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東京23区、初心者でも車を運転しやすいまち・運転しにくいまち

2018年08月02日

中川 寛子

東京23区、初心者でも車を運転しやすいまち・運転しにくいまち

足立区◎、世田谷区△、都心×

東京23区、初心者でも車を運転しやすいまち・運転しにくいまち

交通量が多い都心部は初心者には運転しにくい場所のひとつ

運転しにくいのは都心、狭い駅前商店街

沢村氏らが作った、教習の目的によってどこが最適かを記載した地図。取材ではそれぞれ、どんな場所かをお伺いした


今回、東京23区の区ごとに異なる運転のしやすさ、しにくさについて教えてくださるのは、出張でペーパードライバー教習を手がける「サワムラガク」の沢村秋岳氏、坂本厚史氏のお二人。教習受講者が住んでいるまちに出かけて教習を行うため、都内の運転のしやすさには詳しく、ホームページにも区ごとの運転事情がアップされているほどです。


左が沢村氏、右が坂本氏。お二人とも基本、車移動で、まちの様子を日頃から観察しているそうです


区ごとの事情を見る前に、運転のしにくい場所、しやすい場所の概要をまとめておきましょう。まず、運転しにくいのは都心です。その理由は交通量の多さ、道路そのものの複雑さに加え、車線が多く、右左折のために複数車線にまたがる車線変更が必要なことが挙げられます。

 

皇居周辺には車線が多く、どちらに行くべきか、判断に迷うような場面も


「特に皇居周辺は難しく、日本一の難所と言ってもいいほど。逆にここがスムーズに運転できる人なら日本全国どこへ行っても大丈夫です」と坂本氏。


一方通行の細い商店街。駐車車両に加え、歩行者や自転車も通るため、そこをすり抜けて通るのが難しい


狭い道も運転しにくい場所のひとつ。「狭いだけでなく、自転車、歩行者が通り、電柱がはみ出しているような道は難しいですね。具体的には駅前商店街などが該当します。それでも一方通行なら目を向ける範囲が限定されるのでまだいいのですが、双方向通行で反対側からも車、人などが来る場合にはさらに難易度が上がります」と沢村氏。


住宅地の中の細街路。急というほどではないが坂になっており、先が見通せません


狭さに加え、急坂や曲りくねった道など先が見えにくい場所も運転しにくくなります。

運転しやすいのは整然としたまち 

非常に運転しやすいという大田区久が原の住宅街。道幅が広く、平坦でまっすぐ、センターラインもきちんと引かれており、交通量、人通りも少ない道です


逆に運転しやすいのは区画整理、再開発、道路整備などが行われたまち。「こうしたまちでは道路幅が広くまっすぐで歩道あるいはガードレール、センターラインがきちんと作られており、運転のしやすさが考慮されています」と沢村氏。都内ではありませんが、横浜市の港北ニュータウンなどのように計画的に作られたまちも運転しやすいそうです。


考えてみると歩道、ガードレールが整備されているまちは運転者だけでなく、歩行者にも安全なまちです。交通事故が起こりにくくなるだけではなく、バイク、自転車などを利用したひったくりも起こりにくくなります。つまり、道路整備が進んだまちは住む人すべてにうれしいまちということができます。

区ごとに運転のしやすさをチェック 

続いて23区ごとに運転のしやすさ、しやすい場所などを見ていきましょう。


■都心3区:難易度はマックス。慣れてから運転を

千代田区、中央区、港区の都心3区は交通量が多く、首都高速の出入り口が多く設けられているという特殊事情から道路構造が複雑です。そのため、道を知らないとどちらに向かっていいのかが判断しにくく、初心者には運転しにくいことが多いエリア。また、幹線道路以外では意外に細い道、急坂などもありますから、ある程度慣れてからチャレンジしましょう。


■新宿区:難エリアがある一方で運転しやすい場所も

都庁周辺、早稲田鶴巻町周辺、落合界隈など一部に交通量が少なく、道路が整備されていて比較的運転しやすい場所はありますが、総じて交通量が多く、難しいエリアです。


■文京区:本郷通り、本駒込なら運転しやすい

本郷通りは運転しやすいものの、住宅街に入ると道が狭く、坂も多い上にカーブが多いので注意が必要。六義園周辺の、住所でいうと本駒込あたりの住宅街は交通量も少なく、運転しやすい穴場です。


■台東区:道路整備はされているものの交通量が多く、難しい

地図で見ると碁盤の目状に整備された区画が多いものの、主要幹線道路は交通量が多く、観光地が多いので路上を歩く人などもおり、地図で見るよりも運転しにくいエリアです。


■墨田区:停車車両が多いのが特徴

スカイツリーを境に北部は細街路もあり、運転しにくいエリア。一方、南部は区画整備されていますが、停車車両が多く、2車線の道路でも1車線しか使えないため、それほど運転しやすいわけではありません。


■江東区:全体として運転しやすく、初心者にもお勧め

区画整理されたエリアが多いものの、幹線道路沿いは駐車車両が多いのが残念なところ。ただ、大通り以外の住宅街の道路も整備されており、全体としては運転しやすい場所です。特に東大島エリアは初心者でも安心して運転できます。


■品川区:高台の住宅街は運転しやすい

幹線道路は交通量が多く、車線も多いので初心者にはやや難しいエリア。加えて大通りから商店街、住宅街に入ると細街路が多く、かつ人も多いので違う難しさがあります。比較的運転しやすいのは西小山駅、洗足駅、旗の台駅に囲まれた高台の住宅街です。


■目黒区:東山、八雲が運転しやすいエリア


幹線道路ながら比較的流れており、運転しやすいという目黒通り


東山、八雲などの高台の住宅街が運転しやすいエリア。区内の幹線道路である駒沢通り、目黒通りともに極端に交通量が多くないため、初心者でも安心して運転できます。


■大田区:お勧めは久が原、田園調布は坂が難

運転しやすい場所、しにくい場所が混在する大田区。運転しやすいのは久が原や西糀谷、東糀谷、萩中など。逆にしにくいのは急坂が多い山王や京浜急行線の駅近く。田園調布も周囲に急坂が多いため、初心者には不向きかもしれません。


■世田谷区:用賀、成城学園は◎、祖師谷は迷路

大田区同様、両極端な地域が混在する世田谷区。用賀、成城学園、下馬、奥沢などは運転しやすいものの、祖師谷、北沢辺りは細い道、一方通行が多く、分かりにくいのが難。特に祖師谷は迷路と言われるほど。初心者は避けたほうが無難でしょう。


■渋谷区:都心3区に続く難しさ

都心3区に次ぐ運転しにくいエリア。繁華街の難しさは言うまでもありませんが、甲州街道の西側の本町、幡ヶ谷などは細街路も多く、その点の難しさもあります。唯一運転しやすいのは代々木上原駅周辺の大山など、高台の住宅街です。


■中野区:狭さに慣れるまでは避けたほうが無難

幹線道路と細い道で構成されたエリアです。幹線道路は非常に交通量が多く、初心者には不向き。さらに一本路地に入ると、今度は極端に狭く、車種によってはぎりぎりで通過することに。慣れた人でもコンパクトな車をお勧めしたいところです。


■杉並区:中央線沿線は駅近くに商店街が多く、運転には不向き


中央線の駅周辺は広い道路がなく、商店街が多いため、初心者は車で進入しない方が良いかもしれません

 

中央線の駅周辺は商店街が多く、入っていきにくいエリア。また、道路整備はされているものの、古い時期に整備されたため、車社会にはやや不向きです。井の頭通りも2車線にしては狭く、運転しにくい印象があります。


■豊島区:運転しにくいエリア点在

大塚、雑司ヶ谷、要町、千川や西武池袋線の椎名町駅、東長崎駅など都内でも有数の道幅の狭いエリアが点在しています。池袋駅周辺は交通量が多く、場所によっては路上を歩く人も少なくないため、違う意味での難しさがあります。


■板橋区:団地、川沿いは運転しやすいが……

昔ながらの区画が多く残されており、特に東武東上線の駅周辺は狭く、入っていきにくいエリアです。一方で高島平、荒川沿いは整備が進んでいて交通量が少ないので、初心者でも安心して運転できます。


■練馬区:練馬駅以遠は高架化、駅周辺整備で運転しやすく

練馬区は西武池袋線の江古田駅、練馬駅周辺を除けば、比較的走行しやすいエリア。西武池袋線では近年、練馬以遠で高架化、駅周辺の整備が進み、車での移動がしやすくなりました。


■北区:古くからの街区が残り、難しい地域が多い

環状8号線を境にした南側を中心に古くからの街区が残り、坂も多いため、初心者には少し難しい環境です。ただし、西が丘、浮間など道路が整備されている上に交通量の少ない地域もあります。


■荒川区:運転しやすいのは南千住

区画整理があまり進んでおらず、狭い道路が多いため、全体としては運転のしにくいエリアです。ただし、再開発で整備が進んだ南千住だけは別格。ここで慣れてから、他のエリアを走行するようにしたいところです。


■足立区:道路整備が進み、運転しやすい場所多数

区が道路整備に力を入れており、全体として運転しやすいのが足立区。特に環状七号線から北側は初心者にも安心なエリアが多数あります。南側は多少細街路もあり、駅近くは人も多いので避けたほうが良いでしょう。


■葛飾区:古い道が残り、慣れないと難しい

道路整備はある程度進んではいるものの、歩行者が多く、走りにくさを感じる地域。慣れない人には運転しにくいエリアのひとつです。唯一運転しやすいのは水元公園の周辺。一定の道幅がある上に交通量も非常に少ないので、運転の勘を取り戻すためには格好の練習場です。


■江戸川区:初心者に優しいお勧めエリア

平和橋通り、柴又街道、船堀街道など直線で運転しやすい幹線道路が走っており、道路整備も進んでいる運転しやすいエリアです。特に南葛西、船堀、瑞江周辺は走りやすい上に交通量も少なく、初心者に優しい安心な場所です。

道を知る、あらかじめ地図を調べておくことも大事 

簡単に各区の概要をまとめました。最後に運転が苦手という意識を克服するためにひとつ、心がけていただきたいことがあります。それはカーナビに頼りきらず、地図を見る習慣をつけるということ。

 

首都高速の運転は苦手という人が多いようですが、合流に余裕のある出入り口を選べば比較的運転しやすく、それで慣れていけば運転できるようになるといいます。写真は渋滞も少なく、入りやすい首都高2号線、戸越の出入り口


初心者で運転自体に自信がない場合は、そこに道が分からないという不安を抱えると、ちょっとしたことでパニックに陥りやすくなります。自宅からどちらの方向の、なんというまちを通っていく場所に向かっているのか、そうしたアウトラインが分かっているだけでも不安は軽くなり、落ち着いて運転できるようになります。そうすれば不測の事態も避けやすくなります。


実際、ペーパードライバーの教習時、ミスが出やすいのは知らない道なのだとか。「知っている道、調べてある道ではミスは出にくくなります。『調べておいて走ってみる』を繰り返せば苦手意識も薄れ、運転も上手になるはずです」と沢村氏。


道に加え、危ない場所も調べておけば事故を防げます。たとえば一般社団法人日本損害保険協会は日本全国の事故多発交差点マップを出していますが、どこが危ないかを知っていれば用心できます。運転する場合だけでなく、子どもを連れて歩く場合などにも危険個所は知っていたほうが良いはずです。


【取材協力】

最終更新日:2018年08月02日

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