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事故物件を集めていたら、人に家を貸す仕事が怖くなりました

2015年03月13日

夫婦漫才

事故物件を集めていたら、人に家を貸す仕事が怖くなりました

面白不動産インタビュー(2)

事故物件を集めていたら、人に家を貸す仕事が怖くなりました

10年間、事故物件情報を集め続けてきた大島さん。

警視庁『犯罪情報マップ』に先駆けて事故物件情報サイトを運営していた

最初に断っておくが、今回紹介するのは、「面白い」ではなく、怖い不動産だ。本業の不動産業に役に立つように集め始めた事故物件情報だが、不動産業が抱える事故発生の可能性に怖くなり、本業を事故物件サイトの運営にシフトさせてしまった。警視庁生活安全部が「地理情報システム」を活用した『犯罪情報マップ』を公開して話題になっているが、10年前から事故物件情報の投稿サイトを運営している「大島てる」さんのインタビューをお届けしたい。

警視庁の『犯罪情報マップ』。大島さんは、「丁目単位での治安が視覚的に分かるのはありがたいが、個別物件(点)のピンポイントでの検索ができず,不動産業界にとっては使い勝手があまりよくありません」とコメント。


死を扱った物件サイト「大島てる」

大島さん(37歳)は、「大島てる」という名前で、事故死に関連した不動産物件の情報を集めている。2005年からスタートさせ、10年で国内2万件、海外1万件の合計3万件の情報を集めた。「大島てる」という名前は不動産賃貸・管理業を営んでいた彼の祖母の名前から取っている。

これから買おうとしている、借りようとしている不動産物件が、殺人事件や自殺、孤独死が起きた場所だったらどうだろう。その物件が、いわゆる事故物件かどうかをチェックしたいときに、このサイト「大島てる」は参考になる。

事故物件サイト「大島てる」での神奈川県横浜市山手町の検索画像。左上のエリアの事故物件の多さと、がけを挟んだ、事故物件の少ない高級住宅街とのコントラストが明確だ。大島さんはこれほど明暗がくっきりしている場所はない、と語った。


不動産は隣同士でもまったく違う値段がつく個別性が強い商品

大島さんは家業の不動産業を営むにあたり、自分で不動産を取得する際に、そこが事故物件であったか否かを調べようとして、事故物件の情報が出回っていないことに気付いた。ならば、自分で調べるしかない、ウェブの力を借りて、投稿型にして事故の情報をためていこうと考えた。自社のエンジニアにサイトを作ってもらい、自身は「事故情報の編集長のようなもの」だという。間違えた情報が載っている場合には、間違いであると訴えるメールやコメント投稿をもらい、情報を正しく保つようにしている。

大島さんは、事故物件の開示性について次のように考えている。「不動産というのは個別性が強い商品で、隣同士でもまったく違う値段が付きます。事故物件であると豪邸であっても価値が暴落するので、大家は隠したがりますが、消費者目線からするとそれは隠されるべきではありません」確かに、引っ越す前には、知っておきたい。

不動産に関するトラブルのお金関連の詐欺は弁護士に、建物の構造上の問題は建築士に相談すればいい。だが、事故物件に住むことを避けたい場合はどうするか? 死を扱った物件サイトを確認して、事前に事故物件を避けて防衛してほしいと考え、大島さんは自身を「不動産の心理的瑕疵(かし=法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること)の専門家」であると位置付ける。

事故物件には、「自殺」、「火事」、「孤独死」の3種類がある。大島さんのもとには、自殺でも殺しでもない孤独死をサイトに載せるなと苦情がくるという。しかし、孤独死の物件こそ、心理的に気持ちが悪いだけではなく、物理的にも、虫が発生したり、臭いが染み付いていたりしたら、リフォームが必要な状況になる。心理的なトラブルにとどまらず、建築士がきちんと見なければならなくなり、次の借り手に開示すべき情報なのだと考え、大家が隠したがるそのような事故情報を集めて、地図上で見せることに意味を見いだしている。そして、大島さんは、「隠したい情報でないと公開する意味がない」とも考えている。

しかし、そもそもどうして大島さんはネガティブな情報を集めたいと思ったのだろう。それは、アメリカ同時多発テロ事件が起きた2001年9月11日に、アメリカにいて大きなショックを受け、死というものについて、死人がたくさん出た建物について、考えるきっかけになったという。

最近問い合わせが増えているスペイン。登録件数も増えてきたという。

このところ、スペイン人からの投稿が増え、世界にもこの事故物件という考え方が広まりつつあるのを実感している。投稿が増えて、大勢で長年監視すれば、正しい情報が残っていく。大島さんはこれからもこのサイトの価値を高めていくことに情熱を燃やしている。

最終更新日:2015年03月13日


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