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file.008 京都夫婦前編 幼稚園からの幼なじみ夫婦

2015年04月27日

夫婦漫才

file.008 京都夫婦前編 幼稚園からの幼なじみ夫婦

【連載】地方の若者たちの暮らし

file.008 京都夫婦前編 幼稚園からの幼なじみ夫婦

近々3人家族になる菊石さんご夫婦。

京都で「笑う門には福来る」スタイルで暮らす、徳島出身の幼なじみ夫婦。

最近なにかと注目の「若者の地方暮らし」。住宅事情を中心にその実態をリポートしていく。連載の8回目と9回目は地方暮らしとして人気の京都市で暮らす、キャラクターの違う2組のご夫婦を前編後編として取り上げる。

今回は幼稚園から高校生まで同じ学校の同級生で育った、徳島出身の幼なじみ夫婦の菊石和徳さん恵さんご夫婦。お仕事は和徳さんは某有名ネットコンテンツ企業のディレクター職で、恵さんは事務員をしている。

幼なじみなのに付き合いは30歳をこえてから。

趣味に彩られたすてきなお部屋で暮らす2人。いつもほほ笑んでいる印象。

もともと幼稚園から高校まで同級生というドラマチックな関係にありながら、お互いを意識することは全くなく、別々に関西の大学に進学。「30歳の頃の同窓会で再会したのをきっかけに、近い所に住んでるし、ほな遊ぼかということで、関西で遊ぶようになり、とんとん拍子に結婚しました(笑)。(和徳さんの発言:以下、和)」とのこと。結婚を機に、2人で京都で暮らし始める。

「私は徳島を出てずっと大阪にしか住んだことなくて、いつか京都に住みたいなぁと思ってて。(恵さんの発言:以下、恵)」「僕はその頃ずっと京都に住んでて(和)」「彼は仕事も遅いときは終電を逃すのが当たり前な感じだったので、京都で彼の会社の近くに住むかってなって。私は大阪での仕事を辞めて、いまはこっちで事務員をしてます。(恵)」物件はいろいろと探したそうだが「京都にちょうどよい物件がその時は少なかったんですよね。6階エレベーターなしワンフロアーどーん家族向けみたいな大きくて古い物件とか、天井が尋常じゃないくらい低い物件とか。あとは1人暮らし用物件ばかりで。ちょうどよいサイズの物件はあっても、今度は町がピンとこなかったりで。最後の最後に、立地重視でここに決めました。(恵)」このマンションはもともと和徳さんが住んでいた所から徒歩5分という所に建っており、この町の住みやすさが分っていたのが決め手になった。それから引っ越すことなく、ここにずっと住んでいる。

五条通りに面しているマンションにもかかわらず、入居当初は両サイドにビルが建ってなかった。しかし数年前に片方にビルが、逆側もまさにいまビルが建築中だ。

クリエイティブな2人がさすらいワークス&さすらい珈琲という屋号を持つ楽しみ。

恵さんは動物をモチーフに手芸でさまざまな作品を制作し、ワークショップを開催している。このときの屋号が「さすらいワークス」である。そして、ご夫婦共通の趣味は「コーヒー」。このコーヒー関係で活動するときの屋号は「さすらい珈琲」だ。「あるとき、徳島であまりにおいしいエスプレッソと出会ってこれは尋常じゃないなと感動して、自分でも焙煎できるってことが分って、ほなやってみよかーって。(和)」「おうちでもミルクパンとかあればできるらしいよってところからやってみて、ポップコーンみたいにはじけて楽しいとか、部屋中がコーヒーの香りになって気分が良いとか。(恵)」「あのお湯を注ぐ時に挽いた豆の粉が膨らむのだけでも楽しいとか(笑)。(和)」「そうこうしてるうちに、友人から自分たちにも焙煎してほしいとリクエストをもらえるようになり、送ってあげて喜ばれるようになって。ほんまに徒歩で行ける近所で手作り市があって、そこで出店したのがはじまりです。(恵)」「で、やってみたら楽しい!(笑)(和)」

京都はこういう趣味ではじめたことが、人の紹介で次につながっていく環境がいろいろなところに整っている。本当のプロも多数いて、プロとハイアマチュアから趣味人までが緩やかにつながっている感じだ。お店を持たずに友人や知人からの紹介だけで仕事を受けたり、注文を受けた焙煎豆を販売するだけで生計を立てている人もいる。そういう意味で京都は本当に狭い世界である。「京都って最初、いけずなことをされるというイメージがありました。いつくるかいつくるかと思って身構えていましたけど、一切いけずなことはされない。喫茶店とかでコーヒーの話とか聞いたり相談したりしてもフレンドリーにしてもらえる。(和)」「なんかクラフトワークの活動をしていても、なんかすると次またいろいろな人がいろいろお誘いしてくれてって感じでみんな優しい。(恵)」2人にとって、この屋号が、夫婦で京都という町とコミットし楽しむ上での名刺がわりになっているのだろう。

さすらいワークスの作品。他にもこういったキャラクターが一体化したベレー帽などいろいろ。


寝室のさすらい珈琲&ワークスの看板と、本が詰まった自作の本棚の上に乗っているさすらいワークスの看板。

実は2人とも関西の(それぞれ別々の)芸術系大学を卒業していて、元来クリエイティブ気質を持たれている。「1つの専門職しかできなくなるのって、あんまり好きじゃないのですよね。何でもプロフェッショナルにできるようになりたい(和)」この本棚についても「いざマンションとか住んでみるとなかなか合う家具とかないですよね。マンションに住むからこそのDIYかなと。」とたくさん自作している。いつかの引越を考えてのことだろう、組み合せが変えられるようになっている。


少し歩いたら週末観光ができる好立地過ぎるぬるま湯の楽しさと怖さ。

五条のこのあたりは京都駅までも、中心地の四条駅までもそれぞれ15分。桜が見たかったら鴨川もすぐ。ちょっと歩けばなんかあるのが良い。でも、ちょっと歩かなければ観光や娯楽の類はほとんどない、ちょっと遠いからこそ楽しめるっていうのが良いらしい。「週末は2人で歩いてどっか行って、なんか見て帰ってくる。(和)」「駅も近いし、近所に24時間スーパーもあるし、困ることは何もない。とにかく便利。(恵)」「家賃は確かに少し高いと思う。東京よりかは全然安いのですが、大阪よりは高いイメージ。あと高いものは、ランチが観光地価格で若干高いです。でも、もう慣れたので気にならないですね。(和)」「交通の便はバスにさえ慣れればもの凄く便利やし、ほとんど平坦やから歩きか自転車でもたいがいどこでもいける。(恵)」「交通費の単価、初乗りは他の都市と比べると少し高い気もするけど、近い所はだいたい全部歩くか自転車で行きますしね。トータルで考えたらそんなに変わらないと思います。何するにも便利過ぎる。(和)」2人とも、もう、この地域にほれ込んでいるレベルだ。「逆に京都からはあんまり出かけづらい。出たいと思わない。とんがって、『次は東京へ!』とも思わない。もちろん、考えてはいるんですけど、この便利なぬるま湯の中におって、逆に過酷な環境の徳島には帰れるんやろかと心配しています。ちょっと怖い。(和)」「徳島だと、ちょっと出かけるのも車に乗らないといけないでしょ?(恵)」2人ともご実家のことも考えられて、やはりいつか将来は徳島へ帰ることを考えておられるよう。

やはり、京都五条通り沿いのマンションの家賃はそれなりにする。しかし共働きなので、問題なさそう。


夫婦にはちょうど良いか、収納をみると少し手狭かな?という位の広さ。しかしきちんと整理されていて良いお部屋でした。

とにかくいまが面白過ぎて。

将来的にはどうなっていくとか考えてますか?「まずはいまやってるウェブの仕事ですかね。ディレクター・プロデューサーのお仕事がきちんとできるようにならんと。独立とか起業とかですか? それは全然。とにかくいまはお客さんからお請けするお仕事をスタッフと一緒にやってるのが楽しすぎて、キャリアチェンジは考えてないですね。コーヒーに関しては定年退職後くらいに自分の喫茶店を持てたらいいなぁと思ってます(和)」「私たちは徳島出身で、彼はひとりっこで長男やし、いつかは徳島へ帰るのかなって考えてて。(恵)」「そうなった時にはコーヒーちゃうかーて。(和)」

キッチンに置かれたお気に入りのコーヒー機材一式とお気に入りの「とよとみ珈琲」さんの豆。


そんなに先まで考えないでも、結果的に準備できている。

一番強く感じたのは、とにかくいまを充実させることに重きをおいているということ。それと、お話を聞いている限り、遠い将来のことは漠然とは考えていても、あまり真剣に深くは考えないのだろうと。とにかくいま、2人での京都のこのマンションでの暮らしをどう楽しむか、そこに意識がすごく向いているなということを感じた。充実したいまがあるからこそ、そのいまの延長線上にある将来がうまい具合に進む準備を「結果的にしていっている」という感じの2人は、現代版「笑う門には福来る。」というのを地で行くにこやかご夫婦だなと感じた。

(文と写真:森岡友樹、イラスト:上野麗子)

最終更新日:2018年08月31日

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