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長生きするなら都心より郊外!? 平均寿命が長いまちには共通項...

2018年06月29日

中川 寛子

長生きするなら都心より郊外!? 平均寿命が長いまちには共通項があった

トップ10は首都圏に集中

長生きするなら都心より郊外!? 平均寿命が長いまちには共通項があった

ペイレスイメージズ/アフロ

長生きできるまちには共通項がある!

5年に一度、厚生労働省は市区町村別、都道府県別の生命表を発表しています。これはそのまちに住んでいる人の平均寿命を表したもので、上位の自治体ほど長生きする人が多いまちということになります。

 

市区町村別平均寿命の上位、下位10市区町村。男女では平均寿命そのものから始まり、さまざまな違いがあります


そのうち、今回は2018年4月に発表された2015年度のデータから男性の平均寿命を中心に見ていきます。これは男性の平均寿命のほうが女性より短く、かつ社会の変化を受けやすいためです。いわば、長生きできるまちの「最新トレンド」がわかるわけです。男性の平均寿命の長いまちトップ10を見てみると、あることに気づかされます。 


実は、長生きできるまちには共通項があるのです。

2018年度トップ10は首都圏に集中している

まずは、平均寿命の長いまちは首都圏に多いという点です。10自治体のうち、6自治体は東京都、神奈川県にありますし、女性の場合も5自治体が首都圏です。さらに以下の順位を見ていくと、首都圏以外でも大都市圏が中心になっていることが分かります。


しかも、面白いことにいずれも都心部の自治体ではありません。首都圏の場合は横浜市青葉区、川崎市麻生区、東京都世田谷区、横浜市都筑区など、いずれも都心へのアクセスは良く、便利な場所ではあるものの、緑や自然もある地域なのです。都心よりも郊外の、住環境に恵まれた自治体に住むほうが長生きできるかもしれない、というわけです。


写真は今回トップになった横浜市青葉区内にある、東急田園都市線の青葉台駅。駅周辺には商業施設、区民ホールなどが集まっています


では、なぜ、大都市圏内の住環境に恵まれた自治体に住むと長生きできる可能性が高くなるのでしょうか。

長生きできる理由【1】医療機関にアクセスしやすい 

分かりやすい点としては、医療事情が挙げられます。大都市圏ほど近郊も含めて規模の大きな病院や先端医療に取り組む病院などが多いのです。


青葉区内で最大の病床数(584床)の昭和大学藤が丘病院。東急田園都市線藤が丘駅前にあり、救急指定病院でもあります


たとえば、横浜市青葉区には昭和大学藤が丘病院など2つの大学病院がありますし、世田谷区には15の救急病院があり、小児医療専門の国立病院「国立成育医療研究センター」のような専門性の高い病院もあります。


また、そうした医療機関にアクセスしやすいというメリットがあります。大都市圏では夜間や休日の診療を行うクリニック等も多数。横浜市や川崎市では各区に一カ所ずつ休日急患診療所を設けるなどしており、一般的な診察時間帯以外でも医療にアクセスできます。

長生きできる理由【2】歩いて楽しい環境がある

写真はたまプラーザ駅近くの並木。緑陰があるので夏でも日陰になって歩くのが辛くならないという声も


医療以上に長生きに関係するのは、歩くのに向いたまちかどうかです。「歩く」ことが健康に貢献するのです。国土交通省が定めたまちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドラインによると、1日1時間以上歩いている人は、30分未満しか歩いていない人よりも1カ月にかかる平均の医療費が15%ほど低いそうです。


その観点で上位の自治体を見ると、確かに公園の多い、街並みがきれいなまちが多く、単に歩くのに向いているだけではなく、歩いて「楽しい」自治体が上位に来ていることが分かります。たとえばトップの青葉区は、並木がきれいなまちです。

東急田園都市線のたまプラーザ駅から広がる住宅街では、通りごとに桜、ゆりのき、はなみずき、けやきなどが植えられており、新緑、紅葉が楽しめます。「住宅地の中にしゃれた店が点在しているので散歩がてらよく行く」という住人の声もあり、歩くことが楽しみになっている様子が伺えます。


ほかにも上位を見てみると、世田谷区には駒沢オリンピック公園や砧公園など4つの都立公園があり、大きな区立公園だけでも世田谷公園、二子玉川公園など数カ所以上あります。加えて烏山川緑道、北沢川緑道などの緑道もあり、散歩が楽しい環境です。


川崎市麻生区も、ポケットパークのような小さなものまで入れると200を遥かに超す公園があるほど。横浜市都筑区の港北ニュータウンでは、計画段階から車道と歩行者専用道路を分け、歩いて楽しい緑道を多く作っています。

長生きできる理由【3】地域活動や趣味が楽しめる  

青葉区のまちなかにある掲示板にはさまざまなイベント、趣味の教室などへのお誘いが貼られていて、その多様さにびっくりさせられます


健康で長生きするために大事なのは身体だけではありません。精神的な健康も大事でしょう。そのために必要なのは周囲の人たちとのコミュニケーションです。具体的には、趣味や地域活動など。もちろん、元々多趣味な人であれば問題ありませんが、高齢に至って新たに何かを始めたいという場合であれば、「始めやすい環境であるかどうか」がポイントになります。


最近は「(人との)つながりが寿命を左右する」という研究も行われています。長生きしたければ、定年で途切れてしまう会社での人間関係以外にも、地域活動や趣味などを通じた地元での人間関係も意識して作っておいたほうが良いのかもしれません。


たとえば青葉区では、語学や料理、音楽その他の教室が多数開かれており、街角の掲示板を見ると実にさまざま。まちづくり、環境美化その他に関わる活動なども多く、気軽に参加できます。


川崎市麻生区でも50人以上の会員がいる市民活動団体が40近くあり、趣味からボランティア、自然保護その他とバリエーションも豊富。気軽にアクセスできるよう、市民活動団体検索サイトが作られています。


また、世田谷区では他ではあまり例のない「地域共生のいえ」という、地域に自宅を開く活動が長年続けられており、住んでいるまちに関わる人が多い地域であることが伺えます。

長生きしたい人のまち選びはここがポイント 

長生きを目指してまちを選ぶなら、どこをチェックすれば良いでしょうか。


・医療事情がよい

これについては自治体のホームページで医療機関一覧などを調べてみればすぐにどんなクリニック、病院があるかは分かります。救急医療、休日診療などというキーワードで検索してみても良いでしょう。自宅から車で行きやすい場所に救急病院があれば安心です。


・歩いて楽しいまちかどうか

まずは自治体のホームページで公園や緑道の場所を確かめておき、その後、自分で歩いてみるのが一番。その際に注意したいのはガードレールの有無や歩道、信号などの整備状況など。いくら近所に公園があっても、そこまでの道のりが歩きにくかったり、交通量の多い危険な場所があったりすると利用しなくなることもあります。長く住むつもりならいくつになっても気持ちよく歩ける場所かどうかは大事です。


・趣味の教室や地域活動が多くある

街角の掲示板を見る、自治体のホームページ、自治体が出している広報紙を見るなどのほかに、住んでいる人に聞いてみるのも有効です。


まち選びの参考にしてくださいね。



最終更新日:2018年06月29日

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