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古民家をセルフリノベ。都心に"海の家"が...

2016年03月21日

夫婦漫才

古民家をセルフリノベ。都心に"海の家"が誕生

おうち開業ストーリーvol.5

古民家をセルフリノベ。都心に"海の家"が誕生

古民家を改修しシェアスタジオ兼自宅に。「杉並 海の家」


自宅を利用して小商いを始めた人のストーリーを紹介するこの連載。5回目の今回は、古民家を改修した自宅をシェアアトリエ&ギャラリー「杉並 海の家」として貸し出している海山俊亮さんをインタビュー。展示会、ワークショップ、お店、仕事場などさまざまな用途で利用される「杉並 海の家」。運営の動機や改修時のエピソードを聞きました。



京王線「代田橋」駅から徒歩4分ほどの住宅街の一軒家が「杉並 海の家」。友人らの協力の下、築60年ほどの古民家の内部を初期シェアメンバーとともにセルフリノベーションしたそう。昔ながらの引き戸から海山さんが迎えてくれました。

「写真撮るのにサンダルですいません」と謝る、カジュアルで親しみやすい海山さん

 
家に入ると、築年数を感じさせる、どこか懐かしいような木の匂い。窓が広く、室内を遮る壁が少ない。木造校舎の田舎の小学校を思わせるような雰囲気があります。

廃棄される小学校の椅子や机の天板も家具として再利用している

もともと壁で仕切られていた居間と和室を、壁をぶち抜いて解放感ある空間に。昔ながらのちゃぶ台や自身の作品の本棚、友人に依頼して制作されたという縞鋼板のベンチなど、こだわりの家具が配置されている。

間取り。自由にリノベーションしている。


―――この古民家を改修した一軒家に一人で住んでいるとのことですが、どのようにスペースを利用しているんですか?

2階建てで床面積が約100平米、それプラスこの家一軒分くらいの大きな庭もあり、広さは十分過ぎるほどです。1階の居間をギャラリーやワークショップのスペースとして貸し出していて、2階はシェアメンバーと僕の作業場、そして3月から新たに2階のスペースの一部を物販スペースにしています。

―――一人で住むには大きい家ですよね。もともと、ギャラリー利用などを考えて借りたのですか?

いえ、ギャラリーとしての利用はもともとは考えてなかったです。僕はマイクロワークスという屋号でプロダクトデザインの仕事をしているのですが、ここの前は自宅とは別に仕事場を借りていました。ただ、僕の仕事は日常生活で使うものを作ることなので、あまり生活と仕事場が切り離された環境じゃない方が良いのではと感じるようになりました。そんな時にオフィスを引き払わなくてはいけない事情ができて、自宅兼仕事場にできる物件を探している中でこの物件と出会いました。

傘やペーパーウェイト、モビールなど幅広いオリジナルプロダクトを展開している

1円玉を模したペーパーウェイト(左)。飲み物を注ぐとフラミンゴが際立つグラス(右)。おしゃれなフォルダ(下)。いずれも海山さんの作品。


―――デザインを仕事にしているだけあり、家自体もそうですが、インテリアや家具に絶妙なセンスを感じます。この空間をどのように造り上げたんでしょうか?

この物件はもともと、建物の半分が板金加工をしていた工房で、職人さんが住み込みで働いていたそうです。改装は物件を借りてから半年かけて初期シェアメンバーや友人らとともに行いました。壁を抜いたり、畳をはがして木材を敷き詰めたり……。元工房スペースなど古民家独特の趣のある部分は積極的に残して、傷んでいる部分などは積極的に改修しました。そこに自分の作品や友人が作ってくれた家具などを配置し、今のかたちになりました。

海山さんの後ろのドアも、もともとは木目調の化粧板だったが、雰囲気に合わせて紺色に塗り替えた。

 

―――シェアオフィスやワークショップ、イベントなどいろいろなことがこの場で開催されているようですが、もともと明確にやりたいことは決まっていたのでしょうか?

いいえ(笑)。最初はシェアアトリエにすることだけしか考えていなかったです。ただ当初から「海開き」という名で物販や飲食、ライブなどを行う海の家の自主企画イベントは開催していました。その中でシェアメンバーの入れ替わりなどで一部のスペースを持て余し始め、当時のシェアメンバーと話し合った結果、現在のようにそのスペースを外部の人に「貸し出す」ことになりました。

―――家の中にはお友達からもらったという家具や植物、雑貨が多く、海山さんの人脈の広さを感じます。1週間単位でスペースを借りられますが、他のギャラリースペースの相場と比べるとかなり良心的な値段で貸し出していますね。

幸いなことに周りには作家や創作活動をしている人が多く、当初はそういった友人に使ってもらったりしていたのと、この場所が立地的に決して恵まれている場所ではないと思い、金額設定は低めにしています。最近は新規のお問い合わせも少しずつ増えてきて、徐々に「杉並 海の家」の認知度が広がってきていることを実感しています。それは率直に嬉しく、今まで利用してくれた人たちに感謝しています。

2階のシェアスタジオ。現在、テキスタイル作家さんと海山さんが利用している。

 

―――友人に囲まれ、自分で改修した素敵な古民家で住みながら働く。あこがれの生活を手に入れているように感じてしまいますが、今の生活のマイナスポイントってありますか?

冬は、極寒です(笑)。さすがに古い家なので、すき間風もあるし、ひどいときは屋外よりも寒く感じたり、朝起きると息が白いこともあります。風呂に入るのに一度外に出る必要があるのですが、冬や雨の日はしんどいです。しょうがないですけどね。その分、夏の風呂上がりは最高です。


取材中も終始フレンドリーで、相手を緊張させない海山さん。「杉並 海の家」の魅力は自ら改修した古民家だけでなく、海山さんの人柄にもあるように感じました。居間の椅子に座ってお茶を飲んでいると、どこからともなく波の音が聞こえた気がしました。聞いてみると、「すぐ近くの首都高を走る車の音ですよ。」と。こんなに首都高速道路に近いのに不思議と騒音感がなく、他の人からも同様のことを言われたことがあるそうです。本当の海の家のような清々しく、気持ちがリラックスする空間でした。

イベントの様子。餅つきや流しそうめんなどで庭が大活躍。

 
・取材協力
マイクロワークスが運営するシェアスタジオ スペース「杉並 海の家」
4月9日(土)10日(日)に「杉並 海の家」にて、デザイナーやアーティストなど30組以上が出店するフリーマーケット「海の市」を開催(入場無料)予定

(取材:吉田麻葉)

最終更新日:2018年08月30日

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