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街の秩序と調和を守る「建築協定」の細かすぎるルール

2014年11月27日

やじろべえ株式会社

街の秩序と調和を守る「建築協定」の細かすぎるルール

5分で分かる! 住宅用語シリーズ

街の秩序と調和を守る「建築協定」の細かすぎるルール

建物の高さ、意匠などを制限する「建築協定」とは?

美しい街並みを守る「建築協定」

住む場所を決める観点は人によりさまざまですが、そのひとつとして「街の景観」が挙げられるのではないでしょうか。建物のデザインや色彩に統一感があり、調和のとれた街並みはやはり心地よいですからね。しかしながら、そうした街並みが気に入って家を買ったのに、その後お隣やお向かいに超奇抜な建物ができてしまい、せっかくの雰囲気をぶち壊されてしまう可能性もゼロではありません。美しさの基準は人それぞれですし、他人の家の外観の意匠をコントロールすることは不可能ですから致し方ないのかもしれませんが…。

ただ、地域によっては住民同士で「建築協定」を結び、美観の維持に努めているケースもあります。そうした地域では自らがマイホームを建てる際にも当然、色彩やデザイン、構造に対してそれなりの制限を受けるわけですが、協定により景観が将来にわたって保たれていくので安心です。

では、この「建築協定」、具体的にはどんなものがあるんでしょうか?
いくつかの具体例を見てみましょう。


かなり細かく、厳密なルール

なお、建築協定が結ばれているエリアについては各自治体の建築担当課などで調べることができますし、ホームページでエリアと協定内容を公開している市区町村もあります。

たとえば横浜市には現在18区182地域に建築協定が結ばれています。特に青葉区は52地域の建築協定が認可されていて、美しい住宅街を住人一丸で守っています。

その一部をピックアップしてみました。


【神奈川県横浜市「あざみ野地区(第一)」建築協定】
・建物は一戸建個人住居専用もしくは医院(獣医院を除く)併用住宅とする
・建物の高さは地盤面から最高9m、軒の高さは6.5mを超えないものとする
・敷地の分割はできないものとする
・地盤面(宅地造成完了時)を変更することはできない
・隣地境界線と建物の外壁の距離は1m以上とする
・地階を除く階数は2以下とする
・設置する便所は水洗式としなければならない


と、けっこう厳密。建物の高さや階数、さらにはトイレの仕様に至るまで、かなり細かくルールが定められているようです。

また、なかには建築協定によって独自に建ぺい率のルールを定めたり、敷地内の緑化について言及している地域もあります。たとえば下記、千葉県船橋市のケース。


【千葉県船橋市「前原信和住宅地区」建築協定 ※一部を抜粋】
・建築物(附属建築物を含む)の建ぺい率(建築面積の敷地面積に対する割合)は、10分の6の数値を超えないものとする
・敷地内の空地は周辺の環境との調和を図るよう緑化に努めるものとする


このほか、色彩や屋根形状などのデザイン、看板・広告物の制限といった「意匠」にまで踏み込んだ建築協定を結んでいるエリアもあります。


【大阪府高槻市「阪急弥生が丘住宅」建築協定 ※一部を抜粋】
・建築物の色彩、形態、意匠等は良好な住宅地に調和するよう努めるものとする

【大阪府高槻市「奥天神町一丁目住宅地区」建築協定 ※一部を抜粋】
・4m以上の広告塔及び看板などの工作物をつくることを禁止する


全国各地の住宅街で独自の協定が結ばれている

ちなみにこれらの協定に違反した場合は運営委員会より是正措置が勧告され、それでも改善されない場合は法廷にて争われることに。協定の有効期間は一般的に5~10年で、期間満了ごとに見直しがはかられますが、そのまま自動更新としているケースもあるようです。

というわけで、調和と秩序を好む人にとって建築協定は大きなメリットといえそうです。まあ、逆に外観にとことんこだわった斬新な家を建てたい人には不向きの制度ではありますが…。
ともあれ、もし検討しているエリアがあるのなら、その地域の協定内容をチェックしてみるといいかもしれません。


最終更新日:2018年08月31日

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