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賃貸でも室内を好きなようにカスタマイズしたい! DIY可物件...

2019年04月18日

中川 寛子

賃貸でも室内を好きなようにカスタマイズしたい! DIY可物件の事例紹介

DIYで好みの空間を作ろう

賃貸でも室内を好きなようにカスタマイズしたい! DIY可物件の事例紹介

モデルルームが作られており、仕上がりのイメージがつきやすい本多マンション。この写真に写っている部屋と同タイプの場合、ソファの背後の壁紙は自分で選べ、壁(写真右側)の色も塗れます。写真左側の壁もあまり奇抜な色でなければ色を塗るなどは可能です(家具、照明、小物類は付いていません。以下同)

何をどこまでできるかは物件次第

2013年以来、国土交通省がDIY型賃貸借の普及に取り組んでいることから、以前に比べれば賃貸でもDIYができる物件は増えてきました。とはいえ、まだまだ全体の中では非常に少なく、かつ物件ごとにできることが異なります。まずは、ここでいくつか、実際にDIYができる事例をご紹介しますので、自分が何をどこまでやりたいかを考えてみましょう。

事例1:できる範囲は限られるがDIYサポート体制も。本多マンション

最初にご紹介する本多マンションは都営大江戸線練馬春日町駅から歩いて8分。築39年と古めで、そのため、室内をリフォームするのに合わせ、DIYも可としています。本多マンション以外でも大半のDIY可物件には建物が古い、駅から遠いなど多少不利な要素はつきもの。ただ、設備その他がきちんとリフォームされている物件なら問題はないはずですから、DIY可の範囲と同時に他の部分がどの程度改装、交換されているかも確認しておくと安心です。


キッチンの設備などは新しいものに交換されています。キッチンの壁面はペンキを塗ることも、この部屋のようにタイルを貼ることも可能。部屋全体の色味などに合わせて選べます

 

さて、本多マンションの場合は壁、床、天井からキッチン、風呂、トイレや洗面所、下駄箱など暮らすために必要な部分はすべて最初から用意されています。元々の間取りは2DK、3DKという物件ですが、それぞれ1LDK、2LDKと間取り変更されるので、古さは感じないはず。


「DIYできるのはキッチンや玄関・廊下、リビング、元和室を改装した寝室の壁面、和室を改装した洋室の引き戸。ペンキ、襖紙、輸入壁紙などいくつかの選択肢が用意されており、指定されたインテリアショップで自分が好きな品を選び、それを塗る、貼るなどと好きにできる仕組みです。住むためのベースになる部分は作ってあるので、壁の塗装など手のかかる部分は入居後早い時期に館内にいるDIYサポーターに手伝ってもらって2日間くらいで仕上げていただき、後からやりたい部分はゆっくりと考えていただく感じです。モデルルームがあるので、それを参考にすれば仕上がりイメージも掴みやすいはずです」(企画を担当するハウスメイトパートナーズの伊部尚子氏)。


モデルルームのコーディネートは賃貸住宅のリノベーションなども多く手掛ける夏水組。しゃれた小物も置かれており、インテリア自体も参考になります

 

初心者にも安心なのは同じ建物内にDIYer’s PartyというDIYをサポートしてくれる人達が入居しており、相談に乗ったり、DIYを手伝ったりしてくれるという点。これは賃貸業界ではほとんど行われたことのない取組みで、何もやったことがない人でもこれならできそう。道具も貸してもらえるので、気軽にDIYができます。特に2019年4月までに入居される場合にはペンキ、壁紙などの費用を大家さんが負担するというおまけもあります(以降の負担は未定)。


ノウハウを教えてもらったり、道具を貸してもらうなどに加え、実際の作業を手伝ってもらうこともできる


DIYをした場合、退去時の原状回復をどこまでやるかが問題になりますが、同物件では前述の部分以外でも許可を受けてやったものについては原状回復は不要。きちんと相談しながらであれば、前述部分以外でも自分好みにできる可能性があるわけです。

事例2:室内はいじり放題。アパートキタノ

本多マンションのようにDIYしても良い範囲を決めた上で、オーナーや管理会社に事前に相談してから実際の作業に移るという形を取る物件が多い一方、なんでも好きにして良いという自由な物件もあります。京王線北野駅から徒歩10分、坂の上にあるアパートキタノがそれで、こちらも築25年と建物自体はやや古めです。


部屋は19㎡のワンルームで、内装材は入居者がシナ、ラーチ、ラワン、OSB、MDFという5種類から好きに選べます。いずれもホームセンターで買える素材でその上なら釘を打とうが、棚を吊ろうが、色を塗ろうが何をやっても良いとされています。

 

入居前の部屋。収納、洗面所やトイレなどの水回りは以前のまま。キッチンと洗濯機置き場は新しいモノに取り換えられています。また、改修時に利用した端材が残されていることもあり、それを利用して棚などを作る人もいるそうです


「この前、入居を決めた人は『部屋で絵を描きたい、でも賃貸だと部屋を汚さないように養生をする必要があり、それが面倒くさいから、汚しても良い部屋を探していた』とか。もちろん、原状回復も不要です」と企画を担当するハンディハウスプロジェクトの加藤渓一氏。


入居されている方の部屋を見せていただくと床に色を塗ったり、壁の一部を違う素材に変えていたりと自分の好みでアレンジして楽しんでいらっしゃる様子。他にも大胆に大きな棚を作って、それを収納兼デスクのように使っているなど、現在入居中の部屋はそれぞれ全く異なる雰囲気でした。


見せていただいた一室。お住いの女性は模様替え、DIYが好きとのことで、いろいろ自分で手を入れていらっしゃいました。右の壁の一部を有孔ボードに変更、モノをひっかけられるようになっています

 

梁からもモノが吊るせるようになっており、部屋のアクセントになっていました


こちらは壁に長い木材を打ち付けて棚、テーブルとして使っている男性の部屋


壁に釘を打っていろいろな品をぶら下げてもいました

事例3:物件によってできる範囲もそれぞれ。omusubi不動産 

扱っている物件のうち、9割ほどがDIY可というのが千葉県松戸市の新京成電鉄新京成線八柱、JR武蔵野線新八柱駅近くにあるomusubi不動産。古い団地やマンション・木造アパートなどの一室、一戸建て、ビル一棟などと建物の種類や築年数、状態などは実に様々で、DIYして良い範囲も物件次第。


この部屋は入居者が壁紙を張り替え&床張り替え。古い木部は残してありますが、それでも古さは一掃されています


こちらは壁を塗装、畳・襖を変えた部屋。和室ではあるものの、ずいぶんとモダンな感じになっています


「原則として、建物所有者が負担するのは躯体や構造、電気・ガス等のライフライン整備などその部屋、建物に住めるようにし、価値を維持するために必要な部分ですが、物件や所有者の状況などによって個別に相談にものっています。入居者が手を入れても良いのはクロスや床の張り替え、キッチン設備の交換など自分の好みの空間にするための部分ということで考えています」と同社の若林あきら氏。具体的には建物の傾きや雨漏り、白アリ対策、給湯器交換などが所有者負担です。


そうした基本を踏まえ、同社では建物・設備の状態を把握し、所有者・入居者双方に十分に説明をした上で納得してもらってから住んでもらうようにしています。さらにDIYに限らず、専門家に依頼してやる場合でも改装時には必ず、改装届を出してもらい、そこで内容を確認した上でやってもらうのだとか。


「DIY不可の物件に比べると調査、説明などに非常に手間がかかります。それがDIY可物件を扱っている不動産会社が少ない理由のひとつかもしれませんね」

DIY可物件は物件、会社を絞って探す 

では、DIY可物件はどうやって探せばよいのでしょう。omusubi不動産の若林氏の言葉通り、DIY可物件は管理はもちろん、仲介時にも手間がかかることもあり、扱う・扱わないが不動産会社によって分かれます。それを考えると、過去に扱った経験がある、手がけている会社に問い合わせてみるのが手です。また、omusubi不動産やハンディハウスプロジェクトのように自社オフィスをリノベーションしている会社であれば、DIYにも理解があるはずです。


もうひとつ、まちづくりに関与している会社も期待できます。まちづくりでは空き家をリノベーションで再生、それを拠点にする手法を取ることが多いからです。たとえば、南北線の赤羽岩淵駅周辺で活動する岩淵家守舎は地元に多く残され、空き家化しつつある長屋を順次改装、DIY可能な賃貸として若い人たちに貸し出すことで地域の活性化を考えているとか。そうした会社の情報を注意してチェックしておけばDIY可物件に出会えるかもしれません。

 

長屋が集まっている区画を少しずつリノベーションしていくというプロジェクトを岩淵家守舎が手がけています。こちらが改装前の状態


改装後。左側の店舗併用住宅2戸はカフェ、自転車屋さんが入り、2階に住宅が2戸、右側の4戸が住宅になっています


ただ、扱っていなさそうな不動産会社に問い合わせてみることにも意味はあります。問い合わせによってDIYを借りたい人が多いことに気づいてもらえれば、では扱ってみようと思う不動産会社が出てくるかもしれないからです。

キッチンのDIYでは燃えにくい素材を使おう

最後に実際のDIYでひとつ、注意しておきたいことを。それが「内装制限」です。住宅、特に集合住宅で怖いのが火災です。そこで建築基準法では火を使う場所では内装に制限を設けています。非常に簡単にいうと燃えにくい素材を使いなさいということです。


そのため、キッチンに手を入れる時には壁、天井の素材に注意、燃えにくい準不燃の材料を使ってください。ホームセンターなどで売られている材料の多くには表示があるので、それを見る習慣をつけさえすれば簡単に選べます。一部の輸入品を除けば現在の建材の多くは準不燃以上の防火性能を備えているので、それによって選べる建材が少なくなる心配はありません。


建材以外の、たとえばすのこや竹材のような素材は使っても違反にはなりませんが、確実に危険は高くなります。簡単に利用できるからか、キッチン回りにこうした素材を使っている例をよく見ますが、できるだけ避けていただきたいものです。


注意すべき点はありますが、自分で自分の好きな空間を作るのは楽しい作業。すてきな部屋を目指して、まずは物件探しから始めてみてください。



【取材協力】

最終更新日:2019年04月19日

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