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乗換えがある分、家賃がちょっとお得⁉ 東急世田谷線研究

2019年01月18日

中川 寛子

乗換えがある分、家賃がちょっとお得⁉ 東急世田谷線研究

話題の商店街に公園、お祭りなども

乗換えがある分、家賃がちょっとお得⁉ 東急世田谷線研究

2両編成のコンパクトな路面電車・世田谷線

知る人ぞ知るレトロな路線、東急世田谷線

東急世田谷線は三軒茶屋駅から下高井戸駅までの約5kmを10駅でつなぐ路線です。なによりの特徴は都電荒川線と並び、都内では2路線しかない路面電車だということ。どことなくレトロな雰囲気があるのはそのためです。


都心からだと田園都市線、小田急線、京王線からの乗換の一手間があるためか、あまり知られていませんが、その分、家賃はちょっとお安め。加えて、沿線には商店街、スーパーなどはもちろん、区役所や保健所などもあれば、観光客も注目する古い寺社あり、並木のあるきれいな緑道あり、ミニシアターありと生活を楽しくしてくれるスポットも多数。三軒茶屋駅から順に見て行きましょう。

【三軒茶屋・西太子堂・若林】三軒茶屋徒歩圏でいろいろ利用できるまち 

下北沢へ向かう茶沢通り。バス通りでもあり、商業施設、飲食店などが並んでもいます

 

東急田園都市線三軒茶屋駅周辺は国道246号と世田谷通り、茶沢通りが交差する交通の要衝。駅周辺には何軒ものスーパーにいくつもの商店街があり、生活に必要なものは徒歩圏ですべて揃います。昔ながらの路地にはレトロな雰囲気の飲食店街が広がっている一方でしゃれたカフェや個性的な飲食店もあり、様々な楽しみ方ができるまちと言ってもいいでしょう。

 

東急世田谷線三軒茶屋駅。夕方になると光が入ってきれい


東急世田谷線はその三軒茶屋のシンボル・キャロットタワーの敷地内に駅があり、車両はコンパクトな2両編成。駅員さんがいるのは三軒茶屋駅と上町駅、下高井戸駅だけでそれ以外は無人駅です。運賃は全区間均一で大人150円、子ども80円(ICカード利用の場合は大人144円・小児72円。2018年現在)。残念ながら、東急各線、小田急線、京王線との間での乗継割引などはありません。

 

西太子堂駅から三軒茶屋駅方向。歩いても十分行ける範囲で、キャロットタワーがすぐ近くに見えます


三軒茶屋駅を発車すると西太子堂駅、若林駅と駅が続きますが、この2駅は三軒茶屋徒歩圏。三軒茶屋駅から西太子堂駅間はわずか300mしかありませんし、若林駅までも900mほど。平坦な場所でもあり、歩いてでも、自転車利用でも三軒茶屋駅まで楽々行けます。そのためか、両駅周辺にはあまり店はなく、買い物などには三軒茶屋駅周辺を利用している人が多いようです。

【松陰神社前】個性派ショップ続々、沿線有数の人気のまち

人気のパン屋さん店頭。わざわざ遠くから買いに来る人もいるほどです


 最近、雑誌などにもしばしば取り上げられるようになった話題のまち、松陰神社前。駅自体は他の駅同様に小さく、のんびりした雰囲気も共通ですが、商店街を歩いてみるとどことなくしゃれたカフェやこだわりの食品を置く店などが点在。夜遅くまで営業している飲食店なども増えており、住みやすいと評判です。 

 

世田谷線沿いにあり、しばしばイベントなどが開かれている複合施設「松陰PLAT」


また、地元の人たちが集まってのイベント、マルシェなどもしばしば開かれており、フレンドリーな雰囲気も魅力のひとつ。せっかく住んでいるなら地元で友達を作りたい、人間関係を大事にしたい人にはおすすめです。


商店街を抜けたところにある松陰神社


駅名となった松陰神社は明治維新で重要な働きをする人々を教育したことで知られる思想家、教育家であった吉田松陰を祀った場所。2017年に隣接する区立若林公園との一体化整備が完成し、散策したり、ベンチで本を読んだりするのにも楽しい場所になりました。

【世田谷】区役所に大学、公園もあるまち

世田谷区役所。近代建築の巨匠・前川國男の設計として有名です

 

松陰神社に隣接する若林公園の話を書きましたが、その公園に隣り合うのは国士舘大学。さらに国士舘大学と道を面して向かい合うのは世田谷区役所です。世田谷区役所の最寄り駅は松陰神社前と世田谷駅となっており、両駅間の短さがお分かりいただけるでしょう。徒歩圏にいろいろな施設があるのがこのエリアで、世田谷区役所には保健所、隣接して区民会館なども。様々な役所関係の手続き等には便利な場所です。


世田谷区役所と道を挟んで反対側にある国士舘大学。様々な施設が集中しています


 国士舘大学では春と秋に一般の人を対象にした公開講座を開いており、ご近所で安価に語学や書道など学びたい人ならお得かもしれません。学内の施設を利用した太極拳やゴルフ、水泳などの講座もあります。学びという意味では世田谷区は区内にある5大学と連携、インターネットを経由した公開講座「せたがやeカレッジ」を開いてもいます。 

【上町】世田谷名物「ボロ市」が開催されるまち

12月、1月に開催される世田谷区名物「ボロ市」のメイン会場、ボロ市通りの最寄りが上町駅です。これは安土桃山時代の発祥と言われるイベントで、元々は農機具や正月用品が売られていたそうですが、現在では骨董品や古着その他、様々な商品が並びます。開催日には世田谷線のダイヤが増発されるなどで賑わい、時として渋滞も。通勤時などに影響を受ける可能性もあるので、この地域に住む人は日程を忘れないようにしたいところです。

 

ボロ市通りと世田谷代官屋敷。普段は静かですが、ボロ市の時には動けないほどの人が出ます


ボロ市通りの中心にあるのが世田谷代官屋敷。江戸時代中期以降、この地域の代官を務めた大場家の役宅で、住宅建造物としては都内で初めて国の重要文化財に指定された建物です。周囲には寺社、欅(けやき)の巨木などが残されており、歴史のある、地盤の安定した土地であることが分かります。


上町駅前にある銀行周辺にバスの停留所があり、上町始発の路線も


ただし、ボロ市通りはイベント時以外はそれほど繁華な通りではありません。日常の買い物などは上町駅近くのスーパーや商店街を利用するのが賢明。また、上町は渋谷からのバス路線のうちでは本数が多く、また、他の路線も上町経由が多いため、バスの使い勝手の良いまちのひとつ。上手に使い分けてみてください。 

【宮の坂】招き猫で有名な豪徳寺最寄り駅

最近では海外からの観光客も写真を撮りに来る、インスタ映えするスポットとして人気のようです。実際には向かい側にも招き猫がいて、圧倒的な数です

 

招き猫で有名な豪徳寺の最寄り駅が宮の坂です。豪徳寺はその昔、世田谷を領地としていた井伊家の江戸の菩提寺で、境内には幕末の大老で、日米修好通商条約に調印し、日本の開国近代化を断行した井伊直弼の墓があります。右手をあげた招き猫が1000体以上(数えられず)も供えられた招福殿が有名ですが、広い境内の中には歴史を感じさせる建物も多数あり、静かな散策コースとしてお勧め。季節には紅葉なども楽しめます。


世田谷八幡宮境内。このエリアには境内のみならず巨木が多く、夏には蝉の声がよく聞こえます

 

宮の坂駅近くにはもうひとつ、世田谷八幡宮という神社があります。宮の坂という駅名はこのお宮の脇の坂にちなんだものと言いますから、駅にとっては大事な神社です。ここはその昔、豊作を感謝するために奉納相撲が行われるなどしていたため、境内に土俵があり、秋には実際に相撲が行われているとか。


歴史のある、静かで緑も多いエリアですが、駅前にはコンビニエンスストアがある程度で、周囲は住宅ばかり。もちろん、少し歩けば他駅の商店街が利用できますが、すぐ何かを買いに行きたいという時にはあまり便利ではないことは知っておきましょう。

【山下】小田急線との交差駅は並木のきれいな住宅街

山下駅近くのレトロな雰囲気の商店街


小田急線豪徳寺駅と交差するようにあるのが山下駅です。両駅を中心に商店街が伸びており、スーパーや市場なども。細い道に面した商店街ですが、飲食店や居酒屋、ブティック、美容室に各種教室など幅広い業種が揃っており、中には焼き芋専門店や日本にはここだけという極太春雨(激辛料理)の専門店など変わった店もあります。昔ながらの雰囲気を残す駅前がある一方で、しゃれた焼き菓子などを出す店もあり、買い物するのが楽しい場所です。

 

ユリの木公園とユリの木通り。広い通りですが、車の交通量はそれほど多くありません


山下駅の西側に伸びる北沢川緑道ユリの木公園の緑豊かで整然とした眺めもこのまちならでは。これは北沢川の暗渠(あんきょ)を緑道にした細長い公園で、並走するユリの木通りをまっすぐ行くと小田急線の経堂駅に出ます。経堂駅周辺は商業施設、飲食店も多く集まっており、しかも個性的な店が多いのが特徴です。

【松原】首都圏に40店舗あるスーパー発祥の地

山下駅から松原駅、下高井戸駅までの沿線は基本的には住宅地。一戸建てや低層の集合住宅、アパートなどが多く、3階建て以上の建物は駅周辺くらいでしょうか。かつては企業の社宅などが多かったエリアですが、最近はマンションなどへの建て直しが進んでいます。駅から離れるとさらに静かで緑が多く、落ち着いた暮らしをしたい人にはおすすめ。平坦な場所なので、自転車利用も楽ちんです。


駅の右手に見えている白い塀部分で現在スーパーの建設工事が行われています

 

商業施設があるのは駅周辺。実は松原は現在、東京を中心に40店舗を有するスーパー「オオゼキ」発祥の地で、いつもは静かな場所ながら、青空市やセール開催日などには買い物客が集まり、賑わいます。現在は建て替え中で少し離れた仮店舗での営業ですが、この店があるからここに住んでいるという人もいるほど、熱烈なファンもいる店。安定した品揃えと価格は住む人にとってうれしいポイントです。

【下高井戸】京王線に市場、ミニシアターもある学生街 

世田谷線からは線路を渡ったところにある下高井戸駅前市場


下高井戸駅は京王線下高井戸駅と隣り合う場所にあり、2駅が利用できるまちです。日本大学文理学部、日本大学櫻丘高校などがある学生街であり、まちでも若い人の姿を多く見かけます。まちの名物は駅前にある、闇市の雰囲気を残す下高井戸駅前市場。昔ながらの雰囲気の魚屋さん、肉屋さん、豆腐屋さんなどが入っています。もちろん、市場以外にも商店街があり、活気のあるまちです。


ごく普通の建物2階にある下高井戸シネマ。他ではなかなか上映されない作品がかかっていることもあり、ファンも多いとのこと

 

もうひとつ、このまちならではの存在がミニシアター「下高井戸シネマ」。ビルの2階に入っており、毎日5本、それぞれに違う映画を上映しています。作品によって料金は異なりますが、封切館よりは安く見られることが多いのがうれしいところ。仕事終わりにでも見に行ける場所に映画館のある暮らしは他ではないはずです。 


以上、知る人ぞ知る東急世田谷線をご紹介しました。のんびりした雰囲気としゃれた店、静かな住宅地が広がる沿線がお好きなら、一度、現地を訪ねてみてはどうでしょう。



最終更新日:2019年01月18日

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