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防犯や資産価値にも影響あり? 散歩が楽しいまちに住もう

2019年09月30日

中川 寛子

防犯や資産価値にも影響あり? 散歩が楽しいまちに住もう

見た目は大きな要素

防犯や資産価値にも影響あり? 散歩が楽しいまちに住もう

自由が丘の緑道。花や桜があり、ベンチが置かれ、散歩が楽しく人気の場所のひとつです

散歩が楽しいまちは気持ち良い景観のあるまち

いろいろなまちの中でもブランド力がある、いわゆるお屋敷街はどこも街並みがきれいです。たとえば、首都圏の代表的なお屋敷街・大田区田園調布は可愛い駅舎を中心に並木道が放射線状に広がる美しい景観で全国的に知られています。まちを作る段階で道、並木がきちんと計画されており、家の建て方その他のルールが決められていたのです。加えて住む人達がそのルールを守り、まちに誇りを持って住んでいることが景観を守っています。歩いてみると分かりますが、違法にゴミが捨てられているようなことがないのです。


田園調布の街並み。見事な並木が夏場も緑陰を作ります

 

緑の多い、ゴミの放置されていないまちは歩いて楽しいまちのひとつといえるでしょう。もちろん、それだけではなく、桜並木や各戸それぞれの豊かな植栽、歴史的な建物、しゃれた住宅、地域の歴史を感じる路地、遊歩道やせせらぎが整備されているようなまちも歩きたくなります。どのような形であれ、心地よい景観のあるまちが散歩の楽しいまちというわけです。

 

桜並木は落ちた花や枯葉の手入れなどが必要で、きちんと維持されているまちは地元の人たちの努力があるようです

散歩の楽しい、きれいなまちは犯罪に遭いにくい

そうした散歩の楽しいまちにはいくつものメリットがあります。ひとつは防犯面でのメリット。ゴミが違法に放置された路地と、きれいな花が咲く路地であれば、多くの人はきれいな花が咲く路地を歩くでしょう。人が歩く、人の目がある場所では犯罪は起こりにくくなります。犯罪者は人の目を嫌うからです。


また、面白いことに人はひとつ、ゴミが捨てられているところには躊躇なく自分もゴミを捨てますが、まったく捨てられていない整然とした場所に捨てることにはためらいを感じます。路上を観察していると分かりますが、放置されている自転車の前かごにひとつ空き缶が投じられると翌日には2つになり、次の日にはさらに増え……。


実際に警視庁の住まいの防犯をまとめたサイト「住まいる防犯110番」内の侵入者プロファイリングを読むと侵入者は近所の人にじろじろ見られると侵入を諦めるものですし、周辺にゴミが放置してある家は侵入しやすいと思うものなのだとか。ゴミ出しルールが守られていない場所は狙われやすいと考えると、まち選びのみならず、マンションやアパートなどを選ぶ時にも同様の視点でチェックすると安全と言えます。


また、空き巣などの侵入盗犯以外では放火もゴミが誘発します。東京消防庁によると例年の出火原因第1位は、放火で、しかも狙われるのは住宅の周囲に置かれたゴミ、ルールを守らずに出されたゴミなど。ゴミの多い、見た目が悪いまちはいろいろな意味で危険というわけです。

散歩の楽しい、きれいなまちは資産価値が高い

二つ目のメリットは資産価値です。歩いて楽しい、美しい景観は財産になるのです。いわゆるお屋敷街はその最たるもの。たとえば、練馬区の都立石神井公園内の石神井池の北側には区内屈指のお屋敷街があります。ここは隣接する三宝寺池一帯が風致地区に指定された際に景観を保護するために人工的に水路をせき止めて作られた池に南面しており、住宅からは公園が望めます。公園は将来にわたって風景が変わらない場所であり、その緑と水が望める立地ですから、それが評価されないわけはありません。


石神井池を挟んで対岸が人気の住宅街。池沿いの土地は限られているため、希少性もあります

 

それ以外にも高台で周囲の街並みを見下ろせたり、新宿や渋谷などの眺望が楽しめるような住宅街も散歩して楽しく、資産価値も高いまちです。


代々木上原の住宅街。なぜか、コンクリート打ちっ放しなどモダンな住宅が多く並んでいます

楽しく歩くことは健康長寿にもつながる 

もうひとつ、今後、大事になって来るだろうことは散歩が楽しいまちは長生きできるまちかもしれないという点です。高齢者の場合、骨折などで寝たきりになるとそれが認知症発症のきっかけになりやすいとはよく聞きます。その一方で日常的によく歩いている人は認知症になりにくいという研究も。


といっても、毎日定期的に歩くためには、散歩が楽しいまちでなければ続きません。そう考えると、散歩が楽しいまちは健康に長生きするために良いまちと言えるかもしれないのです。


それ以外でも散歩をしていれば人と会い、会話が生まれます。となれば孤独感を感じずに済みますし、そこからコミュニティーが生まれることもあるでしょう。それがまちへの誇りや愛着につながれば、まちを大事にしようという気持ちにつながり、落ちているゴミを拾う行動につながります。つまり、散歩が楽しいまちには良い循環が生まれやすく、住んで楽しいまちにもなるということ。長く、気持ちよく住み続けたいと考えてまちを選ぶなら、散歩という観点でまちを見る手もあるのではないでしょうか。



参考サイト 

最終更新日:2019年09月30日

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