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ここ20年ほどで注目のまちに変貌 おしゃれなまち「中目黒」の...

2019年09月12日

中川 寛子

ここ20年ほどで注目のまちに変貌 おしゃれなまち「中目黒」の素顔

意外に庶民的でレトロな雰囲気も

ここ20年ほどで注目のまちに変貌 おしゃれなまち「中目黒」の素顔

中目黒駅前の交差点。いつも人が集まり、賑わっています

中目黒は20年少し前から変わり出した

中目黒は雑誌などにもしばしば登場する、おしゃれなまちとして知られていますが、その一方で通りから一本裏に入ると路地や階段、坂があり、古い木造住宅などが残るまちです。また、駅から歩いて3分のところには銭湯があったり、昭和5年創業の酒屋が当時のままの建物で営業していたりと、実は意外に庶民的でレトロな雰囲気もあるまちなのです。


それもそのはず、中目黒に注目が集まり出したのは意外に新しく、ここ20年ほどのこと。手元に1990年に住宅情報誌の別冊として出版された「エキサイティングTOKYO暮らし」という冊子があるのですが、そこに「今ならここに住みたい」というまち紹介の記事があります。1990年時点の人気のまちということなのですが、そこに中目黒は取り上げられていません。同じ東急東横線沿線周辺では「渋谷・恵比寿・代官山」「自由が丘・学芸大学」が取り上げられているというのに、です。1990年前後には中目黒はまだ人気ではなかったのです。同様に1999年に出された「わくわくワンダータウン」という冊子でも中目黒は登場していません。

2000年以降、桜、再開発などで注目を集めるように

ところが、2000年以降、少しずつ露出が増え始めます。目黒川の桜が話題になり始め、2002年、2009年には駅前再開発が行われ、中目黒ゲートタウン、中目黒アトラスタワーが登場します。


目黒銀座商店街から中目黒アトラスタワーを見たところ。最近までこれがなかったことを考えると、この間の変化が分かります


特に目黒川の桜は2010年以降、爆発的に人を集めるようになっており、桜の時期の目黒川沿いは一方通行になってしまうほど。満員電車のような混雑ぶりです。その人出を期待して、川沿いのマンションや住宅などが店舗に変わってきたのもここ10数年ほどのことです。


2013年に撮影した目黒川の桜。この前後から人出が増えはじめ、警備の人たちが目に付くようになったことを覚えています


また、中目黒周辺には芸能プロダクションが多いのですが、インターネットを通じて一般の人がそうした情報に触れられるようになり、関心を集めるようになったのも中目黒人気の遠因かもしれません。


2016年に開業、話題になった中目黒高架下も元々は普通の飲み屋さんや小さな工場が集まる、ごく庶民的な雰囲気だった場所。2008年から始まった中目黒駅改良工事、高架橋の耐震補強でそのほとんどが閉店、新たにオープンしたのですが、個人店の親密な雰囲気を残していながら、しゃれた味を楽しめると開業早々から今も賑わっています。


きれいになって以降、若い人や女性の姿も増えた中目黒高架下

一本裏通りが変わっていない2つの理由

ただ、東急東横線と直交して走る山手通り沿いや目黒川沿い、高架下などは元々繁華でしたし、ここ20年ほどでさらに変わってきてもいますが、それ以外の場所では意外に昔の姿を残しています。理由は大きく2つあります。


ひとつは地形的なもの。中目黒駅を含め、山手通りと目黒川にはさまれた地帯は細長い低地になっていて、代官山駅、恵比寿駅、一駅先の祐天寺駅のいずれの方向から歩いても坂の下、底にあたります。


祐天寺駅方面から中目黒方面を見たところ。長く、急な坂が続いています


そのため、北に向かっても、南に向かっても坂や階段が多く、ところどころには昔の川跡も。特に川跡周辺は土地の区画が小さく、建物を建替えたり、大きくしたりが難しいため、古い建物が残りやすいのです。


元は川だった場所の多くは緑道になっています


もうひとつの理由は用途地域によるもの。山手通り沿いは商業地域、その外側は準工業地域となっており、比較的大きな建物が建てられるのですが、その背後は一部に第一種住居地域があるものの、すぐに第一種低層住居専用地域という規制の厳しい地域。そのため、建てられる建物の高さが10mまでに決められているなど各種の制限があり、大きくまちの風景が変わることがないのです。

 

こちらは代官山方面へ向かう上村坂。この坂の手前までは飲食店やブティックなどがありますが、それより先は住宅ばかり。用途地域が変わるためです

坂、階段に路地もあり、古い住宅も点在

実際に歩いてみると道路が急に階段になっている場所があったり、この道幅では建替えは難しいだろうというような路地もあります。そんなエリアには古いアパート、一戸建てなどが残されており、どうしても中目黒周辺に住みたい人なら古くても良いことを条件に探してみる手も考えられます。ただし、古い住宅の場合、和式トイレだったり、風呂無しだったりもしますから、その辺りの覚悟は必要です。


特に目黒川の南側にはこうした途中から階段がある道がいくつも見受けられます


ただ、幸いなことに近年、だいぶ少なくはなりましたが、それでも目黒川周辺にはいくつか銭湯が残されています。銭湯は多くの水を要し、水を流す業種であることから、川沿いや低地に立地することが多いのです。周辺に古いアパートが残されていることも存続している理由でしょう。 

 

駅から徒歩3分という近距離にある光明泉という銭湯。内部はかなりモダンで、飲みに行く前に入りに来る人などもいるそうです


中目黒の庶民的でレトロな雰囲気は目黒銀座商店街(通称めぎん)にも残されています。前述した創業の昭和5年以来の建物で営業している酒屋さんの並びには同時期に創業した鍵店(残念ながら建物は新しくなっていますが)がありますし、商店街の中にはレトロな書店、古書店、雑貨店なども。


最近はこの商店街にも新しい店が増えていますが、その中には古い店舗をそのまま使って店を開く人も増えており、店舗が入れ替わっている割には雰囲気が大きく変わっていないのも面白いところです。


最近は商店街から一歩入った路地に住宅を転用した店舗やレストランなども登場、隠れ家として人気を呼んでいます

  

おしゃれなまちと言われる中目黒ですが、いつもと違う道を歩いてみると意外な素顔が楽しめます。遊びに行くのではなく、住んでみたいと思って行くのなら、そんな素顔もしっかりチェックしてみてください。


中目黒徒歩圏にあるもう1軒の銭湯、大黒湯。こちらはレトロな雰囲気が特徴です



最終更新日:2019年09月13日

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