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ゲリラ豪雨、台風に負けない! 水害に強い家の選び方

2018年07月13日

中川 寛子

ゲリラ豪雨、台風に負けない! 水害に強い家の選び方

大雨の頻度が増えている!

ゲリラ豪雨、台風に負けない! 水害に強い家の選び方

神奈川県 鶴見川多目的遊水地(新横浜公園) 園内浸水中(写真:アフロ)

洪水、浸水、土砂災害の総称が「水害」

国土地理院によれば、水害とは大雨や台風など大量の降雨によって引き起こされる災害の総称です。一般的には河川から水があふれて氾濫する「洪水」をイメージする人が多いようですが、洪水と大雨で排水ができなくなってしまい、宅地、農地などが水に浸かる「浸水」、雨によって山の斜面などが崩壊、土石流が起きるなどの「土砂災害」も水害です。 


海や河川に近いなどで水害の予測される地域では注意を呼びかける掲示が電柱などに掲げられています。こうした表示を見たら、その土地の危険について調べてみましょう


河川の勾配が急な日本では昔から水害は非常にしばしば発生していました。さらに近年は地球の温暖化による年平均気温の上昇に伴い、1時間に80mm以上の猛烈な雨が降る回数が増加しています。内閣府の防災情報のページによると「地球温暖化の進行に伴って、大雨や短時間に降る強い雨の頻度はさらに増加すると予測されており」とのこと。当然ですが、台風や豪雨による災害発生のリスクも高まっているといえます。


となれば、家を買うなら水害に強い家を買っておきたいもの。そのために注意したいことは立地、住宅そのものの2点です。以下、具体的に説明していきましょう。

立地の注意点1:水が流れ込む低い場所ではないか

水は低いところに向かって流れます。低い土地には水が流れ込む、溜まる危険があるわけです。そのリスクを考えたら、家選びではまず、土地の高低を気にしたいところです。 

 

東京都のゼロメートル地帯。葛飾区史第1章 葛飾の風土と自然より


その高低には2種類あります。ひとつは海に近い海抜ゼロメートル地帯のような絶対的に低い場所です。首都圏でいえば東京低地といわれる下町エリアの一部がそうですし、愛知県、大阪府などにも広く存在しています。現在では海岸・河岸の堤防補強や排水ポンプの設置など対策は取られていますが、想定外の雨が降った時には危険もあり得ます。


もうひとつは相対的に低い場所です。海から遠く、標高も高いのに水が出る地域がそれです。記憶に新しいところでは2014年10月6日に台風18号の影響で神奈川県にある横須賀線・東海道本線などが通る戸塚駅が冠水しました。駅自体の標高は14~15mありますが、周囲は30m前後から高いところでは60mもあり、駅のすぐ近くを流れる柏尾川がその地域でもっとも低い、底にあたる場所。そこに水が流れ込み、あふれ出て駅に及んだというわけです。


こうしたリスクを考えると、土地の高低をチェックする際には自分が家を探している、買おうとしている地点の標高を見るだけではなく、周囲から見てそこが低くなっていないかを確認する必要があるというわけです。


最近では標高を表示してくれる地図アプリもありますが、お勧めは国土交通省ハザードマップポータルサイトの中にある「重ねるハザードマップ」。この地図を使うとその地点の標高と同時に洪水、土砂災害、津波被害についての危険性もチェックできるからです。パソコン上からだけでなく、スマートフォンからも使えますから、位置情報サービスを連動させて現在いる場所の安全を確認するという使い方もできます。河川ごとのハザードマップを見ることもできます。

 

国土交通省の「重ねるハザードマップ」。左上部にある洪水、土砂災害、津波をクリックするとそれぞれの災害で危険な地域が表示されます。写真のケースは洪水。山梨県のように標高の高い場所にも洪水の危険があることが分かります

 

また、住みたい、住もうとしている自治体のハザードマップを見ておくことも大事。最近ではインターネット上で見られる自治体も増えていますから、わざわざ役所にもらいに行かなくても確認可能。必ず、見ておきましょう。

立地の注意点2:斜面、擁壁(ようへき)が周辺にないか

洪水、浸水は低い土地で起こりますが、土砂災害はそれとは逆に高台の、土地に高低差がある場所で起こります。前述した「重ねるハザードマップ」で洪水と土砂災害を順に表示してみると、それぞれに全く違う場所となっていることが分かります。

 

首都圏では神奈川県、東京の多摩エリアなどに高低差の急な地域が多く、傾斜が30度以上と急な場所は急傾斜地崩壊危険区域とされ、土地の造成等に制限がかけられます


チェックすべき点も当然異なり、見るべきは「大雨が降った時に崩れるような斜面、擁壁(ようへき)が住宅の周囲にないか」です。擁壁とは高低差のある宅地や斜面地などで土砂が崩れるのを防ぐために設ける土留めの壁のこと。住宅と違い、古くなっても生活に影響がないため、手入れがおろそかにされているケースもあり、注意が必要です。

 

劣化しやすい大谷石で作られた擁壁。よく見ると真ん中あたりが孕(はら)みだしており、ゆがんでいるのが分かります


具体的には二重に積み上げられている、古いコンクリートの塊を積み上げているなど適法でない擁壁、作られた時は適法だったものの劣化して亀裂が入っている、孕(はら)みだしている(真ん中あたりがせり出してきている状態)などの擁壁が危険です。詳細については末尾参考サイト(神奈川県横浜市が作っている「擁壁のはなし」)を参考にしてください。


不安がある時には地元の役所の建築担当部署に問い合わせてみる、建築家などの専門家に同行してもらい、擁壁の状況を見てもらうなどの手もあります。

家そのものの注意点:地面を掘り下げた作りではないか

東京都下水道局の「地下室・半地下家屋の浸水対策のお願い」より。住宅が公道より低い位置にあるとどういうことが起きるかが説明されています


マンション、一戸建てともに地面を掘り下げて建てられているものがありますが、水害を考えるのであれば、こうした物件は避けたほうが無難です。玄関から水が入ってくるだけではなく、下水が流れにくくなり、降水量が多い場合にはトイレや風呂などに下水が逆流してくる危険があるからです。


もし、すでにこうした家屋に住んでいる場合には玄関先に土のうを積む、公道から玄関への境の一部を高くする、止水板を設置するなど、水の進入を防ぐ手立てを講ずることを考えてみてください。


最終更新日:2018年07月17日

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