれる暮らしを実現しましょう


以前に比べるとペット可はもちろん、猫共生型などの賃貸物件が増え、猫との暮らしは実現しやすくなっています。どうせなら、猫も人も快適に暮らせるようにしっかり物件をチェックして、楽しい暮らしを実現したいものです。 

最終更新日:2018年08月30日

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